うたかた数え唄
時計の長針に急かされて
呼ぶ声に知らんぷりして
醒めない夢の中でさ迷って
白蛇の舌に愛想笑いして
ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、
時計の短針に開き直って
呼ばれないで落ち込んで
忘れた夢の気配を引きずって
黒猫の尾に恐れおののいて
いつ、むぅ、なな、や、
あなたが私の手をとって
私があなたの手をとって
ここの、たり。
叶えたまへ、叶えたまへ
いつの日か、水面の月と空の月が出会えますように
いつの日か、忘れられた私を私が見つけますように
いつの日か、この想いが届きますように
叶えたまへ、いつの日か、いつの日か
ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、
いつ、むぅ、なな、や、
ここの、たり。
読んでいただいてありがとうございます。
この、詩だか散文だかよく分からない系は道化師シリーズにまとめてたりしますので、よろしければそちらもどうぞです。