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ちょこっとサイドストーリー  作者: TAREさん
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✾3


 友人に事の次第がバレた現在、その女性冴重はお食事タイム。皆は足を崩して座っている。


「んん~っ。 やっぱり人が作った手料理はおいしいわよねっ。」

とチャーハンを口に運ぶ。

「それでっ?どうやって探すの?」

「んん んっ・・  慌てないの。 私の伝手っていうのは、職場関係よ。」

「職場・・・。そう言えば何の仕事してるんだっけ?」

「んん~。 それを言うとこの国の説明から入ることになるわね。」

「日本の?」

「うん。 まぁ世界の、とも言えるわね。」

「・・・??」

お茶を飲んでハンカチで口元を拭く。

「ー。この日本で言うとね、政治の一番上は総理大臣でしょ?そしてその下に色んな大臣さんがいて、警察や国防もその下に入るのは知っているわよね?」

「う、うん。」

何で国の事が出て来るのか今一分からないが聞く。

「国民に公表されているのが表だとすれば、公表されていない裏の組織図もあるの。」

「え?」

「私はそっちに所属してるのよ。」

「・・・・・・えぇっっ?・・・・・・いつから? いや、そんなのがあるの?? 」

「あるのよ。ん~~。大学に入ってからだから、、19だったかしらね?」

「え?何で? どうして?」

「スカウトされたの。別に特別な力とかがあった訳じゃないわ。そのきっかけがあったってだけ。目に留まったから誘われただけなのよ。」

「えー・・・。」

菜奈子は説明されてもピンと来ないようだった。 っと言うかそれはさらっと言っていい事なのか?

「まぁ、上司に掛け合うのはちょっと考えてからにするわ。まずは横繋がりから聞き込みしてくるから。」

「何故ですか?探すのであれば組織の上からの方が早いのでは。」

ウナが疑問に思い聞く。

「国に報告して動いてもらうと事が大きくなるでしょ?個人的な問題で解決した方が楽よ。 まぁ?そちらのご事情でこちらに何か害が及ぶとか、問題が起きるかもと言うなら上に報告するけどね?」

ちょっと片方のまゆをあげて言う。

するとエディが言う。

「ー。 それで良いのか?私達が言える事ではないが、国の組織としての一員であるなら、隠して動くのは良いとは思えないが。」

「ふふ。 あくまで私的なら個人の判断よ。あなた達が考える組織より自由なの。基本は普通に生活してていいよーって感じね。」

「ーー。成程。」

エディは王族、その説明で何となくどういうものか分かったのだろう。


「 っと言う事で気楽に待ってて。」

冴重は言葉通り一泊していった。



 その翌朝。玄関での別れ際。

「菜奈をよろしくね。 泣かせたら容赦しないから。」

とニッコリ笑って釘を刺して行った。


   ・

   ・

   ・


 冴重から再びメールが来たのはそれから2週間後。それによって休みの昼過ぎに来る事になった。そして彼女は一人の男性を伴って来た。年齢も同じくらいと見受ける。


「まず紹介するわね。こちら仕事で一緒になった事がある繋がりで知り合った、正堂しょうどうさんよ。」

「えー、ご紹介に預かりました、正堂 李輝りきです。どうも初めまして。」

「こ、こちらこそ。えっと、冴口 菜奈子です。」

「正堂さんは全国を飛び回ってる人で、顔が広いのよ。」

「へぇ・・。」

「まぁそれが私の売り込みポイントでもありますね。 因みに”冴”繋がりでご友人に?」

「え? あぁ、えっと・・きっかけはそうだったかな?」

「それはどうでもいいです。 で。困ってるのがこの4人なのよ。」

と本題へ。

1人1人名乗って説明した。


「はあ・・異世界から。 それは災難で。。」

うんうんと頷く。始めは疑っている感じもあったが、終わる時にはそんな感じはなかった。信じてもらえたのかは判らないが、聞いてくれる様子。


「冴重、えっと、、正堂さんは、どういった事で来たの?」

伝手で相談出来る人として連れて来たのは分かる。何か進展があったのだろうか?

「あぁ、心当たりがあるって事で来てもらったのよ。」

「・・・ある人、居たんだね。。」

まさか本当にいるとは。

「まぁそうよね。予想よりも早く見つかったわ。」

冴重もこんな直ぐに見つかるとは思っていなかったよう。何せ異世界だ。解決出来る人なんて国内にいるかも正直望み薄いと思っていた。


「それで、その心当たる方について、お聞かせ頂いても宜しいでしょうか?」

とウナが言う。

「うむ、よろしいですよ?」

正堂はちょっと小芝居風に言った。

「何を隠そう、我が親友の事ですからね。」

と自慢げに頷く。

「ご親友さん。。えと、、その人がエディさんたちを帰す方法を知っているかも、って事ですか? その人は何処にいるんでしょうか?」

「あぁー、・・知っていると言いますかね、、帰せると思いますよ?」

「えっ? 本当ですかっ!?」

そんな人いるのっ?

「うん、本当本当。」

軽く言うが、大丈夫なんだろうか?しかし4人の目には希望が宿る。

「ただですねぇ、我が親友はとぉっってもっ、人気でしてね?ただ今海外で任務中でして、連絡もNGなんですよぉ。 まぁご家族からくに?とっても楽しんでいらっしゃるそうで。こっちに戻って来るなら夏休みか年末になるかと思いますね。」

「・・・ちょっと先ですね。。」

今は10月に入ったところ。直ぐには会えないようだ。

「じゃあ待つしかないのかしら?」

「そうですねぇ。他に手立てがないわけではないですが・・・、結局時間はかかると思いますよ?」

え。他にもあるの?

「他にもいるんですかっ?」

「えぇ、私の、ではなく、我が親友の、ですが。そちらはご依頼する形になるので、報酬が必要です。その報酬も、どうなるかはお話次第だと思いますが・・。私としては待てば無償でやってくれる親友をオススメしときますよ?」

報酬・・。異世界に帰す報酬って・・?どうするか。


「報酬と言われても、私達が出せるものは無いに等しい。 ここはその、ご親友と言う方を待つことにしましょう。」

エディはそちらを頼りにする事に決めた。




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