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ドレイク公国

ドレイク公国

セニアの母国で400年続く伝統のある国だ。他国との和平条約にも力を入れてる根っからの平和主義国だ。


そんな国の街門をくぐればすぐに注目の的となる。まだら模様の兵士、馬を使わずとも走る鉄の乗り物。この世界の人には少し刺激が強いようだ。見るたび仰天した表情になる。


「いい街だな。ここは」


「ありがとう。」


「別にお前を誉めたわけじゃない。何を勘違いしてる」


「いや、この街を誉めたことに感謝してるんだ。お前こそ何を勘違いしてる。」


「ふっ」


「はは。」


会ったばかりなのにこんなに親近感が出た。人懐っこい性格なのか、こちらの兵士からも気に入られた。彼女の部下はまだ警戒心を抱いてるようだが。


「あそこがドレイク公国の王がいる城だ。あそこまで連れてってくれ。」


セニアの指差す先、堅固で頑丈たる城が佇んでいる。各所を重装備の騎士が囲い、大砲が設置されてる。文字通り要塞だ。


「ま、待て!貴様ら何者だ!」


城門へ来れば門番がHMMMVを見て狼狽えながら問いただしてくる。どうやって通るかと考えていたら突如、セニアが前に出てくる。


「セ、セニア様!」


「この者達は命の恩人だ。そこへ通せ。」


「し、しかし怪しい者を通すわけには」


「大丈夫だ。彼らは勇敢かつ義なる兵、私が保証する。」


「わ、わかりました。」


セニアに説得され渋々と門を開ける門番。門をくぐれば一気に騎士達の視線の溜まり場となる。


「えらい見られているな」


「無理もない。お前達の武具は珍しい上に、このキテレツな乗り物が目立つからな。」


城内を奥深くまで進めば城の本丸に着いた。西洋の城を連想させる造りだ。


「悪いがこの乗り物はここまでだ。ここから先は徒歩だからな。」


「お前達はそこで待ってろ。」


「えっ?しかし心配ですし・・・」


「そうです!なにかあったらどうするのですか?」


ギャーギャー騒ぎだす兵士達をどうにか宥める。結局一人ついていくことになった。それは、


「悪いな、五月中尉」


「いえ、気にせずに」


「ではいくぞ」


城の中へとお邪魔する。内部はシャンデリアや絵画などで装飾され、鮮やかでカラフルな色彩を表してる。


ゴージャスな階段を登っている最中にセニアに質問をぶつける。


「そういや、なんで俺がここに来なきゃならないんだ?」


「さっきも言っただろう。女王陛下と会ってもらう。」


「なんで会わなきゃいけねーんだよ。」


「私は陛下の護衛と身の回りの世話を任されている。部下がお前らのことを陛下に伝えたらぜひ会ってみたいとのことだ。だから今こうして案内してるんだ。」


「この国のトップと簡単に会わせていいのかよ。」


「陛下の要望だ。歯向かうわけにはいかない。それに、もし陛下に手出しするようならば私がお前を斬る。」


「総督に危害を加えるならば容赦しませんよ?」


俺の身の安全を危惧してか、五月中尉が牙を向ける。その鋭い眼光にセニアは臆するなく睨み付ける。


「安心しろ。俺はそんなこと微塵もする気がないね」


「やっぱりそう思うよ。」


なんとか二人を落ち着かせる。

そうこうしてる内にやけに立派な扉の前に来た。扉のそばには武装している侍女が立っている。どうやらここが女王の部屋だな。


「陛下、セニアです。例の青年を連れてきました。」


『いいわ。入りなさい。』


大きな扉を開ければ様々な装飾品に彩飾された豪華な部屋が露になる。そして一際目立つ絢爛な机に座っている妙齢の女性。


「よくおいでなさいました。私が女王のアリア・ハースタルです。私の友人、セニアを助けてくれたそうで」


この人が女王か。セニアを友人と呼ぶ辺りでこの人の性格がわかるな。


「お初にお目にかかります。私はフリーデンの大場 カオルです。そちらは部下の豊田 五月です。」


「よろしくお願いします。」


「こちらこそよろしく。さて、そなた達をここへ呼んだのは改めて礼をしたいのです。」


「セニア達のことですね?」


「はい。砂漠地帯の主であるレッドスコーピオンを撃退し助けてくれたのに礼をせずに帰すわけにはいきません。お礼はあなた達で決めてもらってもいいですよ。」


「私たちで、ですか?」


「はい。希望ならば金品などでも構いません。」


「陛下。よいのですか?」


「ええ。我が友人を救っていただいた代償なのです。あなたもそうでしょう?セニア。」


「は、はい。おっしゃる通りです。カオル、自由に決めてもらって結構だ。」


「う~ん。そうだな・・・。」


何がいいかな?金品は別にいらないし、ていうか欲しいものがない。貧欲だな俺。


「ゆっくり決めてもらって大丈夫ですよ。時間はまだたっぷりと・・・」


「し、失礼します!」


突然、この部屋に一人の若い騎士が入ってきた。


「何事だ!ここを陛下の部屋と知ってのこと・・・どうしたんだ!その怪我は!」


セニアが驚くのは無理もない。彼の背中には矢が数本刺さっている。額からは血を流していた。


「どうした!何があった!」


「陛下!いそいでここからお逃げください!」


「一体どうしたと言うの!」


「先ほど、謎の仮面集団がここへ乗り込み、城内の騎士を倒しています。いずれここにも来るかと!」


「そんなバカな!もしや・・・」


「おそらくその通りかと!さあ、早くここから・・・グフッ!」


『逃げてください』と言いかけたところで突如、苦しむ。見れば今度は肩に矢が突き刺さっていた。


「ここが女王の部屋か。中々いい部屋だな。」


扉を見れば侍女を弾き飛ばしこの部屋へと侵入する輩が数人。若い騎士の言うとおり、気味悪い仮面をかけて顔がわからない。


「誰だ貴様らは!」


「なーに。すぐに帰るさ。そこの女王を殺してな。」


「っ!!」


「私を殺しに来た暗殺者ですね?誰の手先ですか?」


「悪いがそれは教えられないな。こっちも商売でやってる。みすみす教えたら信頼を失っちまうからな。」


「くっ!外道が!」


「何とでも言え。俺たちはただ殺しがすき・・・ガハッ!」


「俺らを無視して話を進めんな。ワケわかんないだろ」


サプレッサー付きのM92Fで仮面野郎の胸を撃った

。消音効果によって周りには音がしないので何が起こった理解してない。


「き、貴様!何をした」


「ただの手品さ。どうだ、驚いたか?」


「ふ、ふざけるな!」


仮面集団は腰から短剣を抜き襲いかかってくる。


「五月中尉、右三人は任せた。」


「任せてください!」


パスッパスッパスッ


あっという間に五月は三人を亡き者にした。俺もM92Fをかまえて撃つ。


「ぐわっ!」


胸を撃つ。」


「がっ!」


腹を撃つ


「うわぁ!」


足を撃つ。

これで残り三人も無力化した。一人は足を撃たれて思うように動けない。尋問でもして依頼主が誰か、吐かせるか、


「セニア、こいつから聞きだしたいことがあるだろ」


「えっ?あ、ああ。」


さっきの俺らの武勇に呑まれ、呆然としていたセニアを我に返す。

セニアは俺に言われた通りに部下を呼んで足を撃たれた仮面野郎を連れていく。


「あ、ありがとうございます。なんと礼を言ったらいいか」


「いいや、気にすんな。それよりやつらは・・・」


「私を殺しに来た暗殺者ですわ。お恥ずかしい話、私を失脚させ国を継ごうと考えの貴族が結構いますのでおそらく・・・」


「その誰かが暗殺者を雇ったというわけか・・・」


「はい。」


「陛下、今夜は私もここで見張ります。」


「しかしセニア、あなたは今日この国に帰って来たばかり。少し休んでは?」


「いえ、陛下の安全を考えると寝るなどいたしません。私がついていますのでご安心を。」


「ですが、・・・」


「ならこういうのはどうだ?」









「なに!失敗しただと!」


「はい・・・そのようです。」


ここはこの国のどこかの屋敷。その一角の部屋で高いタキシードに身を包む小太りの貴族とその部下の会話だ。


「高い金で雇ったというのになんて様だ!奴等はどうした!」


「それが・・・返り討ちにされ、一人が尋問を受けたらしく。」


「なんだと!そいつの口から私の名が出れば私の信頼はがた落ちだ!誰だ!誰が返り討ちにした!あの女王の護衛か?」


「いえ、噂によれば一人の若者らしいのです。しかも、謎の手口を使うらしく・・・」


「謎の手口だと!そんなデマなど信じぬわ!こうなったら次の刺客を送り込むだけだ・・・。」


この会話を耳にしたのは誰もいなかった。










「ふぅ~。今日はいろいろあったな」


「疲れましたね。」


女王を助けた礼として今夜、一泊してくれと言われた。帰りたいがクタクタに疲れた今、したくはない。女王の護衛も心配ない。彼女の部屋の数ヵ所に監視カメラを設置した。これで24時間部屋の様子が分かる。ちなみに監視してるのは女性兵士だ。俺がやったらヤバイだろ。


「そうだ、無線機を貸してくれ」


「いいですけど何に使うのですか?」


「ちょっとな」


電源を入れる。ノイズが終わり繋がったようだ。


「もしもし、武蔵か?」


『はい、カオル様?なにようですか?』


「今日は帰れなくなった。すまないな」


『いえ、大丈夫ですよ。こちらもなにも変わったことはありません。』


「そうか。それはよかった。あと、そっちで優秀な兵士を50人ほど集めてこっちに送ってくれないか?」


『いいですけど・・・なぜ?』


「いや、ちょっと嫌な予感がしてな」


『そうですか・・・。わかりました。今から向かえば明日の朝にはそちらに着くかと。』


「わかった。よろしくな」


『はい』


ブツッ


無線機を切る。

増援を呼んだのはなにかあったためだ。女王の暗殺に続くのはなんなのかわからない以上、少しでも対策をしたほうがいいだろう。


「じゃあ五月中尉、俺はもう寝るよ」


「はい、おやすみなさい総督。」










翌朝。


「ふぁ~。いい朝だな」


日の出とともに目が覚める。鮮やかなオレンジ色の太陽がゆっくりと上昇し、街を照らす。その朝陽が窓ガラスを通りこの部屋にも光をもたらす。


「おはようございます、カオル様」


「ああ。おはよう、五月中尉・・・・?」


「はい。」


「・・・武蔵。なぜここに?」


「昨日申していましたでしょう?優秀な兵士を数十人連れてこい、と。」


「だけどお前も?五月中尉は?」


「五月中尉ならお疲れのご様子なので基地に帰らせました」









~フリーデン 正門~


「あれ?HMMMVが来るぞ。あれは・・・」


「グスッ・・・ひどいです・・・グスッ・・・・」


「さ、五月中尉!なぜここに?総督と同行していたのでは?」


「うえぇ~~ん!ひどいです~!副総督が・・・」


「副総督が?」


「私に『疲れているでしょ?帰りなさい』ていって無理矢理追い返した・・・」


「そ、それは大変でしたね」


「もっと総督と一緒にいたかった~・・・うえぇ~~ん!」


「よしよし。」










「そうか、五月中尉は休養のため基地にか」


「はい、・・・・・・・・無理に帰しただけですけどね。」


「ん?なんか言ったか?」


「いえ、なにも。」


気のせいかな?


「それでカオル様、増援を呼んで何を?」


「嫌な予感がするって言ったよな?」


「はい。たしか昨晩の無線で。」


「俺の勘は意外とよく当たる。それが気掛かりなんだ。」


「勘、ですか・・・」


「嫌なことが起きなきゃいいんだが・・・」


「暗い話はここまでにしましょう。まずは朝食を。」


「あ、ああ。そうだな」


そうだな、こんな暗い話なんてしちゃいけない。気持ちを切り替えて過ごそう。


「おや、もう、起きてたか。」


ここでセニアが入室してきた。いつもと同じ鎧を纏った風貌だ。


「ん?その女は?」


「はじめまして、宮本武蔵といいます。カオル様の補佐を担当しています。」


「ムサシか・・・。その腰に差している獲物から察するに剣士か?」


「剣士というより、武士かと」


「一度手合わせしてみたいな」


「こちらも。」


二人は二人で気が合ったようだ。


「カオルついてこい。もしよければムサシも朝食はどうだ?」


「私めもよろしいので?」


「人数は多いほうが楽しい。一人で食うよりもな。」


「いいじゃないか。武蔵、お前も一緒に食おうぜ」


「それでは、頂きます」






「うん!旨いなぁ!」


「はい、食材本来の味がでて美味しいですね」


「ありがとうございます」


ブラウン色のショートヘアーのメイドさんが一礼して下がる。中々可愛い子だな。


「ラファールが作るものは美味いと評判だ。私だけでもなく、陛下もご満悦の様子だしな。」


「へぇ~。ラファールっていうのか、」


「はい、ラファール・バルクバウです。以後、お見知りおきを。」


「俺は大場 カオル。そっちのは宮本武蔵だ。よろしく」


「こちらこそよろしくお願い致します。」


「・・・カオル様、食事に気を向けてください。」


なにやら武蔵がムスッとした表情で口を咎める。なんだろう?


「今日は私も暇でな、もしよければ街でも歩かないか?」


「俺は構わんよ。部下は休ませるから問題ないし。武蔵も少し休め。」


「私もお供します。」


「武蔵?」


「ここは我々にとって未開の地。一人で彷徨いては危険です。」


「いや、危険て・・・」


「私が身をもってカオル様をお守りします。そのため、私も同行します」


「そうか、よろしくな。」


「ムサシも決定だな。よし、食事を済ませたらすぐ行くぞ。」


「ああ、ゴホッ!」


早食いして、喉を詰まらせた。







「結構賑わってるな。」


「ここはこの国一番の市場だ。早朝から様々な食材が出揃う。」


鮮魚、野菜、肉など新鮮な食材が棚に並べられ、道行く人々の目に留まる。活気のいいおじさんの客寄せがこだましてより、市場は賑やかになる。


「まずは鮮魚だ。買い出しは基本的に私とラファールも職務だ。」


「護衛に買い出しに騎士、お前はどこの家政婦だよ。」


「私は特殊な項目の騎士だ。この胸のバッジが目印だ。」


胸には赤に染められた十字型のバッジが。これは、


「これは特殊な条件をクリアした騎士が持つことのできるバッジだ。貴族や王族から護衛などをスカウトされ、高い権限をもつ。」


「それであの女王の護衛などを勤めているわけか」


「そうだ、陛下直々のスカウトだ。」


少し寂しい胸を強調するかのように胸を張る。女王の護衛など名誉なことなのだろう。


「私もカオル様の護衛ですね。」


「護衛ではない気がする。」


「カオル様は少しお茶目なところがあります。私が補佐しないでどうするんですか」


「仲睦まじいな、二人は。」


「これのどこが仲睦まじく見えるんだ。それに・・・」


ドォーン!


突然、C4が爆発したような轟音がする。


逃げまくる人々の中、見たのは空を滑空する獣。


「なんだあれは?」


空を滑空するその獣はトカゲに翼を生やしたような風格。黒い鱗で、小柄、翼を広げれば自身の体長と同格だ。一言でいうならば小さい竜。


「あれはベルグだ。」


「ベルグ?」


「ドラゴンの一種で小柄な体格が特徴の龍だ。人になつきやすく、郵便や宅配などさせることもある。」


「伝書鳩みたいなもんか・・・」


そしてその背中には人が乗っている。その人間はボールぐらいの物体を落としながらベルグは宙を飛び続ける。

物体は地に落ちると、


ドォーン!


爆発する。


「爆弾か・・・」


爆弾といってもプラスチック爆弾のC4やセムテックスなどには程遠い威力だ。せいぜい10分の1。だが、人を殺すのには充分な威力だ。


「ラファール!国民を避難させるんだ!」


「はい!」


年寄りや女子供など逃げるのに時間がかかる人を先に避難させるラファール。


「武蔵!城にいる兵士を呼ぶんだ」


武蔵は無線機を取り出すと電源を入れて城中にいる兵士に合流させるように呼び掛ける。


その間俺は、


パスッ!パスッ!


飛んでいるベルグ目掛けてM92Fを撃つ。しかしハンドガンでは空行くベルグを撃ち落とすどころが当てることもままならない。ショットガンかライフルがあればどんなに楽だろうか。


「やっぱりM92Fでは当てづらいか・・・」


当たらずとわかっていながら発砲し続ける。そこへ武蔵が入ってくる。


「カオル様!もうじきここに兵士がやって来ます!」


「そうか、ありがとな!」


すると城の方面、城に続く一本道に黒い影が。見てみれば数台のHMMMVと雄々しい姿のLAV―25がこちらに向かって走行してる。


やがて走り、停止する。停車した車内からぞろぞろと迷彩服3型を身に包む兵士が現れる。


「全兵士、集結しました!」


「よし、奴等を叩き落とせ!それが命令だ!」


「了解!」


各々HK416を手に、撃つ。

数十人の兵士による一斉射撃は無数の弾幕を張り、ベルグに着弾する。ハチの巣となるベルグは背に乗る人間と共に地に落ち、ザクロが叩きつけられるような死体となり憐れな最期を遂げる。


「リリー、エミル、フレンはM2で奴等を撃て!」


「「「はっ!」」」


呼ばれた3人がHMMMVのキューポラに搭載されているM2重機関銃でベルグを狙う。HK416とは比べ物にならない怒濤の銃撃がベルグをさらにハチの巣にする。


「数、残り3!」


天を駆ける十数匹いたベルグは2分もしない内に残り3匹となる。


12,7×99mm NATO弾が構わず襲いかかる。弾丸はベルグを貫通し、その背のジョッキーにも風穴を空けた。


「ぐわぁ!」


残った3匹と3人もM2重機関銃の弾幕を防ぐことも、避けることもできず、無様に散っていった。


「撃ち方止め!」


カオルの一言で空を覆った弾幕は途切れる。

あとに残ったのは無惨に散ったベルグと人の屍は紅い華に包まれていた。


「すべての敵対象、生体反応なし。死亡したようです。」


「そうか、みんなよくやった。」


すべての兵士を労ってやると皆熱の孕んだ目で見てくる。ほんのり頬が赤いのが気になるが。


「カオル!無事か!?・


避難し終えたラファールを連れてセニアがやって来る。避難は意味なかったけどね。


「これは・・・ベルグか」


「ああ。俺の部隊が撃ち落とした。あの男達もな。」


ベルグの側に倒れている複数の男。彼らは死体と化してるが身につけているものでどこの者かは分かるかもしれない。


「これは!グランジの竜騎士!」


「グランジ?なんだそれは?」


その単語を耳にしたとき、新たな戦いがはじまろうとしていた。





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