【コミカライズ決定】か弱くおとなしいヒロイン様? 笑わせないで。私はその正体を知ってますの。
悪役令嬢物を書くのは初めてで、緊張しながら書きました。これで正解なのかは怪しいですが、楽しんでお読みいただけると幸いです。
「アリシア・ミラ・フォーレンファスト公爵令嬢! 貴様との婚約をここで破棄し、国外追放を言い渡す!」
大広間の階段の上から、王太子殿下は私に告げられました。そのお隣には、一人の令嬢が立っていらっしゃいます。彼女は、リーナ・アイゼル子爵令嬢。ふんわりした薄桃色の髪の毛に、空色の瞳、小柄な身体。いかにも愛らしく、か弱げなヒロイン、という感じでしょうか。
「貴様のリーナに対する嫌がらせは目に余る! リーナがか弱くおとなしいからという理由で、激しくいじめ抜くなど言語道断! 貴様のような性根が腐った女とは結婚できない! 貴様との婚約を破棄し、私は新しくリーナと婚約する!」
へえ……リーナ様が、か弱くおとなしい、と。ほんと、何をおっしゃっているのでしょうね、この方は。いいえ、殿下だけではありません。ここにいる誰もが、リーナ様の正体に気付いていらっしゃらない。でも、私は知ってますの。リーナ様は、あなたが思ってらっしゃるような方じゃなくってよ?
*
私と殿下とは、幼い時から定められた婚約者です。特に愛情はありませんでしたが、お役目でしたので、私は将来の夫に真面目につくしてきたつもりです。
十六になった昨年、私たちは王立学院へ入学しました。そこで出会ったのがリーナ様です。リーナ様は、入学当初から噂になるほど美しいお方でした。男性は皆彼女のとりことなり、そして、王太子殿下もその一人でいらっしゃったのです。
それから一年がたちました。いつの間にか、二人の仲は公認のものとなり、私は二人の仲を引き裂こうとする、嫉妬深い婚約者と、陰口を叩かれるようになっていました。このシチュエーションは、本で読んで知っています。リーナ様はヒロイン、対する私は悪役令嬢ということなのですね。
さて、そんなある日。殿下とリーナ様は、いつものように二人で学園内を散歩なさっています。私は物陰からリーナ様のことをじっと見つめておりました。
「おい! そこで何をしている!」
私に気付いた王太子殿下が、鋭く怒鳴り声を上げられます。
「リーナのことを睨みつけていただろう! リーナを怖がらせるな!」
「あら? リーナ様がこのようなことで怖がられると、本気でお思いなのですか?」
私はそう言って、その場を立ち去りました。
また、別の日。その日は剣術の授業がありました。リーナ様はめっぽう負け続けていらっしゃいます。特に、殿下との模擬戦では、あっという間に、こてん、と地面に倒れてしまわれました。
「リーナは本当に弱くてかわいいなあ」
殿下は分かりやすくご機嫌でいらっしゃいます。
「しかし、安心していいぞ。現実では、いつでも私がリーナを守ってやるからな」
リーナ様は黙って微笑まれました。
「ご歓談のところすみませんが、次のお相手は私でございますわよ」
次の試合で、私は殿下を瞬殺。これでクラス全員に勝利いたしました。ざっとこんなものでしょう。
「相変わらず気が利かないな」
起き上がりながら、王太子殿下がおっしゃいます。
「女はか弱いくらいが愛らしいのだ。貴様には可愛げというものがまるでない。少しはリーナを見習うといい」
「か弱い……この方が? あなた様は、本当に人を見る目がありませんのね」
思わずくすっと笑ってしまうと——あら、しまった。この笑い方、恐ろしいと噂になっていたのでした。案の定、皆様凍りついていらっしゃいます。
そして、今日。リーナ様がいじめられている、と殿下が私のことを呼び出されました。おそらく、他に反感を持つ令嬢方の仕業でしょう。私はまるで無関係です。
「この可憐な姿を見れば、リーナが傷付きやすいのが分かるだろう? 実際、彼女は深く傷ついている。今すぐ謝罪し、そして嫌がらせをやめるのだ」
「あら、本当かしら? 私にはとてもそうは思えませんが」
「どういう意味だ⁉」
「そのままの意味でございますわよ」
一連の行動は、私がリーナ様をライバル視して、挑戦しているためと噂されています。ですが、とんでもない。私、身の引き際はわきまえておりますの。今さら、お二人の仲をどうこうしようとは思っておりません。
今まで読んできた小説によりますと、こういった場合、悪役令嬢は断罪され、国外追放を言い渡されるのだとか。私がすべきことは、追放された後、一人で生きていく術を身につけること。そして、準備は早いうちから、そして万全にすべきなのです。
自分が悪役令嬢であると悟った時から、私は追放に備えて準備を始めていました。毎晩屋敷を抜け出し、一人で外れの森に向かい、そこで魔物を倒す訓練を積んでいたのです。これなら、都を出たとしてやっていけるでしょう。幸い、隣国は随時騎士団員を募集しているとか。実力があれば、何人であろうと登用するらしく、そこで雇ってもらえればいいですわね。
今夜も私は魔物を物色していました。やがて見つけた三つ首狼。仕留めようと首を切ったのですが、少ししくじってしまいました。頭を一つ落とし損ねてしまったのです。どうしましょう。そう思った時、誰かが飛び出し、最後の首を切り落としました。やや白んだ、薄桃色の髪の毛が視界に広がります。
「あら、まあ」
見間違えるはずがありません。地上に降り立ったその方の背中に、私は語りかけます。
「こんなところでお目にかかるなんて奇遇ですわね、リーナ様」
振り向いたリーナ様は、目を白黒させていらっしゃいます。まあ、そうでしょうね。私も驚きましたもの。このような場所で、まさかお会いするだなんて。
「こ……こんばんは、アリシア様」
リーナ様は、とっさに血に濡れた剣を背中に隠されました。その後、何も言葉を継げずにいらっしゃるみたい。でも、私も何を話せばいいのか分かりませんわ。二人きりになるのなんて、これが初めてなのではないかしら。
「この魔物……もし良ければ、私がいただいてもよろしいでしょうか」
沈黙の後、ついにリーナ様が控えめに口を開かれました。
「ええ、構いませんわ。でも、いったい何に使われるのです?」
「その……お金がほしくて。魔物の死体はいい金額になりますから」
もじもじしながらそうおっしゃると、リーナ様は巨大な魔物を軽々担ぎ上げ、
「では、失礼します」
と、歩き出してしまわれます。私はその後についていくことにしました。
「……なぜついていらっしゃるのです?」
「面白そうだからに決まっているでしょう?」
やがてたどり着いたここは、おそらく下町という場所なのでしょう。訪れるのは初めてです。こちゃこちゃとして、なかなかに賑やかなところですこと。リーナ様はそこでさっさと魔物を換金なさりました。
「うわ、かわいい女の子だ。なあなあ、俺たちと一緒に遊ばないか?」
その時、かなりファンキーなお姿をした方々が現れました。
「すみません。急いでいるので」
リーナ様が彼らを無視して通り過ぎたところ、
「ちょっと生意気そうな顔だけど、そっちの子も結構かわいいじゃん? ここらに慣れてない感じ? お兄さんたちが楽しみ方を教えてあげようか?」
あら? 今度は私へのお誘いですか? どうお答えしましょうね。私がそう考えていますと、あら、大変、強引に腕をつかまれそう——
「……おい、てめえら」
その時、隣から、物凄く低いお声が発せられました。
「この方に気安く喋りかけてんじゃねえよ! その汚ねえ口に手ぇ突っ込んで、奥歯がたがた言わせたろか! ああん⁉」
見てみると、まあ、リーナ様が凄い顔をなさっています。これが、がんとばし、というやつなのでしょうか。
「くそが! 二度と話しかけんな!」
そう吐き捨てると、リーナ様は私の手を引いて、荒々しく路地を通り抜けていきました。
「申し訳ございません! アリシア様!」
一息吐ける広場まで来ると、リーナ様は深々とお辞儀をなさいます。
「……あの、今のことは、ええと、その、ちょっと興奮してしまって……」
あまりのことに、私は呆然としていたのですが、
「素晴らしい!」
思わずそう叫んでしまいました。
「超絶美少女というだけでも最高ですのに、このように猛々しい言葉を吐かれるなど、もうっ、あなた様は何なのです⁉ ヒロイン……いいえ、ヒロインを超えたヒロインですわ!」
「え……?」
リーナ様は目を丸くなさりました。
その後、私たちはとりあえず、リーナ様が行きつけだという店に入りました。
「あの……。驚かないのですか?」
「何がです?」
「今の私の言動と……。そもそも、魔物を狩っていたことも」
「驚きませんわ。だって、あなたがお強いこと、私、存じ上げておりましたもの」
「どうしてです?」
「制服の上からでも、筋肉の付き方で鍛えていらっしゃると分かりましたわ。歩き方も、鍛えた人間のものは他とは異なります。何より、その固くなった手のひらが、全てを語ってくれています」
まあ、お飾り程度にしか剣も振ったことのない令息令嬢方は、お気付きにならなかったみたいですけれど。
「強いのは肉体だけでなく、その精神もでございましょう? 以前、クラスメイトに池に突き落とされなさった時、あなたの顔にあったのは、悲しみなどでなく、まるで歯牙にもかけない冷めた表情でした。私、確信しましたのよ。あなたが、そんなつまらないことで傷つくような、やわなお方ではないということを」
「どうしてそれほどまでに私を見て……そして分かってくださるのです?」
「決まっているでしょう」
私は微笑みます。
「私はあなたのファンなのですから!」
「え、ええ……?」
「昔から、恋愛小説に出てくるヒロインに憧れていましたの! 一目見た時から、分かりましたわ! あなたが私の探し求めていた、理想のヒロインなのだと!」
呆然としていたリーナ様は、
「私……てっきり嫌われているものだと。王太子殿下にすり寄る、卑しい女として」
「なぜそう思われたのです? 私、あんなにも熱い視線を送っていましたのに」
「あ、あれ、熱い視線だったんですか……」
「ええ、そうですわよ?」
まあ、目つきが鋭いとは昔から言われますけど。それとも、思わず顔が緩んでしまわないよう、力を入れていたのが逆効果だったのでしょうか?
「でも、だとしたら、今の姿を見て、きっと幻滅なさったでしょう? 私、ああん⁉ てめえ! とか、普通に言っちゃうような女なんですよ?」
「先程も言ったではありませんか。だからこそあなたは完璧、いえ、それ以上なのです! かわいい姿から放たれる、その落差! たまりませんわ! ほんと、リーナ様って、なんて素晴らしいのかしら!」
「アリシア様は……変わってらっしゃるのですね」
リーナ様ははにかんだように微笑まれる。
「あの……これからも仲良くしてくださると嬉しいです。学園では色々と面倒がありますし、もしもかなうなら、また……」
「まあ、素敵なご提案ですわ。ぜひ、ここでまた一緒に過ごしましょう」
*
それから、私たちは素敵な交流を続けておりました。
「……それで、こうやって、魔物をぶっ倒すくらいしか、ストレス発散方法がないんですよ」
聞くところによると、リーナ様は、子爵の前妻のお子様で、後妻とその子供たちがいる今、家で冷遇されているらしいのです。王太子殿下に気に入られていることが知れると、さらに嫌がらせはひどくなって、今ではもう学費も食事も出してくれないのだとか。ふわふわした雰囲気で、実は苦労なさっていたのね。
「殿下も殿下で、いい迷惑ですよ。急に呼び出したかと思えば、自慢話ばっかり言いやがって! そんな時間があったら、こちとら金を稼ぎたいんじゃ! ぼけ!」
うわあ……。このお顔で、そんなことをおっしゃるのですね……。たまりませんわ。
「それに、あの人、何気にアリシア様にちょっかいかけてるところがむかつくんですよ。自分をめぐって、私たち二人が争うっていう構図を作って、勝手に悦に浸ってるんです。嫉妬してほしいんですよ、私たちに。ほんと、気持ち悪い。あーあ、あいつ、爆発しないかなあ」
純粋な暴言、いい……! 思わず顔がにやけてしまいます。
「ほんと、お互い苦労しますよね」
そう言って、リーナ様は、豚の臓物焼きをがじがじかじります。うーん、渋いチョイス。素敵ですわ。
「アリシア様もどうぞ」
「あら、嬉しいですわね」
そんなある日。学院であった戦闘大会で、私は優勝しました。そして、リーナ様は初戦敗退をなさったのです。
「リーナ様、どうしてそこまで実力をお隠しになるのです?」
「色々と気を遣うのです。子爵の子供ですし、女ですし、何より王太子殿下が気を悪くなさる。結局、私は弱いのです。アリシア様のように、自信をもって振る舞うことはできません。いつも堂々となさっているアリシア様こそ、私にとっては、誰よりもかっこいいヒロインでいらっしゃいます」
「あら、リーナ様が弱いはずがありませんわ。だって、魔物からも、ファンキー集団からも、私のことを助けてくれたではありませんか。あなたはとても強く、そしてかっこいい方です。自信など、勝手についてくるものです」
私は力説します。
「あなたの本当の姿、とても素敵だから、私はみんなにも知らしめてやりたいのです」
「考えておきますね」
リーナ様はふっと微笑まれました。
*
私たちは、このように仲睦まじく過ごしていましたが、世の流れはそうはいきません。王太子殿下をめぐる、私とリーナ様の争いは、いよいよ最終決戦、と囁かれるようになりました。そろそろ追放が近いようですね。
「私は潔く身を引きます」
私はリーナ様にそう告げます。
「邪魔者は去るべきでしょう。未練は本当にないのです。家族の仲も大して良くはありませんでしたし、私が王太子殿下に嫌われてからは、さらに悪化したと言っていいでしょう。婚約破棄も、国外追放も、どんとこい、ですわ。私、隣国へ行こうかと思います」
「何をおっしゃるんですか! 私が追放されます! 私もこの国に未練はありません!」
「そのようなことを言ってはいけません。王太子妃、そして未来の王妃には、リーナ様がなってくださいませ。リーナ様の方が、私よりよほどふさわしいお方でいらっしゃいますわ」
「そんな! アリシア様に、私は遠く及びません!」
「いいえ、本当に素敵なのはリーナ様です」
「いいえ、アリシア様こそ、あんな男にはもったいないくらい、素晴らしい方でいらっしゃいます!」
「それはこちらの台詞ですわ! リーナ様があれの妻に納まるだなんて悔しいです!」
「私もです! アリシア様を殿下などに渡したくはありません!」
そこまで言い合って、私たちは、あれ? と首をかしげます。
「私たち、何の張り合いをしているのでしたっけ?」
「どっちがあのくそ男と結婚するか、です」
「したいですか?」
「いいえ、まったく」
「私もですわ」
筋書きでは、ヒロインと悪役令嬢は男性をめぐって争い、そしてどちらかは敗れるものです。だから、彼女らにとって、お互いは邪魔者なのでしょう。ですが、私たちの場合——
「ねえ、リーナ様」
私は口を開きます。
「一つ、考えがあるのです」
*
それから、私が犯罪まがいの嫌がらせをリーナ様にしているとの噂が立ち、私はあれよあれよと破滅ルートに入っていきました。噂の中心は、多分、王太子殿下でしょうね。どうやら私を嫉妬させて楽しまれたかったようですし。素知らぬ顔をしていた私に腹を立てでもしたのでしょう。本当に幼稚でいらっしゃいますこと。
そして、今、断罪シーンに至ります。
「貴様との婚約を破棄し、私は新しくリーナと婚約する!」
勝ち誇った表情が、殿下の顔に浮かんでいます。
「リーナ、お前もこやつに言ってやれ。私と結婚できる喜びをな」
しかし、
「え、嫌です」
リーナ様はさらりとそう言ってのけられました。
「というか、私、アリシア様と一緒にこの国を出ようと思いますので」
「は?」
「ご存じなかったのですか? 私たち、とても仲がいいのです。アリシア様が追放されるのなら、私もその後を追わせていただきます」
「な……」
ぷるぷる震えていた殿下は、
「どういうことだ! アリシア!」
と、私に向かって絶叫なさいます。
「私たち、気が付きましたの。一番の邪魔者は王太子殿下、あなただということに」
「ふざけるな! そんなことが許されるとでも思っているのか⁉ リーナのことをおかしくして! 貴様のような、高慢ちきなわがまま女に、今まで耐えてやっていたのに! 私の心を独占できなかったことで、ここまで嫉妬に狂うとは……この悪女め!」
「は? ふざけてんのはそっちだろ?」
リーナ様は、殿下の襟首をぐいと引っ張られました。
「おちょくるのもいい加減にしろよ? さっきから言わせておけば、アリシア様への暴言を吐くわ吐くわ。いいか? こっちがてめえに結婚してほしがってるとか思ってんなら、大間違いなんだよ。調子乗ってんじゃねえぞ、この腐れぼんぼんが!」
素敵。リーナ様が、お得意のあの表情と口撃を披露してくださいました。
「え……」
あらあら、目が点になっていらっしゃるわよ、殿下。広間にいる皆様方も。そんな中、私だけはにこにこしていますけど。
「まあ、リーナ様。王太子殿下にそのようなこと、不敬罪にあたるのではなくって?」
「もしかして、これで私も国外追放でしょうか?」
リーナ様はにやりと不敵な笑みを浮かべられました。
「そうですわね。せっかくですし、一緒に参りましょうか」
固まっている王太子殿下を残し、リーナ様は階段を駆け下りて来られます。
「それでは皆様、ごめんあそばせ。私たちはこれで失礼します」
私は転移魔法を発動させます。風の渦と共に、私たちは広間から姿を消しました。
*
「あー! 気持ちよかったー!」
都を出て街道を歩きながら、リーナ様は思い切り伸びをされました。
「さあ、まずは頑張って亡命するとしましょうか」
私は言います。
「これからの道のりは大変そうですね」
「大丈夫ですわ。私たちはなんたって、悪役令嬢とヒロインなのです。二人そろえば、最強ではなくって?」
「あはは、アリシア様の言う通りですね。頑張って、いつかこの国ぶっ潰すくらい強くなっちゃいますか!」
まあ、物騒ですこと。やっぱりこの方、か弱く、おとなしくなんていらっしゃいませんわ。それに、先程だって、私のために怒ってくださりましたもの。リーナ様は、本当に強くてかっこいいお方なのです。今までは、私だけがこの方の良さを知っていましたが、これから先は、誰もがそれをお知りになることでしょうね。
最後までお読みいただきありがとうございました。まだまだ勉強中の身ですので、アドバイスなどいただけるととてもありがたいです。
追記を失礼します。11月2日に、異世界恋愛短編「くっくっく。聖女よ、もはやそなたを祖国には帰さぬ——って魔王様! 本当ですか⁉」を投稿しました。今度は聖女物への初挑戦です。まだ、あまり閲覧いただけていない状態なので、もしもよろしければ、そちらも読んでいただけると幸いです。