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彼らの登らない古塔生活  作者: うめつきおちゃ
そびえる塔、群がる人たち
4/50

出会い

「‥あの、えっと、どちら様でしょうか‥?」


古代ギリシャ時代だかローマ時代だかわからないがそんな時代を彷彿とさせる石造りの建物の入り口に立った少女が不審そうに声をかけてきた。



「あー‥‥初めまして、俺の名前はアヤトって言います。ジャックローガンって名乗るヒゲっつらのデカいオッサンに連れられて来ました。」



なんとも怪しい自己紹介をしてしまった事を後悔する。

もう少しマトモな挨拶ができないもんかと考えていると宿から他の人たち出てきた。


「シイナ、お客さん誰だった?」


最初にいた少女と違う、髪の長い大人っぽい女性が少女に尋ねると少女は女性の後ろにそそくさと隠れるように移動した。


完全に不審者扱いされてるようだ。


次に出てきたのはなんだか眠そうな目をしたボサボサ頭の少年だった。

彼は開口一番、


「今さ、ジャックがどーだって聞こえたけど、今更補充要員ってこと?こないだ頼んだ時は人手が足りねぇとかってこないだ断ってきたのになんなんだあのオッサン!」


と、なんだが不機嫌そうだ、彼に歓迎されてないのは伝わる。


少女が女性に何か伝える。恐らくローガンに連れられて来たことを伝えてくれたのだろう。


「なるほど、えっと、こんにちは。私はノエル、こっちの可愛いのがシイナ、この寝癖のひどいバカはノツダ、よろしくね。あなたの名前は?」


「うおーい!」ノツダと紹介された少年が食い気味で叫ぶ。


「どんな紹介してくれてんだノエル!オレはバカじゃねぇ!第一印象にバイパスかけるな!」ノツダは大声で畳み掛けた。


「大きい声出さないでよ。それにバイパスじゃなくてバイアスだと思う。」


ノエルと呼ばれた女性の後ろから少女が顔を出して呟いた。


ずいぶんとわかりやすい関係性だな。


「初めまして、俺はアヤトって言います。名前以外の何もわからない状態ですけどヨロシク。」


と伝えると驚いたような表情を全員がしていた。

ローガンの話だと全員が記憶のないまま生活しているはずだが驚かれるのか。不思議な事だらけだ。


「自分のこと以外もわからないってことはもしかして、ここに来たばかりのルーキーって事なの?」


ノエルとか言った女性が不思議そうに尋ねてきたので頷く。


「何時間か前に目が覚めて。どこにいるのか、何が起きたかわからなかったから、とりあえず目についた大きな塔へ向かって。そこでホログラム?に名前教えてもらって、ジャックローガンってオッサンに声かけられてなんとなくの説明を受けてここへきたって感じですね。」


自分の最古の記憶を全て掻き集めて説明するもこの程度にしかならないのだ。

改めて思うが本当に記憶がないんだな。

まだ不安よりも不思議さが勝つ。


「そっか、ホントに来たばかりのルーキーなんだ。時期ハズレだからびっくりしちゃった。」


とノエルが言う。


「時期ハズレ?」


とよくわからないことを言われたので尋ねるが被せるように


「まぁ時期ハズレのルーキーだろうが使えるならなんでもいいだろ。大事なのはパーティの為に動けるかってことだしな。」


ノツダはそういうと顎をクイッと動かして建物の中へと入るように促した。


コラっ偉そうにしないの。なんてノエルに怒られている。


ローガンの言いようからここは初心者に色々と教えてくれる場所なのかと思ったがそうでもないらしいが他に当てもないので三人について建物の中へ入ると、



「ようこそ、[アキラ]へ」



キッチリとした雰囲気の青年が、入ってすぐ横の階段上から声をかけてきた。


なんと、まだ人がいるのか。

2024/08/08 加筆修正しました。

読みやすくなってると嬉しいです。

読んでもらえてるとありがたいです。

このほかにも書いてますので是非よろしくお願いします。



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