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第5話「そして伝説へ」

国を出た俺がまず取った行動は身分を偽ることだ。


魔王としての俺の悪名は世界中に轟いている。

さらに、その顔もまた然りである。

つまり、俺が行動をするのなら自らを偽り、周囲を欺く必要があるのだ。


まず、見た目はどうにでもなる。

変身(トランスタ)の魔法があるので好きなように見た目を変えることができる。別に女性になってもいいのだが、俺には女装趣味などないのでそれはならない。女性はなるものじゃなくて侍らせるものだと俺は思っている。


まあ、見た目の問題は万事解決、だ。



ただ、俺の溢れ出る魔力は自分ではどうにもならない。

国民に渡せば少しは常人レベルまで魔力総量を減らせると思ったのだが、それでも有り余っている俺の魔力。


一般人には別に見破られることなどないのだが、ある程度魔力の知識があると俺の魔力に当てられて気絶してしまう可能性がある。



「どうにかして、魔力を抑えないとな... ...。」


俺は勇者として旅をしていた時の記憶をめぐる。

あぁ、そういえば魔力喰らいの魔剣グレイガというものがあった気がする。

でも、あれは魔力を食らった分力量に変換して触れたものを崩壊させてしまうような威力を出してしまうような代物だ。あんなのもってたら町に入った途端に吹っ飛ぶぜ... ...。




いっそのこと空に向けて魔法を乱射して魔力を枯らしてみるか? いや、そんなことをしても睡眠を取ってしまったら精神能力が回復してしまう。




どうすれば、俺の魔力は抑えることが出来るだろうか。



あぁ、そういえばこんなものがあったな。と、俺は魔法陣を展開させてその中に手を突っ込む。空間魔法のそれは俺が独自で編み出した異世界に繋がっており、持ち運び倉庫がわりに俺は利用している。


そして、その中から指輪を取り出す。

毒龍の永遠輪と呼ばれたそれは。身につけたものに呪いをかける。なんか倒した時に宝箱に入ってたものなんだけど、なんだったかな。まぁ、いいや。



これを装備すれば、俺の溢れる身体能力と精神能力は抑制することができるだろう。


俺は変身の魔法を自らにかけ、指輪をはめる。



姿は、警戒されないように10歳程度の少年のものを選んだ。指輪もそれとはわからないように店で安売りされているような物へと、認識阻害の魔法をかけておいた。



さて、次に向かうところはかつて俺が所属していた、冒険者ギルド。ここには、俺の情報がありすぎるのと、世界中の情報が集まる。



まあ、今の俺に欲しいものが揃っているような場所ということだ。





冒険者ギルドは街ごとに用意されており、各地方のクエストがそこで受けることができる。

そこでクエストを達成し、実績を積むことにより、冒険者としての知名度を上げていくのだ。知名度はランクとも呼ばれ、その冒険者の強さと比例するとも言われている。まぁ、勇者だった俺はそんなランクなんかに分けられることもなくどの街でも最高待遇で迎えられたワケだが。




俺は一番近い街へ移動魔法で移動する。

街の雰囲気なんかはどうも閑散としている。少し前までなら、大いに賑わっていたのだろうが、なにせここは魔王城に一番近い世界から見捨てられた街だ。まぁ、こんなものだろう。



冒険者ギルドへと入るとそこはとても殺気立っていた。


「おい、ボウズ何しに来た」

年齢はイマイチわからないがまあ関わると面倒そうな奴が俺に話しかけてきた。


「だまれ」

俺はそう言いながらそいつに沈黙の魔法をかける。これでこいつは生涯口から音を発生させることはできなかった。




ギルド嬢は俺を見てたじろぐ。


「冒険者になりにきた」



俺がそう呟いた途端、誰かが叫んだ。







「魔王が来たぞ!!!!殺せ!!殺せ!!」






そして魔王は殺されました。




おわり


















飽きてしまったのでおわりです。

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