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最初のパートナー

 

 僕は、丘の上の一軒家に一人暮らしをする変人サラリーマンになった。値段の割にキレイなうえ、この家はなんと二階建てなのだ。とにかく広い。広すぎる。だが、どんないわく付き物件であったとしても、ペットと暮らせるのなら安くて広い家がいいに決まってる。


 さて、引っ越しも無事済んだ僕は、最初にこの家に迎え入れるパートナーを何にするか、じっくり考えていた。最初の住人だから、あまり手間のかからないペットがいいが、少しは懐いてほしい。


 そうだ。少年時代にTVでみて、水族館でわくわくした生き物、ウーパールーパーはどうだろう。餌をくれるとわかると後ろ足で立つとか。可愛いじゃないか。僕はネットでウーパールーパーの事を調べ始めた。


 検索すると、ウーパールーパーの一匹丸ごとの唐揚げを食べさせてくれるという、ゲテモノ居酒屋が引っ掛かったが、見なかったことにした。僕は見なかった!

 考えてみれば、僕はピンクのアルビノの個体しか見たことがなかったが、いろんな色があるようだ。ますます面白い。僕は早速車を出すことにした。


 少し遠出をして、爬虫類や両生類を多く扱うペットショップに着く。不思議な色のカエルなどが目を引くが、お目当てはウパ。ウパちゃんだ。広い店内の一角に、ウーパールーパーのコーナーを見つけてホッとする。よかった、生身のウパちゃんに出会えたよ。5種類くらいの色違いがいる。これはすごい。


 その中で、「本日入荷!」と赤字で書かれている水槽に惹かれた。「ダルメシアン」と書いてある。犬みたいな名前だ。まだ3センチ弱のウパは、半透明な体に、細かいマーブル模様が浮き出ていた。珍しい。


 ふむ。……ダメだ。目が合ってしまった。

僕は、命名「ダル」と飼育用具一式を買って店を出た。

素人に、どれくらいの事ができるかわからないが、頑張ってみよう。


 「ダル」、強く生きろ!





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