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彼らの登らない古塔生活  作者: うめつきおちゃ
新たな日々の階段を
15/50

朝/早朝

「もーー!休みだからっていつまで寝てんの!」


アネゴ肌のノエルが2階に向かって怒鳴る。

アネゴってよりかは、オカンキャラだと思う。

怒られてるのはノツダだ。

ノツダは多分、高校生とかそれくらいの年齢に見える少年なので成長期なんだろう。

なのでほとんど毎朝1番最後に起きてくる。


「まあまあ、ノエル、落ち着いて。」


クラマーが宥める。

クラマーはリーダー役ではあるが年少組の父親役も多少兼ねてる。

年少組と言っても実際はクラマーもノエルも20代前半くらいだろうから言うほど歳が離れてるわけでもない。

でも嫌がらず2人とも親役をしっかりとこなしているので頭が上がらない。

でもまぁ10代の2人からすると20代前半は大人か。


なんて考えながらコーヒーのようなものを飲んでいると年少組のもう1人、シイナがこっちを見ている。


「ソレ、美味しいの?」


どうやら俺の飲んでるモノが気になったようだ。

苦いよ。と答えると顔を顰めている。

10代前半に見えるシイナはこの手の嗜好品は苦手なようだ。

俺もそうだった気がする。記憶ないけど。


「アカツノヒツジのミルクと混ぜたらシイナでも飲めると思うよ。」


クラマーの提案にシイナが表情を明るくしキッチンへミルクを探しに行く。


「ミルク入れなきゃ飲めねーとか[お子ちゃま]丸出しじゃん。」


起き抜けでボサボサの寝癖のまま目を擦るノツダが顔も洗わずイヤミを言う。

シイナには聴こえない程度の声量で呟く辺り思春期特有の女の子に冷たく接しちゃうーホントは仲良くしたいのなー的なものだろう。

クラマーと顔を見合わせて笑う。


「いいからさっさと顔洗ってきな!みんなアンタのこと待ってるんだよ。」


ダラダラしてるノツダをノエルが追い立てる。

わーってるよ。

とノツダはバスルームへ向かった。

ようやく朝食にありつけそうだ。

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