とある昔のお話
とある昔、3人の子供が居りました。
その3人はとてもとてもそれは仲が良く、いつも近くの森の秘密基地に遊びに行っておりました。
その秘密基地は非常によく隠れており、彼彼女らじゃないと気づかない場所にありました。
ですがとある日、彼彼女らが秘密基地に遊びに行くと空から七色に光る物体がまるで手に届くような位置まで落ちてきました。
するとその秘密基地周辺の木々や土からきれいな花々が咲きました。
彼彼女らが物体に手を伸ばそうとした途端、その物体は弾け七色に光る女性へと変異しました。
七色の光が収まると、目の前にいたのはそれはそれは美しい女性でした。
彼彼女らはその現象を不思議と思い、次女の女の子が聞きました。
「あなたはだぁーれ?」
すると女性は
「とある予言を告げに来たのです」
全てを包み込むようなその微笑みは、その3人の彼彼女らは見とれてしまいました。
「3つの予言があります、1人1つその予言を伝えます。」
「あなたが長男?あらそう。ならばあなたに最初の予言を伝えるわ」
「えーっとあなたは・・・え?次女?なら、第二の予言はあなたね」
「なら、あなたが三女ね。」
女性はその予言だけを伝えると、こう言いました。
「貴方方の運命・・・いや、この世界の運命は貴方方にかかっています。え?そんな力はない?そうでしょうね。実は予言だけ伝えに来たのではないのよ。こっちへおいで」
彼彼女らは言われた通りに女性の元へと近づきました。すると女性は一人一人彼彼女らの頭の上に掌を置くと、今度は彼彼女らが七色に光り出したのです。驚いた長男は女性に聞きました。
「俺達に何をした」
すると女性はとてもとても真剣な顔で答えました。
「神の力を与えたのです」
「・・・神?」
そう、その女性は神だったのです。
神の力を与えたその女性は、神の力を与えた途端「成すべきことは成しました」と微笑むと、また七色に光る物体に変わり空へと昇って行きました。
「私たちが世界を救うんだ・・・」
三女がボソッと呟くと、長男と次女が真剣な顔でうんと頷きました。
この彼彼女らが今の第三聖騎士と呼ばれている人達なのです。