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200文字小説集

コートの下は…(200文字小説)

作者: 日下部良介

「やばいよ!」

「どうした?」


 満員の乗客をかきわけてやっとの思いで電車を降りた。

 同時にドアが閉まる。

 電車が動き出す。

 僕のコートをひっかけて。

「誰か電車を止めてくれ!」

「そんなの無理だ。コートを脱げ」

「嫌だ!高かったんだぞ」

「命の方が大事だろう!」

 僕は彼の言う通りにコートを脱いだ。

 僕のコートは電車と共に去って行った。


 みんなの視線が僕に注がれる。

「お前…」

「わっ!」

 寝坊して急いで出たのでコートの下は…。





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― 新着の感想 ―
[一言] 命も大事ですが、同じくらい大事なものを失ってしまったような。 でも、家からここまで、だいぶ肌寒かったでしょうね。
2015/04/13 22:49 退会済み
管理
[良い点] うまいなぁ…… いろんな姿を想像させるなんて、 こりゃ、テクニックとは異質なように思います。 端的に表現すると、すでに生活の一部。 つまり、習性。 また学ぶことが増えてしまいました。 …
[一言] 拝読しました。まさか、マッパ? 鉄人、お気の毒様でした。
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