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私は雨女

作者: しなふ

私は台風の日に生まれた。

父の運転する産院に向かう車は、風圧で何度か浮いたらしい。

あの頃はボロい軽だったからひっくり返るかもって陣痛の合間にドキドキしたわと、母は笑っていた。


そんな私は雨女のようだ。

たとえば

大学の受験の時は12月にもかかわらず台風が来て、田舎に住んでいる私は予定よりも2日早く出発せねばならなくなったり。

彼氏との初旅行も、台風で乗る一つ前の新幹線まで運休したり。乗る便から再開したから行けたけど。名古屋満喫したけれども。俺の晴れ男具合に感謝しろよと彼氏にい言われたわ。なんかモヤる。

あれ?雨女でなく台風女か?

とにかく

『出先での突然の土砂降り&帰宅と同時にあがること』なんて私にとっての日常だ。

先日も、パート先から傘をさしてもずぶ濡れになりながら、帰り着いた途端にやんだ雨に、どういうこと!叫んだ私は悪くない。もはや呪いだろう。きっとそう。


今、外は土砂降り。珍しくゆったり家で寛ぐ私に、娘から。


 ▷今、駅。ねー、雨すごくて帰れないんだけどー。


あらあら、またなの。

残念ね。

娘は、晴れ男の父ではなく、雨女の母に似てしまったようだ。

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