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第八話 峠越えの駅の駅

  先程までのドタバタからようやく一息ついた。

「ふぅ、ほっとすると腹が減る」

「ほっとするでなく、いつもお腹すかしてしているでしょ」

「いいではないか」

 伊之助は少しむっとしたのか窓の外を向いた。


「けどなんで、乗っているときには追いかけてこないんだろう」

「そういえばそうだけど、わからん」

「知らないままでいいの」

「姫君ならわかるのか」

「わからないから聞いている」

「移動中だけは見つけにくい何かがあるのではないか」

「まさか探知機私たちについているの、ならその探知機は」

「なんだろう」

 答えがわからないままに進むゲーム、そんな感じなのだ。

 外は梅雨に入る前のスカッとした青空、車内の向かい合わせの崎に私達だけ。単に旅行をしているのなら最高なのだ。


 違う一点は、自分の居る【時空】と違うところなのだ。

 「朝市で買って来た大福、あったよね」

 「しっかり覚えている。まだ食べるの」

 そう言って私が無駄に食べさせないように管理していた大福を半分手渡した。

 「食べるべきものは今のうちに入れてと。そのあと

 これもやらないと」

 「ほぉ、勉強もしているんだ」


 「姫君なんで上から目線で」

 「だって、食べるか走るかばかりだからるちょっと見せて」

 「見てもわかんないと思うけど」

 「ん、なんか天文というか物理みたいで理系ぽい。こちらはなんか文系」

 「姫君のところにもあるのか」

 「違うところがあるかもしれないけど、計算と理論で答えをだすところね」

 「…苦手なところだ」

平坦なところから気動車はだんだんと山奥に入って駅に止まった。気動車のなかは私たちとあと数人しかいない。

 駅から乗り込む人もなく動き出した。

 

 トンネルに入る。エンジンの音が大きくなりスピードが゛おちているようだ。

 

 

加筆訂正ありです

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