プロローグ1
思いつきで書いてくので不定期です
気がついたら真っ白な空間に居た
壁や天井が白いとかでは無くただただ白い景色が広がっている
なんでこんな所にいるのか少し前の記憶を遡ってみる
確か土曜日の休日出勤が徹夜になって朝帰りしてる帰り道
ニチアサが観れず愚痴りながらふと車道に目をやると、運転席から船を漕いでるドライバーが見えた
ヤバいと感じた時には身体はもう走り出していた。それもトラックの方へ。
なぜならトラックは案の定歩道に乗り上げ更に目の前には小学校低学年くらいの女の子が見えたからだ
女の子を庇う形でトラックの前に飛び出し、女の子をトラックの反対側へ突き飛ばしたところで記憶は途切れた
おそらくそこで死んだんだろう
中途半端に意識があって苦しまなかったのがせめてもの救いか
女の子はどうなったのだろう。助かったならいいのだけれど
突き飛ばして怪我をさせてしまっただろうか
そんなことを考えていると
『はい、貴方はその時お亡くなりになりました』
どこからか声が聞こえた
『貴方が助けた女の子は大きな怪我はしてません』
あ、ほんと?じゃあ私無駄死にじゃないんだよかった
・・・じゃなくて!!
唐突にした声の主を探す・・・が見つからない
『すみません。姿を見せることは叶わないんです』
こっちの考えを読まれた!?
『今の貴方は魂だけの状態なので思考のプロテクトが掛かってない状態なんですよ〜』
だからって読まないで!?というか何者なんだろう
『私は貴方が居た世界も含め複数の世界を管理する存在です』
神様みたいなもの?
『その認識でだいたい合ってます〜』
・・・なんか軽くない???一気に威厳が無くなった気がする
それで?神様がなにか御用ですか?もしかして私に未練を残さないために女の子の無事を報せるために呼んだとかですか?
『いえいえ〜勿論それだけではありませんよ〜』
じゃあ何?
『貴方のように我が身を省みず他者を思いやる貴い魂を持って亡くなられた方にちょっとしたご褒美を上げようと思いまして〜』
ご褒美???
『具体的には前世の記憶をリセットせず私の管理する他の世界に転生していただこうかと〜』
ほう、ひょっとしてこれはアレかな?
もしかして転生時になにか能力とかを授けてくれるとか?
『はい〜。あまりに理から外れたものでなければある程度は融通します〜』
間違いない。よく二次元のお約束の異世界転生ものだ。私もオタクと呼んで差し支えない人種だ。その辺の作品への造詣もそれなりだ。なんなら仕事中に「あ〜異世界に転生してチート能力で無双したいな〜」とか週7くらいの頻度で考えてる
これがもしお願いいたします本当なら夢のような(『夢じゃなくて死後ですよ〜』)異世界ライフが待っていることになる
そう、本当なら、だ