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彼らの登らない古塔生活  作者: うめつきおちゃ
少年が、我に帰る
34/50

エピローグ

目が覚めて辺りを見渡すと知らない場所にいた。


「‥‥知らない部屋だ。」


そう呟くと椅子に座ったノエルに「それなんだっけ?」聞かれた。


「わかんね。てかここって誰の部屋?」


「ここはエドガワさんの部屋だよ。アヤトさ、サイクロプス戦のこと覚えてる?」


「なんか途中までは、サイクロプス‥倒したんだよな?」


「うん。ノツダのアレでね。」


「あーローガンのとこのジェイさんから習ったとかいう大技か。‥え?あれ当てたの?!そっかノツダすげーな。」


「アヤトが言ったんだよ。[ノツダ、やれ]って。そっか、あそこ覚えてないんだね。」


「そこからどうやって、この部屋で寝ることに繋がるのかが理解できないんだけど‥」


「サイクロプスからの攻撃でボロボロのアヤトにシイナが全力で回復魔法をかけたんだけど余りにもダメージが大きくてね。回復中にシイナの魔法石壊れちゃったんだよね。」


「マジかよ。魔法石が壊れるって‥」


「うん。ハッキリ言うて死んでたよ。キミ。」


エドガワさんだ。

エドガワさんがノエルと俺の会話に入ってきた。


「初級とはいえ魔法石ぶち壊すんは立派な才能よ。しーなちゃんはもう中級持たせてあげてもええと思うよ。」


エドガワさんはよくわからない訛りでシイナを褒めてる。

彼女は確かこの集落でも超上級の回復魔法の使い手だったはず。

そんな人に褒められるんだからシイナも相当なものだろう。


「しーなちゃんに感謝せぇよ!」


と言ってまた出ていった。


「マジで嵐みたいな人だな。」


「シイナはアヤトを治す前にクラマーも治してたから魔力がほとんど残ってなくて実際、大半はエドガワさんが治してくれたんだよ。」


「感謝しなきゃいけない人だらけだ。」


「ホントだね、ちなみにボロボロのアヤトと気絶したクラマーをここまで運んだの私だから!」


とノエルが自分の頬っぺたに指を当てる。


「今度なんか奢るよ。」


と言ったらイェーイ!と言ってクルクル回りながら出ていった。

エドガワさんのよくやる動きだ。


「ありがとう。」

誰もいない部屋で1人呟いた。



昼頃までエドガワさんの部屋で寝ていたら治ってんだから出てけ、と追い出された。

まだ身体中が痛い。

拾った木の棒を杖代わりに宿へ帰る。


ノエルとノツダが昼食の準備をしていた。

ノツダがキッチンに立つなんて珍しい。

明日は砂漠に雨が降るかもしれない。


「おかえり」


「ただいま、クラマーとシイナは?」


と聞くとノツダが答えた。


「クラマーは回復待ち、シイナは魔力切れ。2人とも生きてるよ。」


「アヤトも寝る?」


とノエルに聞かれる。


「いや、俺は十分寝たしここでソレが出来上がるの待つよ、すごいいい匂いだし。」


そう言ってキッチンを見るとノツダがつまみ食いをノエルに指摘されてた。



また騒がしいノツダに振り回される日々が始まりそうだ。

書きたい事は山のようにあります。

でもそれを伝わるように書くことがこんなにも難しいとは。

ナメてたつまりはないけど結果としてみるとナメてたようで、反省しています。


もしここまで読んでくださる方がいましたら感謝を、伝えたいです。

ありがとうございます。


これからは自分が書いてて楽しいだけではなく

わざわざ読んでくださる方を意識して

「わかりやすさ」や「面白さ」に拘っていきたいと思いました。

もし機会があれば挽回したいと思ってますのでよろしくお願いします。

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