1 はじめに
【はじめに】
本作は『続編』であり、かつ、24世紀の『未来』を舞台としたものなので、『前作』を読んでいない方には、なんのこっちゃ要領を得ない用語・描写が頻出する作品となります。
おそらく『前作』をお読みいただいた方でも、なにしろ記憶に留まりにくい作品と自負しております。すっかり設定を忘れていらっしゃるものと存じますが、今回『犯人当て』を楽しむのにあたって、わざわざあの冗長な『前作』を読み返す必要がないよう、本作中に軽い『おさらい』を用意しております。安心して、以降の注意事項へと読み進めてください。
前作未読者でも『犯人当てが楽しめるフーダニット小説』に興味がある方は、ぜひ以降もご覧いただいて、そのうえで『本作を読む/読まない』のご判断をしていただけると幸いです。
前作未読でも本作から読めるような工夫がしてあります。
(ちなみに『前作』は『犯人当てフーダニット小説』に値しないものです)
そして残念ですが『犯人当て作品』にそもそも興味がない方は、以降、読み進めるだけ貴重なお時間の無駄と存じます。
ここでお引き上げになることを強くお勧めします……。
【時短要素】
さて、本作は、前作と似た構成で進みます。
『謎解き調査パート』と『バトルパート』が交互に展開していく構成です。
この『バトルパート』は、ほぼ道楽でくっつけたものですので(まあ、それを言ったら、この作品自体が道楽なのですが……)、その内容は『謎解き本編』にはまったく関係ありません。そのため、純粋に『謎解きだけがしたい』という方には読むだけ無駄なパートとなります。
なので、そのような方のために読み飛ばしが容易く出来るよう、本作は『事件調査』と『バトル』とで明確に章を分けました。そして『バトル編』のタイトルには『■読み飛ばし可■』という冠をつけています。
『前作未読者』を含め、『謎解きだけが読みたい』という方は、その章を省いてお読みください。
かなりの時短になると思われます。
(おおよそ半分の量になります)
それと『フーダニット犯人当て』には通常『メモ』が必須だと心得ますが、『読書中にメモを取る』という手間を省くため、『出題編』のラストに、作中に登場した被疑者のデータやログなどをまとめた『事件概要』を用意しております。事件解決にご利用ください。
なお、本文を読まずに『事件概要』だけを読んで『犯人を当てる』ことは不可能ではないと思いますが、それは勘や見切りや当て推量と呼ばれるたぐいのものです。『理屈で犯人を特定する』には、やはり『出題編』の読了が不可欠となります。
【再編集について】
投稿後、『犯人当てロジック』に関わる部分の大きなミスは、なるべく早く訂正し、38話から始まる『解答編』の前に『37.5話 訂正』という話数を設け、その旨を公開しますが、それとは関係のない誤字脱字や、分かりづらい不要領な箇所の校正などは、予告なしに行ないます。ご了承ください。
以上です。