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タマちゃん育成記  作者: イムルマ
第1章 新生活開始です。
12/18

61日目~ こんなの出来ました。

【61日目】


 ゲン爺、ホネ兄の衝撃的行動ですっかり忘れていたけど、訓練場の横に作っていた部屋と書斎直通の通路が完成した。というかしていた。

 昨日終わったらしく、その後アオ姉が【土喰い】に指示を出し、さらには光源用として通路とかに油皿置きも【土喰い】に作らせたらしい。

 

 ――ありがとう! アオ姉!

 剣製造夢中のどこぞのジジイとホネとは違うね!


 気を良くして妙な高笑いを上げているのは気になるけど――気にしないでおこう!


 では早速、やってみよう!

 部屋の目的を――テストだテスト!


 まずは部屋に作った縦穴――入口部は狭くて底は広い構造をしているその穴に、【スライム】を投入。種類は何でもいいので、土ということで【マッド・スライム】を投入~


 もう数は必要なくなったし――

 洞窟内にいる【土喰い】を百体程作業に残して、後を部屋と訓練場に集める。


 ・


 何の前触れもないが――

 “ 蠱毒 ”というものをご存知だろうか――?


 様々な作品に取り上げられているので、知っている人間も多いかと思う。

 実際、オレもそれで知った――前の記憶は曖昧だけど。


 簡単にいえば壺に数多の毒蟲を投入し、殺し合いをさせることで強力無比な猛毒を作成するという古代の呪法。


 まぁツッコミどころが多い理論ではある。現代日本では――


 しかし! しかし、ここはファンタジー!

 為せば成る! 無理を通せば道理が引っ込む! ――これは違うか。

 

 ダメだダメだ! 武器製造にひたすらハンマーを打ち続けるオタク2人に引きづられていた。


 でもこれは、ただの思いつきでも、勢いでもない!

 きっかけはクーちゃんのレベルアップ。

 あの時――何日目だったかは忘れたけど、あの時クーちゃんは洞窟内でオレが生み出した魔物のみを狩って食っていた。それなのにレベルが上がった。

 つまりは、オレが生み出した魔物同士の戦いでも経験値を得ることができる。今、オレが生み出せる魔物は雑魚しかいないが――それを1つの部屋に押し込めて戦い――殺し合いをさせればどうなるか?

 洞窟の住人を増やしても食料等の問題があるから、雑魚ばかりを増やすわけにはいかない。だったら――今の住人の質を高める方が望ましい。

 

 机上の空論になる可能性もあるから、まずは実験と――ついでに数が多くなりすぎた【土喰い】の口減らしを兼ねて、ヨシ、ヤりあえ!


 ――今や数千にも及ぶ【土喰い】の共食い。

 始めたはいいけど、時間かかりそうだなぁ……


 ・

 ・

 ・


 知性のない蟲の共食い。

 ただ眺めているだけなのだが――ぶっちゃけて言うと、飽きた。


 ――だってさぁ

 短調にただ噛み付き合ってるだけだよ。ツマらないって。


 はい。

 という訳で、書斎に戻って実験その2を――いや、その1かな? ――を始めよう!


 この前の実験で、動きにくいけど【スライム】だと何とか動かせた。

 じゃあ――そのスライムを死骸に寄生させるとどうなるか?


 早速やってみよう!

 痛めつけないように【ゴブリン】の体を押さえつけてもらい、憑依!

 心持ち強めにしたから、あっさりと堕ちた。


 そこに【スライム】――どれでもよかったから適当に【グリーン・スライム】を口から潜り込まらせる。

 核が今で到着したら、血管を通って体を【ゴブリン】に張り巡らせる。


 しばらく待ってから、憑依する――


 うん。かなり動かしにくいけど手とかなんとか動かせる。

 

 ――よし!




【62日目】


 昨日一日中鳴り響いていたハンマーの音が止まった。


 その時待機組は書斎でお茶中。


 ――ああ……ウマい!


 思わず泣いてしまったよ。体が動かしにくいとか、見た目が醜悪とかの問題があるけど、そんなのを忘れるぐらいの感動だよ!


 ――えっと……

 なんだったけ――?

 

 ………………………………………………………………あ。


 そうだ、ハンマー音!

 あまりのお茶の美味しさに、一瞬で思考の外に飛ばしていた。

 けど、本当に美味しいなぁ~


 以下、大体10回位同じことやってたら、ホネ兄とゲン爺、それとクロが書斎に入ってきた。


 ホネ兄の手には鞘に収められたひと振りの剣!


 こっちも重要だけど――それよりも!


 ――ゲン爺!

 何で体中から何本も煙が出てるんだよ!?

 何で腕とかの一部が赤熱化してるんだよ!?

 首傾げンな! 

 なにが、おおタマ坊か! じゃねえ

 まずは分の体心配してくれ! 


 オレだけじゃなく、待機組の女性2人も似たような反応だったのを一応明記しておく。


 ・


 まずはゲン爺から。

 変化はさっき言ったとおり。

 体から何本も細い煙がのぼり、肌の一部は赤熱化している。

 で、調べてみたら案の定――

 

――――・――――・――――・――――・――――・――――・――――・


Name:ゲン

Class:【火帯屍】

   Lv:1

   MP:56/56

Skill:『陽光恐怖』『陽光虚弱』『思考能力低下』『発声不可』

      『思考維持』『運動能力強化』『暗視能力』『念話(特殊)』

      『魔力吸収』『魔包刃』『高速自己再生』『火属性耐性』

      『高熱体』『熱量操作』

 

――――・――――・――――・――――・――――・――――・――――・


 変わってました。『進化』していました。

 多分――というか間違いなく、燃え盛る炎に腕を突っ込み続けるという狂気の沙汰の成果だろう。うん。深く考えないでおこ……碌なことにならないだろうし。


 次に新しい剣。

 ホネ兄が鞘から抜いて見せてくれた。


 見た目は今までの剣とそんなに差があるようには見えない。

 と思ったら、刀身を黒いモヤが覆った。


 ――って、何で『黒霧刃』を発動させてるの?

 新しい武器のお披露目のはずなのに。


 オレの疑問に答えず、ホネ兄は持っている剣をそのままユウ姉に手渡した。


 ――いや、それに何の意味が……?


 そう思ったが、変化は直ぐに訪れた。

 ホネ兄が手を離した事で消えた黒いモヤが再び現れた。

 

 これは――

 剣がモヤを――『黒霧刃』を発動させている?


 ゲン爺が大笑いしながら解説を始めていた。

 

 細かいことはよくわからないけど――

 ホネ兄の骨を原料にし、クロの一部を触媒にして作ったらこうなったらしい。

 聞いている限り……狙ってやったというより、ノリのまま突き進んだらこうなった――という感じだ。


 ――まぁ、何ていうか、スゴイね。


 そうとしか言えない。オレは。

 ただ、いきなりアオ姉がホネ兄とゲン爺の2人に詰め寄ってなにやら怒鳴りつけ始めた。

 内容の意味、ついでに怒る意味もよく分からないけど、固有やら稀少と言った単語が聞

き取れる。


 ――どうしたの?


 その呟きにユウ姉のさぁ、という返事が帰ってきた。

 

 取り敢えず――禍々しい? 剣を片手に、もう片手を頬にあてて首を傾げる困り顔の美人な幽霊。スゴイ絵面だね。

 取り敢えず剣、置いたら?


 ・

 ・

 ・


 結構長いこと怒鳴っていたアオ姉も落ち着いたところで事情を聞いてみた。

 

 ――似たようなやり取りばかりな気がするのは気のせいか?


 まぁいいや。取り敢えず、今回アオ姉の反応の理由は当然ながら剣の事。

 道具にはランクが存在し、上から『神話』級、『説話』級、『遺跡』級、『稀少』級、『固有』級、『特級』級、『凡庸』級、『劣化』級の8段階となるらしい。

 『凡庸』が一般的な道具で、今までホネ兄やアオ姉が使っていた剣。一般的な道具がこれに当たるらしい。

 『劣化』はその名の通り、『凡庸』をまったく手入れしていなくて劣化した状態の道具。

 『特級』は名前の通った職人が作る高級品と思えばいいらしい。品質の分高く、庶民には手が出せないらしい。ちなみにゲン爺、『特級』品の製造もできるらしい。

 『固有』以上のクラスは魔力を帯びた道具を指すらしく、現在の技術では『特級』クラスの道具に高名な魔術師が魔力を注ぎ込み『固有』の道具を作成することはできるらしい。

 ちなみに、『神話』『説話』クラスは伝説でのみ語り継がれており、現存はしていないらしい。そして『遺跡』クラスの道具はそのほとんどが国宝級となっているのだとか。


 話が長くなったが、今回ゲン爺が作成した剣。

 鑑定のスキル持ちがいないため、正確なクラスは分からないけど最低でも『固有』級、ヘタをしたら『稀少』級に達しているかもしれないということ。


 ――すげえな、ゲン爺。流石マッド!


 では何でアオ姉は怒ったのか?

 まぁぶっちゃけて言うと、この洞窟が狙われる理由が増えたから。他にも色々とあるみたいだけどねぇ。

 でも今更じゃねえか?


 ――いや、待てよ?


 侵入した相手からしたら、通常では有り得ないレベルの装備をした魔物が無限に沸き起こり、しかも確実に倒さないと何度も回復してくる。

 うん。酷いね、これ。なんて無理ゲー?


 今はたいした強さの魔物は生み出せないけど、こんな事が可能だなんて冒険者とかに知られたら、何を置いても潰しに来るわ。

 少なくても、自分ならそうする。


 まぁ出来てしまったものは仕方がない。

 ゲン爺もノリノリで作りまくるぞ~、とか言ってるし。

 どう考えても止まらないもん。




【63日目】


 【土喰い】の共食いが無事? に終わった。

 あれだけの数がいた【土喰い】は1体だけになり、しかも期待通り『進化』していた。


 色は白色から黒くなり、大きさも2回り以上大きくなっている。

 【岩砕蟻】というらしい。

 ホネ兄も知らない魔物らしく、その他詳細は不明。


 しっかし――あんなことになるなんて……


 何気なしに、どれくらい強いのか――となり、試しにクーちゃんと戦ってみることに。


 結果、瞬殺。

 いやね――確かに戦えとしか言ってなかったよ。

 でもね、クーちゃん。一瞬で頭部破壊するとは思わなかったよ。

 クーちゃんが強すぎたのか、【岩砕蟻】が弱かっただけか。

 

 ――前者だといいなぁ。

 いや、マジで。


 ・


 昨日から【ゴブリン】の体を使っているのだけど、何だか段々と動きにくくなってきた。

 何か手を考えたほうがいいか……

 けど、何かあるかね? いい方法。


 ちなみに只今4人――オレ、ホネ兄、アオ姉、ユウ姉で機織り機を作成中。

ゲン爺の騒ぎ等ですっかり忘れてたこれも、多分今日中には出来上がるとは思う。

ゲン爺は――さらにいいものを作ってやる――とか、テンションが可笑しなまま再び鍛冶場に篭っている。

見に行ったけど、とてもじゃないが声をかけれるような雰囲気じゃなかった。

 まぁそれはそれとして――

 

 ――いや~、仕事ができるっていうの、こんなにもありがたいことだったんだ~

 あ、ここ押さえとけばいいの? 了解~





はい、というわけでいつものグダグダ感のままに投稿いたします。

最後お分かりかもしれませんが――力尽きました。

実はもういくつかイベントを入れようかと思ったのですが、気力と根性が持たなかったのと、思いのほか長くなる――かもしれないと思い、ここで切ることにしました。


これの1つ前に書いた短編は、これからも思いつくままに書き散らかして行こうかと思います。

ちなみに今脳みそに浮かんでいる妄想物は、現代風魔法少女モノ、ダンジョンマスター転生モノ、異世界動物転生モノ、短編で書いた侵入者の後日談――ぐらいですかね。


投稿がどうなるかは気分とノリ次第といういい加減なものですが、次回もよろしくお願いします。

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