4月5日†1
初心者の書いた自己満足的な小説です。恋愛ADVGのような物語を目指してます。多少ならずベタな点が多いかもですが気にせず読んでください(笑)
チュンチュン、チュン
眩しい朝の日差しの中、小鳥たちが気持ちよさそうに鳴いている。
ピピピピッ!ピピピピッ!
セットした時間通りに鳴り出す目覚まし時計。
「ん…んん〜」
バシッ!
「おやすみ……」
眠りを妨げるやつを叩き再び夢の中に還っていく俺…………
「お兄ちゃ〜ん!おっはよー!!起きなさーい!!」
「…………。」
何か聞こえたか?いや、何も聞こえなかったはずだ。うん
バサッ
「コラッ!起きてよ!遅刻しちゃうでしょ!!」
「ん?遅刻??
そうか今日から学校か
そうだ。今日は4月5日。エイプリルフールから四日後か。グッバイ春休み……
「ちょっとわけわかんないこと言ってないで早く起きてよ!」
「っ!!俺、口に出してた!?」
「うん。おもいっきり」
はぁ……ヤバい癖がついてるぞこれは………気を付けなければ
「そんなことはいいから早くご飯食べて!今日は入学式なんだよ。遅刻しちゃったら恥ずかしいじゃん!」
「あ…ああ。」
入学式に遅刻したんじゃ笑いごとじゃ済まないな
そんなことを思いつつリビングへいくとテーブルの上に朝食が置いてある
「おっ、今日はトースト…………だけ?」
「うん、今朝は忙しいからね。」
そう言い、弁当の包みを自分の鞄にいれる義妹
どうやら義妹は先に朝食を食べたようだ
「なぁ、杏?」
淋しい朝食を頬張りながらたずねる
「ん?なぁに?」
「今日って入学式とHR別のガイダンスがあるだけで昼までには学校おわるよな」
「うん、そうだよ。でも私今日ね、部活見に行くんだ。2、3年生は午後から部活あるんだって」
「へぇ〜ご苦労なことで」
部活かぁ。俺はどの部に入ろうか………中学のときは帰宅部だったからな。高校から何かを新しく始めるってのは大変だしな……
と、そんなことを思っていると義妹が
「お義父さんたち今日も来れないんだって。可愛い娘の入学式だってのにね。最低〜」
「まぁ、仕事なんだし仕方ないだろ。今ごろ飛行機にも乗ってんじゃねぇの」
うちの親父はなんだかスゴイ人間らしく、世界中にいくつもの会社を経営している。
そのため家にいることなんてほとんどない。だから俺は義妹と二人でマンションに住んでいる
「そういや卒業式も来れなかったな。」
「そうだよぉ。このまま私の結婚式も来れなかったらどぉしよ〜。身内が誰もいない結婚式なんて〜」
そうだそうだ全くもってけしからん親だ……ん?
「身内がってこの頼りになるお兄様がいるじゃないか!!」
「えっ!どこにいるの?」
と言いあたりを見回す杏
ビシッ!
「いったぁ〜い」
ちょっと赤くなったおでこをさする義妹。
悪ノリすると止まらない杏にデコピンをくれてやった。
うん。いい音がした
「さ、ふざけてないでそろそろ行くぞ。9時からだろ入学式」
時計を見るともう8時10分だ。さすがに30分前には着いてたいからな
「うん♪行こ!」
持っていくものを鞄に詰め込んで(と言っても筆記用具くらいしかないが)玄関をでる。
「いってきま〜す♪」
誰もいなくなった部屋に義妹が元気よく声を出す
「ほら、お兄ちゃんも!」
「あ、ああ。いってきます。」
「うむ、よろしい。」
何がよろしいんだかわからんがあえて突っ込まないでおこう…………