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神流之艇界 平和島の神流  作者: 東武瑛
1/8

神流登場

平和島競艇場

場内を行き交う人々。

ブロロロロロ

エンジン音が鳴り響く。

インコース一号艇は三号艇に捲られ、他四艇にも抜かれた。

「ああ。また一号艇が消えちまったよ」

レースを観戦していた初老の男が言うと

「爺。平和島のインは弱いだろ」と若い男が言った。

「でもSGレーサーだぜ」

「それは昔の話だろ。今は記念に呼ばれないB1レーサーだ」

そう言って若い男は後ろを振り向いた。

「ンっ!神流」

「よう。樫野、爺。しばらく」神流と呼ばれた男が言った。

「いつ帰ってきた?」

「さっき羽田に着いた」

「大村はどうだった?」樫野が聞くと

「やっぱりインが強かった。結構儲けたよ」神流は答えた。

「一杯飲みながら、神さんの話を聞こう」爺が言い、三人は食堂に向かった。

食堂

「乾杯」

三人は生ビールを飲み干す。

そして、もつ煮込みをツマミに話始めた。

「大村は、そんなにインが強かったのか?」樫野が聞くと神流は「12レース中、8レースがインの頭だった。優勝戦もインの頭で決まった」と答えた。

「取ったか?」爺が聞くと神流は黙って頷いた。

「いくら付いた?」樫野が聞く。

「三連単で340円だ」と神流は苦笑いして言った。

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