彼は説教して自分の事を棚に上げる。
この回は酷い。そして、遠藤さん。ごめんなさい。だが、次が無いとは限らない…っ!
「さて、それでは国王の元に行こうか!」
「悪いが少し待って欲しい」
皆がやっとかみたいな表情を浮かべ、国王の元に行こうとしていたが、それに俺はストップを掛けた。
「なんだ?結構国王を待たせてしまっているんだ。急がないと」
「この中にお仕置きをしなければならない奴等がいる」
『ギクッ』
「いや、しかし」
本当に国王を大分待たせているのだが今更一、二時間位対した差では無い筈。それに──
「俺がお前に説明している時、アイツ等こそこそと喋っててな?ちっちゃい声でお前の事、ウ〇コ女って言ってたぜ(嘘)」
「少しならいいだろう!コレは決定だ!一切の慈悲もゆ゛る゛さ゛ん゛!!!」
うわっ、ドレス女の顔がモザイク掛かってる。
『言ってない!犯人そこ!』
おいおい、人に指を差すなって言われているだろー。
「さて、ドレス女にも許可貰ったし、始めるか。取り敢えず、ブッちゃんと鬼ヶ島は決定だ」
誰がムカつく野郎だ?常識不足だ?
「ちょっ!?」
「んなっ!?」
『…ほっ』
「まずはブッちゃんからお仕置き逝ってみよー★それじゃあ、犠牲になりたくない人はブッちゃんの口塞いでてくださいね?」
「待って!?お願い、待っ─もがっ─このヒトデn─もがっもがっ」
どうやら、結構ヤバ目のお仕置きをした方がいいしい。俺は制服の内ポケに入れてあるメモ帳を取り出し、開いた。因みにこのメモ帳は親父から貰った物で関わり合いのある人達の弱味が勝手に更新されて行くと言うハイテクメモ帳である。
「えっと、この情報は結構最近のモノです。ある日、ブッちゃんはお隣さんの玄関付近に落ちている物を拾いました。な、なんと!それは過激なヒョウ柄Tバッグのおパンティー!」
「──むがごっ!?」
ブッちゃんは口にギャグボールを着けられて話せないようだ。
「ブッちゃんはコレをお隣に住む女子大生の物だと思い、興奮しながらも冷静に周りをしっかり見渡してから拾いました。そして、興奮したんでしょうね。夜はもうハッスルしまくったらしいです」
女共がブッちゃんをまるでゴミを見るような目で見ていた。ハハッ、お前等にブッちゃんをそんな目で見る権利が有るとでも?
「……所でよ、ブッちゃん。
アレは本当にお隣さんのパンティーなのか?」
「──っ!?」
おー、ブッちゃん凄い目が見開いてる。
「実はね、ブッちゃん」
俺はそう言うと、ブッちゃんの側に近づく。おいおい、どうしてそんなに汗を掻いているのに肌が青白くなっているだい?
「アレはお隣さんの女子大生のパンティーじゃないんだ。アレの持ち主はそのお向かいの
林 善郎(78)元ボディービルダーのモノだ。
なぁ、ブッちゃん。今の気持ち聞くぞ?パンティーを落とした爺さんがムカつく?それとも、パンティーの誘惑に負けた自分がムカつく?それとも、優しく真実を教えて上げた俺がムカつく?」
「」
あっ、泡吹いて気絶してる。
「さて、ブッちゃんはお仕置き完了★になったんで次は鬼ヶ島、逝ってみようか」
俺は懐にあったギャグボールと手錠と足枷をクラスメートの女に渡した。鬼ヶ島は結構力が強いからこれ位しないとな。
「ひ、ヒィッ!?な、なんでもするから許しもがっ─!?」
さぁて、逝ってみよー★
「これは高二の時、俺が実際に見てしまった事だ。俺は放課後、カバンを忘れて帰りそうになった事に気づいてな。教室に戻って行ったんだ。そしたらとある女が俺の机の角でオn──」
「ちょっ、それ私!?じゃなくてち、違う人だと思うなぁー!!思うなぁ!!」
「あれ?いっけっね、間違えちゃった★」
「お、おいおい、この展開はヤバイぞ!」
「皆、気を付けろ!飛火すんぞ!」
今頃、気付いたのか?だが、俺は止まらないぜ★
「そういや、さっきの話しで思い出したんだがある生徒がプールの女子更衣室を盗撮しようとしてな?ちっちゃいカメラだから気付かれないと思ってたんだろうな。だが、とある先生がそれを見つけて俺にお仕置きするようにお願いして来たんだ。
俺も正義感ってのがあってな。そのお願いを引き受けることにしたんだ」
『(嘘だ!!アイツに正義感なんてある筈が無い!!絶対、楽しもうとしていた筈だ!!)』
「まぁ、そのカメラが無線タイプの奴でしかも防水も付いてて中々のヤツでさ。とある場所に設置して、学校のPCからあのカメラの持ち主を調べたんだよ。そしたらさ、なんとなんと複数犯だったんだぜ!その数、四人!余りにもビックリしてソイツ等のPCについてるカメラから逆盗撮してPCに録画してやったんだよ!それで編集しないと思って早送り再生してたらソイツ等、面白い事に最後の台詞が同じだったんだよ。因みにこれはその時の台詞な?」
俺はそう言ってまた懐から録音機を取り出し再生ボタンを押した。
『…ザッ…ザザッ…やべっ!そろそろ──えっ?これ男じゃっ……うっ!──あっ……プツン』
「なぁ、気になるだろ?一体何を見ていたのか?ククッ、なんとなんと!俺がカメラを設置したのは男性教職専用トイレの大便器!
えっ?もしかして、ケツの割れ目と胸の谷間を見間違えちゃった!?それまで中々大きい胸だと思って一生懸命ハッスルしてたら汚ぇおっさんのケツのでハッスルしてたの!?
…あれ?なんかいつの間にか丁度四人が気絶してるな」
『────ッ!?』
さて、此処からはダイジェストで。
「はい次!女子の椅子に顔を擦り付けてハッスルしてると思ったら俺の椅子だった。…って、はい死刑!」
「ギャァァアア!?」
「俺が体育館のロッカーに体操着を忘れて取りに行ったら、俺のロッカーの中でズボン被ってハッスルしてたバカ女!…お前も死刑!」
「きゃぁぁああ!?」
「犬がションベンしている時にムスコが反応した男!お前はドンマイ!」
「せめて、介錯をぉぉおお!?」
「俺が水着を持ち帰ろうとしたら海パンを盗んで、履いてハッスルしたアホ女!お前は有罪!そして死刑!」
「バレてたぁぁぁあああ!?」
「勇気を出して、AV借りたら中身が全然違うBL物で血涙流した男!お前はもっと泣いていい!」
「新作だったからレンタル料高かったのにぃぃぃいい!?」
「俺の筆箱からシャーペン盗んで、それでハッスルしたバカ女!俺のシャーペン、それしかねぇんだよ、死刑!」
「無くしましたぁぁあああ!?」
「───はい死刑!」
「グワバァァァアアア!?」
「──ドンマイ!」
「アレは向こうの勘違いぃぃぃいい!?」
「──頑張れ!」
「復活しろ、俺のムスコぉぉぉおおお!?」
…………。
「はぁはぁ、大分スッキリした。ってあれ?鬼ヶ島?お前の話は無いみたいだな」
気が付いたら、鬼ヶ島以外は全滅していた。
「ふがっふがっもがっもごごっ!もごごっむがごっ!(アタシのは無かったんだろ!なら、これ外せ!)」
「起きろ、馬鹿共。鬼ヶ島が自分だけ逃げようとしてるぞ」
俺が手を叩きながら馬鹿共に呼び掛ける。
「えへへっ、一人だけ逃げるなんて許さないよ♪」
「クケケケケケケケケケ!!」
「ドゥルフフフフフフフ!!」
「もぎょもぎょごがきょびゅっ!!(ブヒャヒャヒャヒャヒャ!!)」
「もがっ!?もごごがむごっががむぎごっ!?ふがごがっごごっむがっ!(待って!?最初の奴以外、頭が逝ってる!?ってか、誰か武代のギャグボール外してやれよ!)」
「──あっ!そういや、ちょっと前に水泳の授業後に俺のインナーが無くなった事件があったろ?それの後日談なんだが」
「ふがっふがっ!?(ちょっと待って!?)」
「その日の放課後に丁度体育の先生に会ってな?サッカーボールが外に出てたから変わりに倉庫に入れて来てくれって。成績点プラっじゃなくて、俺は先生の役に立ちたいと純粋に思ってサッカーボールを倉庫に入れようと思って鍵を開けてドアを開けたらある女見覚えのあるインナー片手にがハッスルしてて、しかも俺の顔に盛大にs───」
「もがぁー!もがぁー!(殺せぇ!殺してくれぇぇええ!)」
お仕置き完了★
「───いいか、お前等」
今はSEKKYOをしている。キチンと正座で。
「人に馬鹿とか言ってるがどう考えてもお前等の方が馬鹿だろ?」
『ぐはっ!』
「そして、性欲どんだけだよ。一人除くが!お前等、高三だろうが」
『やだ……恥ずかしい。ポッ///』
「やめてっ!?俺だけを除かないで!」
「つーか、俺の物をオカズにし過ぎなんだよ!汚すんじゃねぇよ!」
「アタシはオカズにしてないぞ!むしろメインとして頂いている!」
「そうよ、そうよ!それに汚してなんかいないわ!寧ろ、清浄化してるのよ!」
「お、俺は間違えただけだ!」
「ってか、ムクロ君が枯れすぎなんだよ!」
「枯れてるとか、俺の側で言うなぁぁあああ!!」
「…あっ、ごめんED君」
「お前等、EんDうの奴をからかうな。惨め過ぎて泣けちまう。…ククッ」
「俺の名字の遠藤を穢すんじゃねぇ!そして笑うなァァァアアア!!」
「──さて、最後に一言言っておく。お前等、余り人に迷惑を掛けんじゃねぇよって事だ。はい、説教終わり。国王の所に行くぞ」
「ちょっと、待て。私の悪口を行った奴は一体──」
「ほら、早く先進め」