感想区分廃止「良い点」「気になる点」「一言」の廃止について
明日から導入されるという、感想区分の「良い点」「気になる点」「一言」の廃止について、どう思うかについて、吉村から簡単に述べたいと思います。
1.「感想」のみになることによる、読者側のメリットについて
まず、感想を書くという行為は、「この作品に感動した!」という読者目線でのリスペクトを書く人が多いと思うので、純粋に枠組み自体が廃止になることで感想が書きやすくなることが挙げられます。
例えば、「日記・ブログを書く上で、最初のタイトル付けで困っている人は、タイトルを日付にすれば全体の手間の8~9割が省ける」というのが私の持論ですが、まさに書きたいことをそのまま感想にすればいい訳で、三つの区分自体が不要になるのはありがたいことだと思っています。
また、「気になる点」などは批判する必要のない作品には最初から邪魔な枠だと思っている方も多いと思います。
もちろんですが、逆に批判意見などがあり、それに専念したい場合も、区分などは必要ありませんからね。
2.「感想」のみになることによる、読者側のデメリットについて
「良い点」に「ここが良かった!」という感情を集約したい人にとって、これはあった方が良いとは感じます。「気になる点」についても、全部を褒める訳ではないよ、という意思表示になると思うし、伏線回収ができなかった場合はここに書けば良いので、便利ではあるんですよね。「一言」はおそらく殆どの方は「良い点」に近い感じで、作者側を励ます言葉が添えられていることが多く、これもあって損は無いと感じます。
3.「感想」のみになることによる、作者側のメリットについて
まず、率直な感想が書かれやすい、という意味で良くも悪くも日本人にある「婉曲的な感想」が少なくなるという点では良いのでは、と思います。また、「感想」だけになることにより、比較的肯定的な意見を述べたい読者からの支持を得やすいのかな、とは思います。大抵の方はアカウントを使って感想を書くと思うので、マイナスなことの方が少ないですしね。
4.「感想」のみになることによる、作者側のデメリットについて
おそらく思っている方も結構いらっしゃると思いますが、これまで「良い点」「気になる点」「一言」で段階的に読者からの感想が書かれることで、批判的な部類でも、持ち上げられ、貶され、それから最後に励ましてもらう、という流れができることは良いことだったと思うんです。そういう意味で、単に「感想」だけになってしまうと、どうしても持ち上げられるだけ、貶されるだけ、のどちらかに偏りがちなので、今日までの三段階の感想の方がちゃんと「批判も貰えて、それでも好評価も貰いやすく、良いじゃん」という気持ちになる方は多いのでは、と感じます。
5.筆者からの総評
最後に私から総評を申し上げます。
この感想コーナーの三分類廃止については賛否両論あると思いますが、いずれにせよ、作者の皆さんも感想の形態が変わったからといって、感想をプラスに捉え過ぎたり、また批判意見に対して否定的にならずに、今まで通り、平常心で書かれるのがよろしいかと思います。
また、読者の皆さんも、忖度なしで「感想」という一つの枠に、今まで通りの「良い点」「気になる点」「一言」の流れに沿うような、清濁併せ吞むリズミカルなアクセントを付け、作者にとってあらゆる意味でプラスになるような感想を投稿するよう心掛けることが肝要と思います。
個人的には、この三分類廃止については、残念であると感じます。
以上、早く12月末に投稿する予定の、将棋盤でのネタを題材にした大作長編の構想を練らなければ……!
ここまで明日以降の感想について自分なりに気になる部分を箇条書きにして書いてみましたが、何か他の視点からの話や、ご意見のある方は、遠慮なく感想欄などに書いていただけると嬉しいです。