8 念願の魔法が使えるようになった件
♪~
はーい、今絶賛歌を歌ってます。
遠目から見ると頭がかなり暖かい人に見える!
人がいたりしたら恥ずかしくないか?って、思うじゃん?
そもそもこんな人気のない森の中に人が居るわけないし、それにこの歌に気がついて誰か来てくれるかもしれないもんね!
もしも聞かれた時は…へ、別に壁ドンとか飛んで来るわけじゃないしー。(遠い目)
そう!今は別に家じゃないから壁ドンなんて来ない!
た、確かに日本の家で少し調子乗って少し歌歌ってたから壁ドンが2~3回来たりとかしてびびったけど…
ね。
うん、黒歴史黒歴史。
心の奥深くに埋めておこう。
そいえば、壁ドンで思い出したけど結構はまってた歌の1つに、新撰組アニメの舞散る風がめちゃ好きだった。
あの早口パートをカラオケで熱唱するのが凄い好きだったんだよね。…ああ、ミュージックプレーヤーが恋しい…。
斎藤さんのボイスが聞けないのも恋しい…。もう友達と声優で語り合う事が出来ないのは改めて考えると結構キツいな…。
あ、今更だけど私腐ってはいませんよ?
自分から言うと何か信じられないですけど…。
あ、でも友達に腐ってるお方が数人と部活で大量に発生してた。
その友達にいきなり「攻めの対義語は!?」って、聞かれた時そんな事も分からないの!?って目を見開いてしまった。
それでね、私自信満々で「守りでしょ?」って、言ったら何か微妙な空気になったんだよ。
後から聞いたんだけどそれって"お仲間"を見つける時に便利な質問らしい…うーん、その事を聞くと結構無意識に危機回避してたんだな~って思うけど…。
あれ?何を話してたっけ?
ああ、そうそう!歌ってる鼻歌の歌、現在ヘリーホッターのあのCMでよく流れる歌を歌ってます。
あの、オルゴール音が私好きなんだよねー。
《スキルが命名されました スキル「ヘリーホッター」を習得しました》
よっしゃ~!7曲目にしてやっと1つ!1つですよ!?
私の持ち歌無くなっちゃうよ!?
鑑定カモーン!
《熟練度が一定に達しました スキル「鑑定Lv3」を習得しました》
あ、鑑定も上がった。
『ヘリーホッター』
音がマナを吸収し魔法に変換する
普通の魔法と同じにイメージが必要
この歌を発動中のみ魔法が発動可能
いょっしゃー!!
魔法だよ!魔法!
手から火が出たり、水を出したり自由自在…なんていいスキルなんだ…ふふふっ。
とりま、早速使おう!
「~♪」
鼻歌を歌いながら火をイメージする。
ボッ!
ひょー!!
出ちゃった!手から火が出ちゃった!
これって夢じゃないよね!?
ここまで来て夢でしたって酷いよ!?
大きさは拳1つ分しかないけど、これから何とかなるよねっ!?
これで晴れて私も魔法使いの一員だー!
あ、大事なこと忘れてた…。
名前:鈴原悠里 性別:女Lv1
職業:音響士
種 族:人族
HP:50/50
MP:70/100
攻撃力:4
防御力:2
魔攻:10
魔防:12
俊敏:6
運:99999 「これ以上表示出来ません」
《スキル》
「曇りなき旋律」「鑑定Lv3」「怒り耐性」
「興奮耐性」「混乱耐性」「鼻歌」「採取の歌」
「ドーピング」「ヘリーホッター」
《称号》
「異界の者」「神に見入られし者」
わー、15減ってる…無駄打ちは命取り。
調子に乗らないでおこう。