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魔王となった勇者は運命に抗う  作者: 魔王勇者アストラル・サード
第1章 始まり編
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勇者の弟子

どうも「魔王となった勇者は運命に抗う」を書いている暁カムイと申します。小説を書くのは初めてなので誤字が多くなっているかもしれません。あと分かりにくい場所があったらどんどん聞いてください。

「おい!起きろ仁!」

「うぇ····あと5分だけ····あと5分だけで良いからぁ····」

「何回それを言えば気が済むんだ!これ以上は寝させぇぇん!」

「最悪の目覚めだよ····」


なぜ俺がこんな目にあっているのかというと、それは半年前に遡る····


◇ ◇ ◇


そう、それは自分の家で独り魔法の練習に励んでいた時。

 


「ふぅ····やっぱり魔法を使うと疲れるな····少し眠····ろう····」



 起きるとそこは見知らぬ場所だった····

さらに目の前には見知らぬお爺さんが····

 

「ようやく目覚めたか、小僧」

「え?お····お前は誰だ?ここはいったい?」

「お前には、今日からワシの弟子になってもらう」

「いやいや!まず、俺の質問に答えろよ.」

「そうだった、そうだったすまん、すまん」

 

目の前のお爺さんは軽い言葉で言った。


「ワシは、勇者の一族の末裔じゃよ」

「は?」

「ここはネビュラの森といってもワシの住処じゃ」

「は?」

 

意味がわからない。なぜ俺はいきなりこんなところに来て、この人の弟子にならなければならないのか。そんなことを考えているとお爺さんが涙を流し始めた。

 

「頼む!ワシの弟子になってくれぇぇ!なってくれないと世界が滅んでしまうんじゃよぉぉ!」

「あんたの弟子にならないのと、世界が滅ぶのとはどういう関係が?」

 

そう問いかけた、すると俺の服を掴んで叫んできた

 

「このままだと魔王を倒す術を永遠に失ってしまうんじゃぁぁ!頼むぅぅぅ!」

「分かったから!分かったから服から手を離せ····」


◇ ◇ ◇


てな訳で無理矢理この人の弟子にさせられたんだが、毎日、修行で正直、退屈だ。

 

「たまには、モンスターと戦ってみたいなぁ····」

 

俺がそう呟くと師匠が突然現れて、 


「ダメじゃ!そんなこと、怖くてさせれんわ!」

「どうして?」

「お主は、まだ自分の魔力を使いこなせれていいからじゃ」

「もう修行始めて、半年も経つんだけど?今まで何の修行してきたんだよ俺は?」

「武術の修行じゃよ」


うん! 何言ってるか全然分からん!

だって、半年も修行させられたんだぜ?しかも、剣道とか、弓道とか一般的なものばっかりだし····

 

「その顔やめてくれんか?」

「いや、無理」


俺は即答で答えた。


「分かった····では勇者の技の継承の儀式に入るか!」

どんな修行が待っているんだろうか····とっても楽しみだ。

「では目を瞑れ!そのまま、集中力を保ち続けるんじゃ!」

 


5分後··············


 

「目を開けろ!」

「あれ?もう終わり?」

 

たった、5分間集中しただけなんだが····

 

「お主は、たった今、勇者の称号を得た!」


あれ?勇者ってこんな簡単に成れるもんだっけ?


「忘れるところじゃった、はい、これ」

(何だ、これ?鉄の塊?いや、これは剣か!)


 

師匠が軽いノリで渡してきたのは鉄のかたm··じゃなくて····剣だった。


「この剣は?」

「その剣は、勇者の一族よって受け継がれてきた、聖剣じゃよ。」

「は?」

(え?聖剣ってこんなにボロいの?)


俺は失礼ながらもそう思ってしまった。


「とりあえず、その剣に、魔力を注いでみろ」

 

とりあえず、剣に意識を集中させた。すると、ただの鉄の塊だった物体が、光りだし、完全な剣の形に変化した。そして、俺の体に吸い込まれていった。

 

「さぁ行け!新たなる勇者よ!」

「お、おう!今まで世話になった!」

「あ、すまん、また忘れるところだった...」

 

そう言うと、師匠は一枚の紙を渡してきた。


「これは?」

「勇者の一族の技の発動条件と、詠唱が書かれているから、読んでおくんじゃよ!」

 

ほう····それはありがたい!


「それじゃあ、世話になりました!」

「元気でな~!」

 

 そして、ネビュラの森を抜けると、平原が広がっていた。

振り返るとそこにはネビュラの森はなく、師匠の姿もなかった····


(本当にありがとう、師匠...)


そうして、俺はまず、人がたくさんいるという、ラッシュ王国に向かった

これから「魔王となった勇者は運命に抗う」をよろしくお願いします。





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