表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

41/102

――聖受歴1,537年水耀月7日 晴れ




 あの野郎が帰ってきた。

 帰って来やがった。

 爽やか笑顔に、胃薬の手土産持参で。

 文句の一つも言ってやろうなんざ、考えた俺が馬鹿だった。

 奴が帰って来たんだ。

 だったら、俺がやるべきことは一つ。

 さっさと荷物をまとめて、逃亡することだったのによ……3日くらい。

 だってのに俺は、馬鹿だったんで。

 救い様のない馬鹿だったんで、わざわざ会いに行っちまった。



 おぅてめぇ、どこに何しに行って……


 …………。

 ………………。


 え? は?

 おい、なにしたっつって……


 ……いや、いい。

 いいから。言うな。


 いいっつってんだろ!?

 言うな、頼むから言わんで下さい!

 き、聞きたくねぇぇえええええええええっ!!



 こうして、俺の胃がキリキリする日々が本格的に始まった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ