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第1話 俺が死んだ日

初投稿です。

ちょっとシリアスな感じで始まりますw

それではどうぞ^^

その日、俺は18年という短い人生を終えた。



理由は簡単だ。

俺が自転車に乗っているところに居眠り運転のトラックが突っ込んだからだ…。


急いで駆け付けた救急隊員ですらゾッとするような表情で見ていた。

それぐらい身体の状態はひどかった。


その後、自分の死体を空中から見ていたんだけど奇妙な感覚がした…。



さすがに自分の葬式までは見ていないけどね。。。



死んだ。っと実感した時、正直言って俺は安心した…。

やっとこの世界とおさらばできると思ったから。。





※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

俺の名前は橘龍一たちばなりゅういち。18歳。

いよいよ受験が迫ってきている高校3年生だ。。


まぁ、受験っていうか自分の人生とかどうなっても構わないと思っている駄目な人間だ…。



ってかもう生きていようが死んでいようが構わないくらいだった。


まさに、生きる屍。そんな表現が今の俺を表しているといってもいいだろう。


しかし、俺も最初からこうだったわけじゃない…。



先月までは、5年前に亡くなった両親から、周りの人には優しくしなさいと言われながら育ってきたせいか、かなりのお人よしで、いつも笑顔を振り撒いていた。




何をやっても平凡。身長もそんなに大きくなく決してモテる人間なんかじゃない。




そんな自分でも、必死になって何かをやれば、誰かが喜んで感謝してくれる。

中学までは、それだけで十分だった。


高校に上がるとやたら恋の仲介役をやらされることが多くなったが、それでも俺は頑張った。


そんな中、自分にも好きな人が出来た。


彼女のためなら自分のすべてを例え命であってもかけてもいいとさえ思った。



しかし、彼女に告白出来ないままいつの間にか3年の月日が流れていた。


このままだと何も変わらない、そう思った俺は人生初のを告白し、彼女と付き合うこととなった。



俺は幸せだった。

受験だろうがなんだろうが突破することができると確信さえ出来た。



そう。これで俺の人生はすべて上手くいくはずだったのだ…。



しかし…。

世の中はそんなに上手くいかない。


付き合って二週間後、彼女からの突然の呼び出しに焦っていくと彼女からの第一声。

「あたし、この人と結婚するんだ!!」


いつもより明らかにハイテンションで携帯の画面を俺に見せた。


画面に写っていたのは27歳くらいの大人の男性だった…。



「これからも龍一とは掛け替えのない友達でいたいし、恋とかについて色々相談したいからよろしく!!」




そういったのだ。



何がよろしくだ。



都合良すぎるだろ。



俺は利用されたのか。



そして、

俺は絶望した。



3年間、彼女に尽くしてきたつもりだった…なのに…。




さらに、俺に追い撃ちをかけたのは自分に真の友達と呼べる人がいないという事実。




お人よしの性格は周りには利用されるだけされて、内心毛嫌いされていたというわけだ。




俺はただ利用される駒だった。




だから、相談相手と呼べる人が誰もいなかった。




それに気づいたら瞬間、俺は人生に絶望し、学校にも通わなくなった…。




結局、自分以外は何も信用出来ない。



そう思い、俺から笑顔や思いやりという感情が消えた。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

「ここは何処だろう…。」

俺は微妙な浮遊感を感じながら、辺りを見渡した。



どうやら何処かの応接室のようだ。

一応ソファーがあったから俺はどっぷり座り、自分の人生を振り返った…。



…いつの間にか泣いていたようだ…。




『散々な人生だったな。』

白い髭を生やした老人がいつの間にか目の前に座って俺のことを眺めていた。


「あんた誰??」

正直どうでもよかったが一応聞いておくことにした。


『わしは創造者、観察者、神とかと呼ばれるものだ。』



「へぇ〜。神様が俺に何か用??地獄にでもたたき落とすってか?」



『お主には本当に悪いことをした。お主のことはかなり前から気になって天界から、覗いていたんだが…。つらかっただろう。そんなお主に少しでも希望を抱いてもらえるように、これからはお主の人生が少しでも楽しいものになるようにわしの権限ギリギリまで使ってやろうと思っていたんだが…まさか、こんなに早く死んでしまうとは…。』



「別にどうでもいいし…。ってか同情なんかいらない。」



『そう、絶望しないでくれ。ここで人生を終えても、つまらないだろう…。だからもう一度やり直してみないか??』



「うるさい。この世界の何処がいいんだ。」

感情が感じられないくらいに細々と言った。



『この世界は嫌いか?』



「あたりまえだろ。逆にこの世界のどこがいいんだよ。」

ぶっきらぼうに俺は言い放った。



『そう言うだろうと思っていお主には違う世、所謂、異世界に行ってもらおうと思うのだが…。』




「もう、いいよ。どこに行こうが俺は何も変わらない。」



『だが、お主にもまだ、現世でやりたいことがあっただろう!!すべては叶えられないかもしれないが、違う世界で試してみないか??お前ならきっと…』



神様と名乗る人がそう言った瞬間

「俺は誰からも本心から必要とされることなんてない人間じゃないんだ!!!!何をやっても平凡。何か特別な力があるわけでもない。そんな俺に何が出来るんだ!!」

っと今まで誰にも言わなかった本音が出てしまった。


一瞬、神様は困ったような顔をしたが気を取り直して

『そうか……。ならお主が欲する力とやらをやろう。』


そういって神が俺の額に手を当てた。

光がを包み込み自分の内から温かいものが込み上げてきた。


「何をしたんだ?」


『お主の言う力とやらを分けただけだ。それだけの力があれば誰にもなめられたりはしない。だからそれをうまく使って新たな人生を切り開くがいい。』



「具体的に何をしろと?」

こういう場合は色々制約がつくのだろうと思って聞いてみたが



『お主の好きなようにやればよい。今からお主が行く世界は魔法やモンスターが当たり前に存在する世界だ。そこで本当にやりたかったことを成し遂げろ!』


そういって神は何処かに消えてしまった。



俺も徐々に意識が遠退いていった。


いかがでしたか?

誤字脱字、感想等ありましたらよろしくお願いします。

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