第一話
レキ、記録
今日、飯食った
レキ、運動した
先輩から殴られた
タナゴのプリンを食べた
レキ、今日つまらなかった
夕焼けの空が沈む頃、俺たちは日常に這う影のように仕事をしていた。
「ターゲット補足。焦点合致」
どうやら敵はまだ気づいていないらしい。
そういえばタナゴのやつが昨日から体調が悪いと言って任務から外してほしいと言っていたが何だったんだ。
まああいつのことはいいとして今は相棒の調子を心配しよう。
「おいレキ、確実に殺れるんだろうな?」
「レキ、視力問題なし。こんなの楽勝」
レキは機械的に答えた。
俺たちは秘密警察として働いている。
他に稼ぎはない。
レキというのはこいつのことで他にタナゴというメンバーも抱えている。
いま追っているのはマフィアの中枢メンバーで指名手配はされていないもののかなりダークなやつらしく政府も情報公開を避けてきたやつだ。
「ただの政治犯じゃなさそうだな」
俺はレイフルを点検する。
レキは手慣れたように仕事をこなしている。
ほおら
お出ましだ。
黒い帽子に黒のサングラス、やつだ。
「レキやれ」
ッパン!!
命中。
「よくやったレキ。退散するぞ」
「うぃ」
俺たちの組織というのは気まぐれなやつが多く、今日の任務も昨日になって直前で聞かされた。
上司の通称「先輩」は真面目なんだが率直気ななくいつも何かを考えているように女だ。
夜が明ける前に帰れるといいのだが。
帰りの道中車から24時間営業のパン屋が見える。
すると相棒のレキが指をさし何かを訴えている。
「じー」
いつものことだ。
レキは、思い道理に行ったことを隠すことなく笑いながらメロンパンを手に入れた。
「おいちー」
朝になった。
机にはタナゴが食べ残したスパゲティーが置いてあり、
レキがとなりのソファで寝ている。
「おつかれさん」
レキはもともと身寄りがない子供だった。
現在は15歳と本人は言っているが本当はもう少し下なのではないかと疑うぐらいの童顔だ。
髪はピンク。
背丈は145cm。
好きなものはメロンパン。
12時になった。
レキも起きていて昨日あったことをタナゴに報告している。タナゴはタナゴで聞いているのはいないのか、上面でゲームを始めた。レキもタナゴも同じ年齢でスナイパ=をやっている。
さて
そろそろ出発か。
秘密警察の本部へと先輩に昨夜のことを報告しなければならない。
一応、メールでも送っておいたが先輩の真面目な性格だとことの詳細を口づてで聞きたいとのことだ。それとレキとタナゴの体調にも気をつかってのことだ。
13時
本部に到着。
タナゴは途中でゲームを切られたことにまだ怒っているようだ。
「おはよう」
先輩が登場した。
「で、どうだったの?」
俺は詳細について伝えた。
「ふむふむ、ターゲット確実に暗殺成功ね。でレキとタナゴはなんで喧嘩しているの?」
「レキのやつが俺のプリンを食っちまったんだ」
タナゴが尚も口うるさそうに言う。
そんなこんなで今回の秘密掲載13の報告は終わりにする。