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――聖受歴1,537年火耀月16日 晴れ



 あの黒歌鳥っつう野郎が感謝の気持ちだっつって歌の贈り物をくれるそうだ。

 明日のお茶の時間、俺ら家族を揃えて歌う為の席を用意させてもらった……だとよ。

 最近、何故か俺のスケジュールが息子に管理されている。

 ……つまり息子もグルっつうことだよな。


 何のつもりか知らねぇが、歌の贈り物とかむず痒くていけねぇ。

 ついでに北方に引っ越して以来、なんか俺にとって『歌』とか鬼門な気がすんだが。

 ……一体どんな風評が流れてんだか知りたくもねぇが、俺のことを過剰に誇張した歌が流布してるっつうせいでえらい目に遭ってるよな?


 けどお礼なんて言われちまうとなー……

 ベッドの上やら散歩先の小休憩やらで、衰弱した体だっていうのに歌の練習をしてるとこなら軽く目撃したことがある。

 ほんとに軽~い、口ずさむ程度の歌声だったが……感心しちまうくらいにゃ良い歌声だった。

 その本気っつうと、興味が湧かないことも……ない。

 それに面と向かってお礼だなんて言われちまうと、照れ臭ぇ気もする。


 明日、あいつは一体どんな歌を歌うんだろうな?





黒歌鳥 ←犯人


持ち上げて、  ←今ココ

突き落とす

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