2.ひつじロボ先生に聞いてみた!(Q&A)
バリバリ原稿を描いている、ひつじロボ先生にうかがいました。
まずはどうしても気になっていたこと。
・ぶっちゃけ原作つきってどうですか?
「めちゃくちゃ楽しいです。個人的にもとても好きなお話や登場人物達なので、本当に描かせて頂けるんですか?!と言う気持ちがあります。ただ、この面白さをどうやって漫画版として読者の方々にお届け出来るだろうか…漫画ならばどう表現していけるか、キャラの魅力は伝えられているか…考える楽しさと悩ましさは常に抱えております」
やーそれをうかがって心底ほっとしました。
というのもよろづ先生の時にも、ひとりで悩んだことがあって。
彼女が自分のイラストで描く絵柄って、『魔術師の杖』のキャラと全然違うので。
「ずーっと描いて下さってるけど、『イケメン描いて』ばっかりでいいのかなぁ」と、勝手に心配してたんです。
まぁそれは杞憂で、彼女も『魔術師の杖』はストーリーごと楽しんで下さってて。
今回、コミカライズの作画担当として、ひつじロボ先生をご紹介いただいたときにも、やっぱり上手な方ですから、こんな思いが頭をもたげました。
「オリジナル描きたい、とかないのかなぁ」
そんなわけで、お話だけでなく登場人物を気に入って下さったと聞き、本当にご縁があってよかったと思っています。
ひつじロボ先生が描かれるキャラクターたちは表情豊かで、感情表現のひとつひとつがとても魅力的なんです。
あとはゲーム業界のお仕事経験もあるというのが、よろづ先生と被るところもありまして。紙の上に描くイラストではなく、モニターの透過光を生かした色の表現が鮮やかで、彼女のキャラクターデザインと親和性が高いのではと感じました。
演出の細やかさや、ひつじロボ先生独自のアレンジを加えてくるところなどは、コミック畑を歩んできた漫画家さんらしい経験も感じさせます。
例えば錬金術師たちが着るローブ丈の長さを、キャラクターによって変えることを提案して下さったり。
錬金術師団の紋章は『天秤に錬金釜』ですが、「竜騎士団や魔術師団にも紋章がいるのでは?」……と提案して下さったり。
……とまあそんな感じで。
つい私は、『魔術師の杖』の読者さんを意識してしまいますけど、ひつじロボ先生は小説やストーリーをまったく知らない方に、どうしたらこの作品の魅力が届くかを考えて下さってる。
よろづ先生ともお互い、イイ感じに影響し合えるのでは……と考えています(^^)
次の質問!
・ひつじロボ先生ご自身が、影響を受けた漫画家さんや作品は?
「たくさんあります!あり過ぎて把握出来てないんですが、幼少期に読んだ『ゼルダの伝説 時のオカリナ』(姫川明先生)が自分の中では『漫画を描きたい!』と強く思うきっかけになった漫画なので挙げさせて頂きます。日々いろんな漫画家さんの作品から刺激を頂いております」
わー、好みが出る。
世界を自在に駆け回るあの感覚、『魔術師の杖』でも大事にしています。
・春夏秋冬、描くのが好きな季節は?
「キャラの季節に合わせたお召し物を考えるのが好きなので、対極の薄着な夏とモコモコな冬は考えてて楽しいと思ってます。夏もお祭り景色や天候の良さ陽気な感じ。冬は冷えた空気感や静けさなども描いてて楽しいですね」
みなさま、キャラクターの衣装にも注目です!
実は小説でも、ネリアの服装を色々考えるのが楽しみで。挿絵は少ないんですけど(涙
デーダス荒野にいる時のネリアは簡素な服で。
それがどんどん可愛くなって、おしゃれもして。
レオポルドやライアスの普段着とかも楽しみです。うんうん。
ひつじロボ先生のスランプ脱出方など、さらに突っこんだお話も聞いております。小説家を目指す方にも参考になりますよ!
・子どもの頃好きだった遊びは?
「あそび……そんな、姉とゲームしてた記憶しか無いです……と書けるものがありませんでした…!」
ゲームは今の時代欠かせないというか、コミュニケーションツールでもあるし、たかがゲームで号泣することってありますからね。
私はひとりっ子だったので好きな遊びというか、家族でやるスゴロクとか人生ゲームに憧れました。
母親とふたりでババ抜きとか……相手してくれたのはありがたいですが、むなしかったです。
・執筆の息抜きはどんなことをしますか?
「ストレッチしたり、他の絵や漫画のラフを描いてみたり、ゲームが好きなのでちょっとだけ遊んでみたり、本を読んだり、家事をしたり…でしょうか。原稿作業に集中すると、それ以外が全部息抜きみたいな感覚になりますね」
……インドア派だ!
私は原稿作業に集中すると頭の中を文字列がめぐるので、ずーっと原稿のこと考えてますね。よくない。
しかも息抜きするとそっちに集中してしまいがち。ダメじゃん。
あとはクリエイターなら誰でも陥る。スランプ脱出法。
どうにもこうにも抜け出せない。そんな時。
・スランプ脱出法があれば教えて下さい。
「スランプの時の自分の場合は大抵、『自分の絵、何か変だし下手になってるな?』という意識や焦りがあるんですけども、そういう場合って大体ちょっと根を詰めてる時なので、一旦離れて見てみます。それでどこが変なのか、何が下手なのかをじっくり観察してみて、その周辺をひたすら変じゃなくなる位に描いてみます。後は気分転換に好きな漫画を読み返したり好きなゲームをしたり好きに絵を描いたりと、『根を詰める』を解消してみると、案外スランプから治ってたりしてます」
ひつじロボ先生に聞いてみた!
Q&Aは以上になります。
「全部お答え頂かなくても大丈夫です」とつけて、送ってみたんですけど。
めちゃめちゃ丁寧にお答え頂きました(平伏)。
ひつじロボ先生が描かれる『魔術師の杖 THE COMIC』、毎月1日更新です。
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