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フイチンさん は満州国のハルピンに暮らすおちゃめなチャイナガールだった。フイチンさんをご存じですか? 上田トシ子の少女漫画です。

作者: 舜風人

ところで

あなた

フイチンさんをご存知ですか?

満州国のハルピンに暮らす元気でおちゃめな中国人少女です。

まあ今現在知ってる人はごく少数でしょうね。


、、といってもこれは上田トシ子の漫画、「フイチンさん」のことですがね。

この漫画の初出は1957年です。「少女クラブ」に連載が始まったのです。

まだまだ少女漫画の濫觴期、、

まさに少女漫画の先駆け的作品なのです。


1957年というから、もちろんそのころ、中国と国交もなく

そのころの中国といえば1947年に中華人民共和国が成立してまだ10年。

まさに混乱と喧騒の時代であったろう。

1953年には朝鮮戦争が休戦となり半島もやっと一時的に平和になったころ、


まあそんな時代になんと

戦前の満州国が舞台で

その首都ハルピンに暮らす「フイチン」という中国人少女が主人公の漫画とは。

全く知らないものが、これを聴いたら

なんかすごい戦争の悲惨さ満載の戦争漫画?と思っても不思議はないでしょうね。


でも実はフイチンさんは、今の言葉で言えば「ギャグマンガ」です。

おおよそあらすじを言うと、、、


満州国の大金持ち「リュウタイ」家の門番の娘フイチンが

その家のわがままなおぼっちゃまのお遊び相手になる、

というところからはじまります。


フイチンさんはまあ画像見てもらえばわかるのですが


細身のスレンダーなほそおもての少女です。

長いおさげ髪でお転婆です。


この少女とおぼっちゃまが主軸となり

面白可笑しい日常が綴られてゆくのです。


ということは、、そうです


ここには政治だの戦争だのは一切出てきません。

今の人が思えば、、

満州国って日本が作った傀儡国家だろう、

それってやばくない?

そこを舞台のギャグ漫画って、、いったい、、どうよ?

ということにもなりかねませんが、


でもこの漫画を読むといつに時代にも共通の日常の喜怒哀楽が

ドタバタが実に情緒纏綿と描かれてるんですよ、


これもまた満州の真実なのでしょうね。


というのは上田トシ子さんは

満州で長く暮らした方だったからです。

1917年生まれで父親が満鉄勤務だったことから

幼少期を満州で過ごす。

小学校卒業と同時に日本に戻る

その後1943年満鉄に就職で再び満州へ。

そこで終戦を迎える、

父は逮捕されて処刑

とし子は命からがら日本に逃げ帰る。


その後少女雑誌にいくつか作品を掲載される。

そして1957年に「フイチンさん」が連載が始まったのです。

これが彼女の代表作となりました。


さて初めに私が問いかけましたよね


あなたはフイチンさんをご存知ですか?


まあほとんどのお方が


しらないでしょうね?


でも?

この私のごく簡単な紹介文でいささかでも興味を持った方は


ぜひ

フイチンさんをおよみくださいませ 。


これも満州国の事実?だったのでしょうね。


ということがお判りになられるのではないでしょうか?

















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