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AI屋台 第23話「ゲーマーコントローラー」

作者: エドゴン

【1.序章】


伊藤「俺は伊藤。ゲームが好きな一般のサラリーマンだ。ゲームが好きだけど下手くそなので上達のため練習をしている。いずれはeスポーツ大会に出場したいと考えている。」


伊藤はサラリーマンで仕事も忙しくゲームの練習をする時間は休日くらいなものだった。


伊藤「おお!eスポーツ大会が開催されるようだな。ゲームはぷよぷよか。出場してみるかな。」


伊藤はぷよぷよのeスポーツ大会に出場することにした。ぷよぷよとはパズルゲームである。


伊藤「ぷよぷよなんて下手くそだから勝てる可能性は低いだろうな。少し練習でもするか。」


伊藤はぷよぷよを練習し、連鎖を少しだけ組めるようになった。そしてついにぷよぷよのeスポーツ大会の予選がオンラインで開催された。


伊藤は気合を入れて予選に臨んだが、結果は惨敗だった。全く歯が立たず、10連鎖を喰らって撃沈した。


伊藤「さすがに強かったな。きっと練習量が全く足りないんだな。」


【2.ゲーマーコントローラー】


今日も伊藤は仕事をこなし、帰宅中であった。


伊藤「あれ?こんなところに屋台なんてあったのか。入ってみるかな。」


エドゴン「いらっしゃいませ。」


伊藤「一体何が売られているんですか?」


エドゴン「AIスキャンを受けてもらいます。今のあなたに相応しいアイテムが出現しますよ。」


伊藤「じゃあ試しにAIスキャンをお願いいたします。」


エドゴン「かしこまりました。」


びろろろろーん!!


わずか3分ほどでAIスキャンは終わった。


エドゴン「おお、これは!ゲーマーコントローラーです。」


伊藤「一体それはなんですか?」


エドゴン「それは使ってみた方だけがわかるのでございます。」


伊藤「いくらですか?」


エドゴン「1万円でございます。」


伊藤「1万円かぁ。ゲーマーコントローラーというネーミングからして扱いやすいコントローラーなんだろうな。わかりました。買います。」


エドゴン「お買い上げありがとうございます。」


早速伊藤はゲーマーコントローラーを使ってみた。


伊藤「おお!これはすごい。まるで勝手に指が動いているかのようだ。」


伊藤はぷよぷよのオンライン対戦でこのコントローラーの凄さを体感してみようと思った。


【3.ぷよぷよオンライン対戦】


試合開始!


サッサッサ。


伊藤は見事な指先の動きを見せつけ、ぷよを置いていった。そして大連鎖が炸裂。


伊藤「10連鎖だ!」


ズゴゴーン


対戦相手は撃沈した。


ゲーマーコントローラーは使っている人のゲームの腕前が格段にアップするコントローラーだった。


伊藤「これさえあればぷよぷよの大会の予選は楽勝で突破だな。」


伊藤はぷよぷよのオンライン対戦を繰り返しこのコントローラーの操作のコツを身に付けていった。


そして伊藤はゲームの中でぷよぷよのeスポーツ大会の開催の告知を見つけた。


伊藤「ぷよぷよのeスポーツ大会がまた開催されるようだな。参加してみるかな。」


伊藤はぷよぷよのeスポーツ大会にエントリーした。


【4.サラリーマン退職】


伊藤「働きながらでは時間が足りない。俺はeスポーツ大会に賭けることにするぜ。」


伊藤は退職願を会社に提出しサラリーマンを退職した。お金は少ししかなかったが大会まではなんとか生活ができそうだ。大会で優勝し、その優勝賞金で今後は生活をすることを考えている。そんなに甘くはないとは思うがゲーマーコントローラーがあれば大丈夫だ。


そして時間ができた伊藤はぷよぷよの特訓に精を出した。オンライン対戦で連勝をしていった。大会まであと少し。伊藤はゲーマーコントローラーで特訓を繰り返した。


そして予選。


伊藤はゲーマーコントローラーを使いオンラインでの予選を勝ち進み決勝へと駒を進めた。


そしてeスポーツ大会の決勝の日がやってきた。


司会「今日は待ちに待ったぷよぷよeスポーツ大会の日です。全力を出し尽くしましょう。」


参加者「おーー!」


みんな闘志に燃えている様子。予選を勝ち進めた強豪ばかり。


司会「本日の優勝賞金は1,000万円です。」


参加者「すげーー!」


【5.決勝トーナメント】


決勝戦はトーナメント方式。


伊藤「よし!絶対に優勝!5勝すればいいのか。」


司会「決勝戦はこちらで用意したコントローラーで勝負をしてもらいます。」


伊藤「まじかよ。ゲーマーコントローラーが使えないのか。厳しすぎるぜ。」


そして伊藤の1回戦となった。


司会「試合開始です。2勝で勝利となります。」


伊藤は頑張って5連鎖を繰り出すも、相手の10連鎖に撃沈。


司会「伊藤選手どうしたことでしょうか。決勝のステージで僅か5連鎖しか繰り出せないとは。緊張をしているのでしょうか。」


あとがなくなった伊藤。


伊藤「これじゃ恥晒しだな。普通のコントローラーでは勝てるわけがない。」


伊藤はあえなく2戦目も負けて1回戦敗退となった。


司会「ああ〜っと。伊藤選手あえなく敗退です。少しもろかったですね。」


伊藤はゲーマーコントローラーが使えず完敗だった。


伊藤「ルールが悪かったな。」


ゲーマーコントローラーを使ったからといってゲームが上達するわけでもなかったので、コントローラーがない状態では全くの無力だった。


伊藤「次の大会こそは。」


ゲーマーコントローラーに頼れないことを知った伊藤はゲームの腕を上げるために特訓をすることを心に誓ったのだった。サラリーマンを退職し、お金がなくなった伊藤はコンビニでアルバイトをして今日も生活をしている。

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