表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彼らの登らない古塔生活  作者: うめつきおちゃ
新たな日々の階段を
24/50

合流と謝罪


「ライトボール」


回復魔法を使いながら器用に光魔法を使うシイナ。

いつの間にか完全に使いこなしているようだ。


両腕の痛みが薄れてきた頃クラマーとノエルの声が聞こえた。


シイナが手を回すと少し上空を飛んでいた光の球も連動するように動き出した。


光を頼りにクラマーたちがコチラへまっすぐ向かってきた。


「シイナ!アヤト!」

ノエルが暗闇の中から現れて一目散にシイナに抱きついた。

無事で良かった。と泣きじゃくるその姿に感動を覚える。


遅れてクラマーとノツダが現れる。

どうやら目の周りを見た感じノツダも泣いていたようだ。

それが自責の念からの涙なのか2人に怒られたからなのかはわからないのが少し悔しい。


「凄いな、2人だけでそのゴブリン達を倒したの?」


シイナを抱きしめて心配していた旨を伝えたクラマーがコチラに話しかけてきた。

向こうを見るとノツダが地面に頭をつけてシイナに謝罪している。

腕を組んでそっぽを向くシイナに少し援護射撃をしてあげよう。


「この2匹だけじゃないよ。そっちの方にもう1匹いるから。」


クラマー達が驚いたように目を見開く。


「ちなみに3匹のうちの2体はシイナが倒したんだよ。」


と続けるとノツダはショックを受けたのか凄い顔をしていた。

シイナは周りに見られないようコチラへ満面の笑顔を向けた。

多少は溜飲が下がるのを期待する。


「凄いなシイナ!」


ノエルが抱きついたままシイナの頭をぐしゃぐしゃにしてる。


シイナも満更ではなさそうな表情を浮かべている。

ノツダは謝罪のしすぎでノドが潰れてきたようだ。


俺はすることもないし腕の痛みが完全に引いたのでゴブリン達の解体作業を始めると光の球が真上から辺りを照らしてくれた。

それに気づいたクラマーと2人で最低限だけ回収を済まし5人で帰路へとついた。


帰り道はクラマーが目印を付けていたので迷わず帰れた。

道すがらゴブリンをどうやって倒したのかを事細かに説明するシイナはとても楽しそうだ。



雨はいつのまにか止んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ