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第一話 夏祭りの駅

『まもなく2番線に電車がまいります・・・』


駅のアナウンスが聞える

それに混じって祭囃子と蝉の声が聞える。

この音が聞えてくると夏がやってくる。


なのに、なぜっ


私はスマホを見つめなががらイライラしていた

変な挙動がスマホからつからするのだ


3日ほど前だっただろうか。スマホに変な挙動があった。

SNSの広告だったのだろうか、何気なくリンクを押した

いや、変な通知ががとどいた。



<<お前の時の印をいただきに向かう。おとなしくしいれば危害は与えない>>


そんな表示が画面に現れたり消えたりするのだ。


スマホでSNSのサイトに繋いでからか。チョットした自分のお気に入りの写真をSNSアッロードしきたあとからだと思う。


一応私はパソ部、パソコン部の副部長よ。こんなこと言えないでしょ。

一応心当たりある設定と、アプリの入れ直しはした。


こうなったにスマホの完全初期化、いやショップに行かないといけないのか。


今日は夏休み前の学校が休みの日に、部員どもと高校の近くにあるスーパー二階の軽食コーナーで打ち合わせをした後だった。


もちろん短時間ですんだけど。


 別に普通に部活していればこんな打ち合わせをしなくてもいいのに。去年卒業した部長が学校の備品のパソコンを壊したのだ。


それもマニアックなオーバークロックで


もう少し自分語りしていい?


オーバークロックって言うのはトンでもなくパソコンを動かすの。

車で言ったら、スピードメーターふりきるぐらい。


やったの、彼は。


そしたら、ポンという音とともに白い煙が立ちその向こうに小さな炎が見えて消えたの。

一瞬だった。その一瞬ですべてが終わったの。


で私たちは反省文と、学校の備品を使っての危なげなパソコンの利用禁止となったわけ。


けど、男子どもときたら


「このマシンの限界性能をこの目で見てみたい」

「さあ、行ってみようか爆速設定」

「このパーツ、この怪しげなパーツ組もうよ」


数少ない女子部員はパソコンに名前つけてるし。

去年は「あずさ」だったので「あずさ2号」らしい。どう言うセンスだろう。


しょうがないの今年からは少ない部費をかき集め、過去の偉大なる先輩たちのパーツに、やや危険が伴うがジャンクといわれるポンコツというかいい面であたればお得なコースで

今年の文化祭の出し物をやることにしたのだ。


で、さらに無謀かも知れないがこのゲテモノパソコンにリナックスというマニアックなOSを走らせる・・・


なのにもう、なのである。こんな連中にスマホのこと言えないし。


『危ないので黄色い線の内側までお下がり下さい』


それと同時だった

SNSの通知だった。


////////////////

【遠きものより星の民へ 緊急連絡】


遠きもの時和金哉より星の民の姫君星野留美へ

キミに危険が近づいている


この危機を乗り越えるため助けの民を向かわせる。


ただし、敵味方の判別のため鍵言葉を用意する


鍵言葉は、

ヤタガラスの色は何色かと聞いてきたら、

雪うさぎのように白いと答えよ


救難できることを願っている

////////////////


「なによ、これ」


なにか変な連携に感染したのだろうか。

知らない通知


いやフォロワーは沢山ないるから誰だ

探そうとしたが思いつかない。


 普段ならなにげないゴミのスパムとするはずなんだけど。読みきったあとに、いつもと違う感覚の熱風がホームに襲ってきた。それと同時に風景が止まり空間が歪んで見えた。


「熱さにやられたかな」


 ややショート気味に切った髪の毛の額に手を当ててみてもそんな感じもない。服装は女の子らしくはないと言えばそうだがTシャツに短めのボトムズある。


 いつもは銀色の車体にミントグリーンの濃淡2色のラインが来るはずなのだが、見え来たのは立った一両の茶色い電車がブレーキ音をきしませながら止まってきた。


ドアが開いた

照明はは暖かいLEDでもない、もしかすると白熱灯。ニスで塗られた車内が見える。木造の作りのようだ。


[フシューっドドドドドトっダントンダントンダントン]

床下から物凄い音がした


ドアの前に自分と同年代の男子がいる。



中から自分と同じぐらいの男子がいきなり慌てた口調で話しかけてきた。


「遠き者より星の民へ伝言。我の名は星の民、星村伊之助と申す。その姫君、名は」


いきなり時代がかった言い口で語りかけてきた。


「な、なによ」

「さあ、名を名乗れ」

「星野留美」

「鍵言葉を申し上げる。もヤタガラスの色は名に色か」

「えっなに、メールの」


「早く後ろを見ろ」

「えっ」


数人、何やら会談を降りてくる

「いたぞ」


彼らはこちらに駆け寄ってくる。


なにがおこっているか知らないまま電車にのっいる彼は続けた。


「姫君、鍵言葉は」

「なに、なによ」

「さきほど、受けたのではないか」


先ほど・・・

あのスパム


そんな


けどここは試してみるしかない


「ヤタガラスの色は白うさぎのように白い」

「よし」


彼はグッと私の手をつかみ車内に押し込んだ。



彼は布製の肩掛けカバンから一枚の紙を取り出した。

「姫君の分だトキソラ切符」

「時をトキソラ切符?」

「これ」

キソラフリーパス・・・漢字で「時空飛越周遊券」


指定時空内有効。有効期限、申請者の指示のある日まで。


読み終わったころに車掌さんがドアを締めた。


電車が動き出す。


「切符拝見いたします」

車掌さんはそういうと なにか ハサミのようなものでパチと 切り込みをいれた


「トキソラフリーパス、ご案内は裏面に書いてます」

車掌さんはそう言うと、後ろのほうへ移動した。


床下から聞いたことがない音がする。



[んぉぉぉぉぉぉぉぉぉん]

[かーーっかかかかかかっ]

[んぉぉぉぉぉおおおおー]



いつもとは違う重苦しいモーターの音


「ねぇなんなのよ、一体何様なのあなた」

私はこの電車にひきずりこんだ彼に詰め寄った。


「しばし待たれよ、この先、時空を越える。そなたは追われておる。」

「えっなによ、ウチに帰るところなのに、なに変なこと言ってるの」



やがて電車はトンでもない方向に走り出した。

初めはが単語トンの音がしていたが、スピードが増していきね単線の電車のわき、空間になっているところを、線路を無視して走っている


さらに電車は廃線跡に出来た遊歩道を進んでする。線路がないはずなのに。


速度が増してくる。

線路がないのにこの電車は進んでいる。

このままいけば遊歩道も行き止まりのはず。


[クァァァァァァァァァアン]

悲鳴に似たモーターの音がする。


車掌さんがアナウンスをする。


「これより時空超越をいたします。大変揺れますので、手すり、つり革におつかまりください」


そして


[ギャーーーーン]


と音が甲高くなったあと、前方の景色がゆがみ始めた。


[どんっ]

その音と同時に光が点となり、点が虹色に変化し、後方に消えていく



[ミシミシミ]

[ギシギシ]


骨董品のような電車は不気味な音を立てた。


さらにその光景を進むと光りのトンネルというか、光りと闇の混じったトンネルというか進んでいく。


全面も側面の窓もそうだ。


なんの冗談なのこれ。


どこに行くの私。


星村伊之助って。


遠き者って。


追いかけてくるものは誰。


時空超越っなに。


帰りたい。


「姫君、説明は次の駅で降りてからゆっくりいたす」

「それより、あなた言葉遣い変。服も洋服だけどなんか古いデザインだし」


運転台前方右側からは星座のような銀河のような星雲のような光景が広がっている。


「ところでキミはなにか魔法とか武術とかできるの」

「ない」

「そんな無責任な」

「いくつか時空超越すれば闇の者を追い払えると星の者から聞いている」

「あなたは何者。遠き者って、時空超越って、闇の者って」

「今は、すぐに説明できない。これでも酔っている。気分が・・・悪い」

「あなたが、魔法使いや、忍者や、王子様でも、勇者でなく、賢者でないことだけは、今はっきりわかったわ」

「・・・」


だんだんと前方の風景が変化してくる

歪みがとれて線路が見えてきた。


夜明け前の山間の風景。

いつのまにかガタコンゴトンというレールの音もし始めた


けどどこなんだろ


こんな時間に骨董品のような電車が走ってまわりは不思議に思わないのだろうか。


「姫君、つきましたぞ。時空酔いがとれるまで勘弁を」

「ええ王子様っ。ていうかもっと普通に話せないの」

「慣れるまで少しかかる」


私「達」は夜明け前のホームに降り立った

切符はそのまま持っていいと彼は言った。


「この切符は選ばれた人しかつかえないんだ」

「いつまで使えるの」

「次、くらいか。乗り換えて。闇の者が暴れねば」

「闇の者って」

「順番に話す」

「んもう」


夜明け前の駅はスズメのほかウグイスやカッコウまで鳴いていてにぎやかだった。


とても変な状況だ。いったい私は何の騒動に紛れたのだろう。



なるべく続けたいです。けど更新頻度は遅いかもしれません。

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