ダンスパーティにてギャングに襲われる
ある日、男達2人が高層ビル群が建ち並ぶ街を歩いていた。
「俺に彼女なんて出来るわけがない」
「俺は職場で出会った。気が合って付き合えたんだ」
「お前はいいよな。気が合う相手がいるなんてな」
「お前に気が合う相手はいないのか?」
「いない」
2人は、彼女がいるかいないかの会話をしていた。
すると、一人の女性が通りかかった。
「お前あの女性をナンパしてこい」
「できないぞ」
2人が言い合っている間、女性は酒場の方へ入って行った。
「今からあの酒場へ行くぞ」
男性Bは高層ビルの中にある酒場の方へ向かった。
「ちょっと!待って下さい!」
慌てて男性Aは男性Bを追いかけて行った。
酒場に入ると、大勢の人達が飲み会や打ち上げなどで盛り上がっていた。
「凄い人だかりだ」
「めっちゃ人が多い」
「あの女性はどこに行った?」
「人が多すぎてわからない」
「てかお前彼女にバレたら即別れられるぞ」
「この事は内緒にしとくわ」
2人は、追っていた女性を探そうと酒場の中を探し回っていた。
一方、女性はその場にいたギャングに絡まれていた。
「お姉さん。ワシと一緒に飲まねえか?」
ギャングに絡まれると、
「いえ、結構です」
と断った。
「チェッ。折角のチャンスだったってのによ」
女性は、バーカウンターにある席に座った。
「オーナー。ワイン一本お願い」
「かしこまりました」
女性がオーナーにワインを頼んだ時、
「ここにいましたか。私のレディ」
「私のレディ?」
男性Aが隣の席に座り、ようやく声をかけた。
女性は困惑しながら、男性Aに合わせるように、彼と喋り合った。
「さっきガラの悪い男に絡まれているのを私は見ました。こんな時は私が貴方をお守りします」
「え…えぇ」
『ようやく見つけたけどやっぱり気まずい…』
心の中ではこのように思っていた。
ワインを飲みながら男性Aと女性は喋り合っていた。
一方、男性Bは、別の席で、ワインを飲んでいた。
「あいつ上手くやってるかな?」
そう言って、女性に絡んでいる男性Aを見つめていた。
男性Aは、女性を連れて、酒場の中を移動し、流れている音楽のリズムに乗って踊っていた。
女性も男性Aに合わせて踊っていた。
男性Aと女性はサークルになっているところに入りダンスセッションをした。
「ウェーイ!」
「ウェーイ!」
酒場ではサークルの真ん中で踊っている人に対して歓声が上がっていた。
男性Aの出番が来て、サークルの真ん中で踊った。すると、アクロバティックな技を披露し、酒場の中は大盛り上がりだった。
次に、男性Bがサークルに入ってきて、真ん中で踊り出した。男性Bも色々と技を披露し全員が大盛り上がりだった。
「ウェーイ!」
「ウェーイ!」
男性Aが女性にサークルで踊ろうと誘う。
「君も来てくれ」
「私は…ちょっと…」
「大丈夫だ。挑戦してみるんだ」
少し自信はなかったものの、女性もサークルに入る事になった。そして女性もサークルの真ん中で踊り、男性Aや男性Bとは違う滑らかな踊りを披露した。
最後にターンをした時に周りからは歓声が響き渡った。
「ウォー!」
「すげぇ」
女性は踊り終わった後、サークルの集まっている所に戻った。
「君もすげぇな。まさか回るような動きをするなんてな」
「まあ、それほどでも」
女性は少し自信なさげに答えた。
「君もあんな滑らかなダンスをやっていたのか?」
見ていた男性Bも聞いてきた。
「小さい頃以来ね。ところでこちらは?」
「俺の友達さ」
「よろしくお願いします」
「よろしく」
その後、3人でダンスパーティを楽しんでいた。
その時、
パーンッ!
バキューン!
突然、銃声が鳴った。
当然ながら、盛り上がっていた人達もみんな静かになった。
「なんだ?何が起こっているんだ?」
その場にいた人達はみんなこのような反応だった。
「一体何が起こっているんだ?」
「わからない」
男性AとBも同じような反応だった。
パリーン!
突然、何者かがガラスのコップを割るような音がした。
「今度は何?」
女性もこのような反応だった。
「誰かがコップを割ったんじゃないか」
「俺が割ったんだよ」
すると、ギャングの集団が現れた。
「お前は、さっきこの子に絡んでた…」
「ワシの女に手を出すな」
「何?」
「手を出すなっつってんだろ」
「…」
「ケンカ売ってんのか?あぁ?」
「コイツ、君の知り合いか?」
男性Aは女性に聞いた。
「いいえ。こんな男見た事がありません。さっき無理矢理私に絡んできただけです」
「この子に手を出すな」
「なんだよこの生意気な野郎は」
「おい、やめとけよ。コイツらはただでさえ手強そうな相手だぞ」
「わかってる。だけど今はこの子を守るために俺は…」
男性Bに止められるものの、男性Aは女性を守ろうとギャングの男と対峙するのであった。
すると、ギャングは、女性を捕まえて銃を向けた。
「離して!」
「おとなしくしてるんだ。おい、この女がどうなってもいいのか?あぁ?」
「…!」
「これはマズイ事になったぞ…!」
ギャングは女性に銃を向けた状態で、次のように言った。
「この女はワシがもらい受けるんだよ。お前のような奴にはやれねぇんだよ」
そう言って、女性を蹴り飛ばした。
「やめろ!」
「やめろだと?こんな事やめる訳ねぇだろ。言っただろ?ワシがもらい受けると」
ギャングはそう言うと、今度は男性Aの胸ぐらを掴み、押し倒した。
バタン!
男性Aはギャングに押し倒され、その場で倒れ込んだ。
「イッテェ…」
「おいっ!大丈夫か?」
男性Bが駆けつけた。
「お前もああなりテェのかゴラ!あぁ?」
「だから手強いと…」
「いや…。なんとしてもアイツをなんとかしなければ…」
男性Aは押し倒された衝撃で少し体を負傷してしまったが、まだ諦めなかった。
「オーナー!コイツは俺が片付ける。あの子や他のお客さん達を逃して!」
「おい!正気か?仕方ない!他の従業員も協力を頼む!」
急に言われて困惑していたが、オーナーは、女性や他のお客さんを逃すために他の従業員達と一緒に誘導した。
「こっちだ」
女性と男性Bも一緒に逃げていた。
「あの人大丈夫かしら?」
「わからん。無茶しやがって。一応警察を呼ぶ。無事に帰ってくる事を祈るしかない」
男性Bは、警察を呼ぼうと電話をした。
一方、男性Aは、ギャングとの1vs1の戦いになっていた。
「お前しかいねぇな。逃げねぇのか?」
「お前を倒すまで逃げない」
「そうか」
そう言うと、ギャングは男性Aに斬りかかろうとするが男性Aは、なんとか避けようとしていた。
「この男、動きが速い!」
なんとか避けようとしているが、限界が来てしまった。
バタン!
「そろそろ降参でもするのか?」
「まだまだ…!やれる!」
最後の力を振り絞るように戦おうとしたが、力が出ずにそのまま倒れ込んでしまった。
その時、
「警察だ!犯人は無駄な抵抗をやめておとなしく出てくるんだ!」
男性Bが呼んだ警察が駆けつけた。
「警察か…」
ギャングの男は警察に取り押さえられた。
「お前を現行犯で逮捕する」
『アイツが呼んだのか?』
男性Aは心の中で呟いた。
連行されるギャングに対して、男性Aは、
「もう、二度と俺の前に現れるな」
と口にし、ギャングも
「お前には二度と会いたくない」
と返した。
男性Aは、散らかった酒場を後にし、男性Bと女性がいる所に向かった。
女性が駆けつけてきた。
「大丈夫?」
「待たせたな」
二人は一瞬だけ抱き合うようにハグをした。
男性Bも来て、
「無茶しやがって。お前もようやく付き合えるんじゃないか?」
と言うと、
「まだわからない」
と返した。
その後、3人で一目散に酒場を後にしたのであった。




