辿る
言業使いを集めている謎の組織『マキナの子』。次なる捜査対象は奴らだ。
とはいえ、気張ったところで簡単に見つかるものでもない。
私たちは溜まった有給を消化している。
「どうする?これから」
風華と映画を見に行き、今はカフェにいる。
「そうね、買い物とか?」
「買いたいものでもあるのか?」
「……ないわね。」
「…………」
「…………」
「俺ら、こういうことに慣れてないな」
「貴方は捨てられ、私はネグレクト、だものね。」
「………」
「………」
再びの沈黙。しかし、それを破るように店内に声が響く。
「私の財布がない!!」
「窃盗かしらね。」
「だな。まぁ俺らの仕事じゃねぇし、通報するだろうし、適当に任せとけばいいだろ」
「それは、そうね。」
とはいえ、店の外に出るわけにもいかない。とりあえず、警察が来るまで待機することにした。
「僕に任せてください」
「誰だあれ」
「資料で見たことあるわね。登録されている言業使いの1人だったはずよ」
「確か、探偵だったか………腕は確かみたいだな」
彼は俺たちが話している間に犯人を見つけ出している。
「出るか」
「そうね」
「なら、その人に頼めばいいんじゃないですか?」
「確かに、いいんじゃない?」
マキナの子への対策を話している最中、彼の話しをだすと、そんなことを課長達が言い出した。
「それ、大丈夫なんですか?」
「うちには特権がありますからね。大丈夫ですよ」「だとしてもやはりリスクが高くはないでしょうか。それに、彼の言業を考えればあまり情報を与えるべきではないかと」
「ん〜、でも私たちのやれる事はやるべきじゃない?」
「そうか?正直不必要なリスクは回避したいが」
「現状なにもほとんど情報がないものね。良い案だと思うわよ」
「埒が明きませんね。じゃ、投票しちゃいましょうか」
「私はもちろん賛成です」
「俺も賛成。出来る事はやるべきだと思うよ」
「反対。情報漏洩のリスクが高すぎる」
「賛成。現段階の情報が少なすぎ」
「反対。我々の特権にも限界があります」
「賛成。相手の目的が分からない以上、時間をかけるのは危険でしょう」
「賛成4、反対2でその探偵を頼りましょう。」
「了解です。行くぞ、風華。」
「それじゃあ、私と悠斗が探偵の方に行くので」
「頑張ってくださいねー」
「なるほど、だから僕に会いにきたと」
「はい、力を貸してください」
「……良いですよ。でも、条件がある」
「条件?なんでしょうか?」
「僕が今引き受けている依頼、その解決を手伝って欲しい。」
「なるほど、分かりました。どんな事件なんですか?」
「とある富豪に起こった強盗事件、とだけ言っておこう。それ以上は守秘義務があるので」
「その富豪には警察に相談出来ない理由があると?」
「………黙秘で」
「行かないんですか?場所は分かっているんでしょう?」
「流石プロですね。そうです。潜伏場所は分かっています。でも、僕だけじゃ武力が足りない。」
「だから、俺たちが必要だと」
「お互いに利のある話しでしょう?」
「えぇ、本当に」
「ここが?」
「そうですよ。ここに強盗団がいる」
「了解だ」
申し訳ありませんが、これから受験勉強が忙しくなるので、投稿頻度はかなり落ちますし、最悪来年の春まで出ません。




