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NEO Ragnarok(ネオ ラグナロク)  作者: やみのゆい
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第3章-力と違い-

「超能力者とあなた方の違いは何だかお分かりですか?」

真っ白な雲の中のような世界が景色変わりもしないまま、ひたすら上へと移動し続けること1分と経過した時、彼は俺達に問いてきた。

「系統じゃないのか?」

「強さでしょ強さ!!」

「一般受けでしょうか・・・?」

俺達3人は様々な別の答えを生み出す。

どうやら違ったようで、彼は横に首を振った。


「そうですね、実は能力数にあるのです。」

そう言うと俺達3人に目を合わせると続けて話す。

「あなた方は能力数は2つですよね?それに加え超能力者は能力が1つなのです。」

「おいちょっとまて、能力数とかなんなんだ?」

とりあえず疑問をぶつける。

彼は右腕に付いている腕時計を見ると

「あと20分くらい時間があるので詳しくお話しましょう。」

と言った。

20分を変わり映えしない景色を見なくちゃいけなかったのかよ!?辛いな、それ!


「超能力者ってどう超能力が身につくかご存知ですか?」

「あ、私聞いたことあるかも・・・!!」

すると元気よく「はいっ!はいっ!」と手を上げる麗奈。

17歳にもなってみっともないぞ・・・妹よ・・・

「はい、では麗奈さん」

案外あんたも乗り気じゃねえか

「そうねぇ、超能力者は皆1回死にかけてる人がほとんどって聞くから、死にかけること!」

「ほう・・・!?正解ですね」

「やった!!」

正解を言われるとは思ってなかったのか、彼は驚く。

いや俺も驚いたよ。

「実は死にかけることで一度魂があの世に行くのです。実はこの時訪れるあの世は楽園を指していて、門の所で死なずにいられる人、生き残る可能性が大きい人が追い返されるのです。」

「そうすると一つの能力がえられるんですか?」

「そうです。実は能力を得るには楽園に行かないと得られないのです。」

「なら楽園に何回でも行けば能力数は増えるの?」

「実はそういう訳じゃありません。人間には本来一つのスロットというものがあります。そのスロットは能力数のことを示していてスロットの数だけ能力が手に入るのです。」

へぇー、だから2つは神の力なのかな?とは思ったものの俺以外の2人がは戦闘向けでもなく、今までいた地球の世界じゃ何一つ役に立てなかっただろう。きっと戦えるのは俺1人だけだ。

・・・え?理由?そんなの地球上に存在する物質や動物で神に勝てると思うか?そういう事だ。

「んじゃ2つだと神なのか?」

ついでだからさっき思った疑問をぶつけてみる。

「いえいえ、神の力と言っても神に近い存在という事を示しています。元が人間なだけあってですね。あとはその力が極めれば極めるほど神に近づき、いずれは神の存在になれるでしょう。」

「なら私達は神になれるのね」

「まあ、極めればそうなるでしょうね。」

麗奈がふーんとどうでも良さそうに聞くと彼はまだ神ではないという点をしっかり抑えて短く返す。


「あ、あの・・・」

声の方向に顔を向けると、聖音が少し恐れながら右手を半分上げていた。

「少し思ったのですが、どうして私たちは二つのスロットを持っているのでしょう?子供の頃に受け取った力が二つあったということでしょうか?」

「あ、それはですね・・・」

彼が答えようとしてる時に20分たったのか一気に周りの景色が変わった。

下に雲のような白い世界が広がり周りはとても綺麗で澄んでいる青が広がっていた。

変な翼竜も数体飛んでいて、元の世界では有り得ないような景色が目の前に繰り広げられている。

「ファンタジーかよ・・・」

「なぁーにここ、ゲーム?」

「綺麗・・・」

3人に揃って一気に変わった景色に声を上げる。

おい麗奈よお前だけおかしくなかったか?

「どうやら付いてしまったようですね・・・・・・。聖音さんの質問はまた後ほどでも?」

「はい。お暇がある時で宜しいです。」

「ならば門を潜って一通りこの世界を説明してからにしましょう。まずあなた方の反対側にある階段を上がりください」

どうやら俺達はきっちり反対方向を向いていたようで、正面を向くと50段位の階段が並べられていた。

「えぇー、こんなの登のー?」

「我慢しましょ?麗奈」

どっちが姉なのか分からんな。三つ子だけども。


我慢して階段を上がること数分、目の前には横20、縦50mくらいの高さがある門が待ち構えていた。

「で、でっけえええ!?」

「え・・・なにこれきもっ・・・」

「凄いですねぇ・・・!」

現実離れしている光景に俺達3人はやっぱり声を合わせ驚く。

おい、麗奈。お前だけ反応違うくない!?

3人で「ほえぇ・・・」と声を上げ門を頭を上げ、眺めていると

「汝、能力数と能力を。」

とどこからともなく声が聞こえた。え!?頭に直接!?どこ誰!?

「これはどうも、私ですよ私。門番さん、こんにちは」

「あら、ロ」

「しーっ!しーっ!」

「失礼。」

門のほうで紳士が何かをしているが気にすることでもないだろう。

だが能力数と能力と言われたのでどうすればいい?と仕方なく視線で紳士に訴えかける。

「こほん、えー簡単なことです。自分の能力数と能力を言い、鑑定し確認してもらうだけです。」

それを聞いて麗奈は

「なっるほっどねー!ならまずは私からね!」

と先走る。

門の真ん前に仁王立ちで立ち

「私の能力数は2つ!物質創作と物質開放よっ!」

これだけを答えると門は

「確かに一致した、では」

門が語りかけている途中で紳士が止めに入る。

「皆様で入りたいので、少々お待ちを」

「えーーーーっ!」

その言葉を聞き麗奈は落胆するが、門は「了解した」と返答を返す。

「ならば次は私です。能力数は2つ、能力は愛と幸運です。」

門はしっかり聞き、

確認すると

「一致した」

と返す。

次は俺の番か、緊張するなー・・・

「俺の能力数は2つ!能力は氷と炎だ!」

不安ながらも堂々と答える。

答える・・・。

答えるのだが一向に返事がこない。おかしいと思い俺は「大丈夫かー?どうしたー?」と聞くのだが。門は

「ふむふむ・・・あっ、なるほど」などと自分の世界に入り答えてくれない。

「すまない、少し考え事をしていた。そして一致した」

「良かったぁぁぁあ」

俺は心の底から安堵の声を上げる。俺1人だけ入れなかったら悲しいだろ!

すると彼がこちらによってきて

「全員無事なようで何よりです。では我れらが楽園へ招待しましょう」

そう言うと彼はバカデカイ門を開けた。

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