19.4話舞台裏SS
もし舞台裏があったら……の思いつきSS。
X等でつぶやいたものに加筆しました。
☆☆竜騎士たち☆☆
ヤーンは満足そうに、うんうんとうなずいた。
「ま、俺たち2話から登場しているわりに(空を飛んでた)、セリフと出番は少なかったけどよ。やっぱアベルはイケメンだったな。で、俺は親しみやすいナイスガイ」
「光栄だ」
クールに見えて、団長のこととなると熱い涙を流すアベルも、前髪を払ってふっと笑う。
「でもよぉ、超意外だったのがデニス副官!クールだぜ!紳士だぜ!もっとゴリゴリマッチョかと…あいてっ」
「私はゴリゴリマッチョでもよかったのだが……まぁ、竜騎士たるもの身体強化を使えば、ムキムキでシャツが破れるシーンぐらいは見せられるだろう」
「あ、じゃあムキムキでムチムチな団長は、身体強化のせいってことで!」
ヤーンが話をまとめたところで、アベルがサッと軌道修正した。
「おい、あんまり筋肉を見せることにこだわると、漫画がファンタジーじゃなくてギャグ寄りになる」
「えぇー、竜騎士団の温泉合宿とか面白そうなのに」
まだ何か言おうとするヤーンを、デニスが冷静に注意する。
「そんなこと言うとノリノリで書きだす作者だからやめとけ。ベテラン竜騎士のレインは今回、スタントなしでご苦労だったな」
「おう!ちったぁ目立ったかな?」
アマリリスの機嫌をとりながら、へへっと笑うレインを見て、ヤーンは首をかしげる。
「そういやレインは愛妻家らしいところが出ていたな」
「え、どこに?」
ヤーンはレインの耳のあたりを指さした。
「もみあげに」
「そこ⁉️」
「だって垂れ目もなんか大人の余裕を感じるし、愛妻家で娘をめっちゃ可愛がってる子煩悩なトコとか、よくわかるもみあげだよな」
「待て。もみあげにそこまでの表現力があるのか?」
「あるんじゃね?」
※地上に降りた竜騎士たちは、わりと何も考えていない。
☆☆錬金術師たち☆☆
スタジオの袖で見守っていたユーリが、うらやましそうに言う。
「ウブルグとヴェリガンは出番ありましたねぇ」
ウブルグはふんぞり返って、高らかに笑う。なんだかんだ言って、たくさん出番があってセリフも多かったのだ。大満足である。
「むほーっ、4話ではしゃべりまくったぞい。フキダシで他のキャラを押すという漫画的表現とやらも完璧じゃ!」
「ぼ……僕も……出……た」
「不健康なヴェリガンを見るの、楽しみにしてる人もいたようで。よかったですねぇ」
ヴェリガンのどす黒い顔が、ポッと紅潮してどす赤黒くなった。あれだけ自分の研究室で寝ているのに、目の下にクマを作っているのがよくわからない。
「ユーリはいつ出るんじゃ?」
「えと……まだ秘密です」
なにげなく聞いてきたウブルグの問いに、ユーリが言葉を濁した。「ネタバレ禁止」とプラカードが見える。
返事は期待していなかったのか、ウブルグはひとりでうなずきながら納得している。
「まぁ、作者はこのときまだ、ユーリのことは思いついてなかったらしいからな」
「えっ⁉」
「なんでも城に着いてから考えたらしい」
(ショックを受けるユーリ)
「できたらもう少しカタツムリについてしゃべりたかったが、またの機会もあるじゃろう」
「まだしゃべるつもりですか⁉」
「あたりまえじゃ!わしのカタツムリにかける情熱は、すべてを可能にするんじゃ!」
「わー、変なトコでネリアの影響受けてる」
※ウブルグぐらいのベテランになると、影響はバッチリ受けても自分自身はまったく変わらない。
ありがとうございました!









