プロローグ~学園へ~
俺はそのあと、ちゃんと起床し朝ご飯を食べ制服に着替えて家を出た
まぁ、いつも通りの朝だ
胡桃「もう、空のせいで遅刻ギリギリじゃない」
空「いや~やっぱり朝はゆっくりしたいじゃん」
胡桃「バカ、なら早く起きなさい」
そう言いながら俺の頭に軽いチョップを食らわしてくる
空「まぁ、そうだな」
胡桃「全く、マイペースなんだから」
こんな話をしながら、俺達はいつも通り学園に向かっている
学園まであと10分ぐらい
まぁ遅刻はしないだろう
そんな計算をしていると胡桃が何かを思い出した様な顔をして俺に話しかけてきた
胡桃「そういえば空っていつも何で起きられないの?」
空「別にいつもじゃないだろ」
胡桃「え~?ここ2週間はあたしが起こしてるじゃん」
空「あぁ、確かにここ最近は毎朝うるさく起こされてるな」
胡桃「それは空が起きないからでしょ!」
そういって首に水平にチョップを食らわしてくる
首はヤバいって首は!
俺の呼吸、10秒ぐらい止まったよ!?
胡桃「それで何で起きられないの?」
胡桃は俺に何事も無かったように聞いてくるので俺は呼吸を整えながら考えてみる
空「ん~夢を見ているからかな?」
胡桃「夢?どんな夢なの?」
そう聞かれて思い出してみるが思い出せない
空「ん~忘れた」
胡桃「はやっ!?ん~忘れたって何にも覚えてないの?」
空「あぁ、すっかり頭から抜けてる」
う~ん、本当に思い出せない
何の夢を見ていたんだろう
しばらく頑張って思いだそうとするが結局思い出せなかった
まぁ、忘れてるって事は大した事ではないだろう
あっ!?とわざとらしく俺は声を上げて胡桃の方を見た
空「そういえば一つだけ思い出した事がある」
胡桃「え!?なになに?」
胡桃は期待した目で俺を見てくる
空「胡桃の声がうるさかっ!?」
言い終わる前に横腹に鈍い痛みが走り一瞬、呼吸が出来なくなる
胡桃「し つ こ い」
今日初めての胡桃のグーパンチが俺の横腹にクリーンヒットした