コートの下は…(200文字小説)
掲載日:2015/04/13
「やばいよ!」
「どうした?」
満員の乗客をかきわけてやっとの思いで電車を降りた。
同時にドアが閉まる。
電車が動き出す。
僕のコートをひっかけて。
「誰か電車を止めてくれ!」
「そんなの無理だ。コートを脱げ」
「嫌だ!高かったんだぞ」
「命の方が大事だろう!」
僕は彼の言う通りにコートを脱いだ。
僕のコートは電車と共に去って行った。
みんなの視線が僕に注がれる。
「お前…」
「わっ!」
寝坊して急いで出たのでコートの下は…。




