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夏生詩集

文字記号

作者: 夏生

今、感じたことを言葉にしようと

画面を開いて、本文をクリックした



振りだした言葉を指先に受けて

消える前に必死に言葉を叩いていく


中指に残る鉛筆ダコに目をやると

指を止めて、じっくり眺めた


同じ文字を何度も何度も

ノートに書いて書いて


頭に叩きこんだ


文字だけじゃない


詩も


意味もわからず、感じる前に

文字記号に変換して


頭に入れた文字記号を声に出して

三回


何度も書いて、声に出して練習した


それなのに

残ったのは鉛筆ダコと文字記号


あんまりじゃないか

遠い日の詩人たちの嗚咽が

聞こえる



そうだ、あんまりだ


私は遠い日の詩人たちの言葉を

本文に打ち込んだ






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― 新着の感想 ―
[良い点] パソコンと鉛筆の違いを 伝えている所です、大きく違いますよね。 [一言] 全くもって同意します。
2014/02/10 20:11 退会済み
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