おっぱい成分足りてる♡
「……お祖母ちゃん、康一と何やってるの?」
正美の厳しい口調に、俺は思わず動きを止める。
それに、お祖母ちゃんって誰の事?
この大浴場には、俺と正美と謎の女の子しかいないけど……
「こ、このお兄ちゃんにね、ここに連れ込まれたの、
お嬢ちゃん、お馬さんごっこしようって……
お兄ちゃんが馬で、私がジョッキー役だって。
しばらくね、お兄ちゃんの背中に乗ってパカパカしてたんだ……
そ、そしたらね、お、お兄ちゃん、急にへんなニンジンを、
入れたり出したり、私の前にぶら下げたり、ちょ、調教だよって」
突然、女の子がぽろぽろと大粒の涙をこぼし始めた……
う、嘘だっ!! この娘は嘘をついているっ。
大事な相棒を調教されそうになったのはこっちだ!!
もう完全終了のお知らせだ……
俺はお馬さんプレイを、少女に強要したド変態のそしりを免れない、
いくら幼馴染みの正美でも、今回は許してくれないだろう。
「ま、まさみっ!! 違うんだっ、俺は何もしちゃいない……
脊髄反射でフル土下座の姿勢になる、
タイルの床に激しく額をぶつけるが、気にしている状況ではない。
俺の傍らで、泣きじゃくる女の子の激しい嗚咽が聞こえた、
正美が何故か俺の前をスルーして通り過ぎた。
「駄目だよ、岩ばあちゃん、その手には乗らないんだから、
嘘泣きもバレバレだし……」
「何じゃ、もう少し年寄りの茶番に付き合うてもいいじゃろ、
この小僧は何も知らなんだ……」
「康一はもう無関係じゃないよ、お祖母ちゃんも分かってるはずでしょ」
「そうじゃった、この小僧はお前のアレも見てしまったんじゃな……」
俺の頭がバグってしまいそうだ、たまらす二人の会話に割って入る。
「ちょっと待ってくれ、正美のアレとか、この娘がお祖母ちゃんとか、
全く意味が分からないよ、それに呪いとか一気に降りかかり過ぎ!!」
「まあ待て、慌てるなんとかは貰いが少ないというじゃろ、
まず先程の答えを聞いていなかったな、
正美が風呂に入っていた時、お前はアレを見たのか?」
「お祖母ちゃん、もう遅いよ、康一には全てを見られてしまったんだ」
正美が女の子の肩に手を置く、その表情には諦めの色が浮かんでいた。
「お風呂で正美のアレを見たって? ああドッキリの事か、
偽おっぱいは良く出来ていたけど、あれは渾身の一発ネタで、
文化祭で上映して、俺をさらし者にする気なんだろ!!
映研の佐藤なら、そんなもんじゃ済まないか……
幼馴染(男)を女体化させたら、おっぱい星人の馬鹿が釣れたw
とかタイトルつけて、動画サイトで全世界に配信する気だな!!」
俺の返答に、お祖母ちゃんと呼ばれた女の子が呆れ顔をする。
「おぬし、本当に言ってるのか? 正美のアレを嘘だと……」
正美と顔を見合わせ小声になり、急にひそひそ話を始めた。
「こいつ、ホンマもんの阿呆かもしれん……
まあ好都合じゃ、念のため保険を掛けるかのう」
「……お祖母ちゃん、声が大きいよ、康一に聞こえちゃう」
何を言っているんだ、俺を馬鹿にしてるのは聞こえるぞ。
「小僧、お前はおなごの裸をみたいか?」
「えっ! 裸!?」
「嫌という程、おなごの裸が見れる役目じゃぞ、
悪い話ではない、この儂が口利きしてやろう」
何を言っているんだ、こんな女の子にそんな権限ないだろ?
「お祖母ちゃん、駄目だよ、その役目はあの人が!!」
正美が慌ててたしなめるが、まったく意に介さない。
「奴なら大丈夫じゃ、儂の言いつけには背むけないからな、
それに正美、お前にもやってもらうぞ……」
「お祖母ちゃん、それは分かっています、だけど康一まで……」
「あの~ お取り込み中失礼します、何だか良く分からないけど、
ホントに裸見放題なんですよね、男の裸見放題ってオチは無しで」
「武士に二言は無い、儂を誰だと思っとるんじゃ……」
「えっ、正美の妹とか、親戚の子じゃないんですか?」
「たわけ!! 今はこんな小娘のなりをしておるが、
亀の湯、十八代目当主 大迫 岩じゃ!!」
この女の子が亀の湯の当主? いったいどう言うことだ……
「康一、お祖母ちゃんは身体は女子小学生だけど、
本当の年齢は八十歳なんだ……」
正美の言っている意味が分からない、この女の子の中身がおばあちゃん?
それが本当なら! 思わず心の声が漏れ出した。
「さっきのお馬さんプレイ疑惑は、合法ロリばあちゃんって事で、
ギリギリセーフだね♪」
「だ、誰が合法ロリババアじゃ、口を慎め、小僧!!」
ババアとは言ってないよ、岩ばあちゃん……
「儂がこんな小娘の姿なのも深い理由があるのじゃ、
正美、説明してやれ……」
えっ……深い理由って。
「亀の湯の呪いなんだ、お祖母ちゃんも私も、そして……」
正美がまるで死刑宣告を告げるように言った。
「康一が一番深刻なんだよ、呪いの期限……」
俺が一番危ないって、何なんだ!! 怒濤の展開過ぎるよ。
おっぱいの神様、助けてください……
「なーに、みんなで修羅場ってんのぉ!!」
むにゅ♡むにゅり♡
いきなり後頭部を包み込まれる感触が!!
何だ、この巨大なマシュマロみたいな物体は……
いや、もっと適した表現がある、この感触はヨギボーだ!!
一度寝転んだら人を堕落させるという巨大なソファ。
「むっ!!」
これはおっぱいの感触だ!! それも爆乳。
俺のおっぱいソムリエとしてのセンサーが瞬時に働く、
チーン! 超弩級戦艦のGカップ! 真田さん、俺を助けて!
興奮のあまり、都市帝国の深い谷間に金田作画で突入しちゃうよ。
「少年、深刻な顔しちゃ駄目だぞ!! リラックス、リラックス!
堅い話は抜きにして、まあ固くするのはアレだけにね、なんちゃって♡」
昭和臭のするおやじギャグ…… いったい何者だ?
「丁度良いところに来た、小僧の指導係じゃ!!」
これはおっぱいの暴力教室なの、何の指導係?
八重歯の可愛いお姉さんが、俺の前に歩み出る、
ぶるんぶるん♡と、法被からまろび出たシャツ越しの爆乳が揺れた。
「番台にゃむ子だよ! よろしく少年!!」
次回に続く!!