7 お嬢様ね……
あれから屋敷に戻ってから、まずはおじいさんに学費の足しにとお話しをしたのですが、「それは自分で使うといい」と言って、拒否されてしまいました。
これから、お金は何かにつけ必要になるので向こうで使いなさい、と言われてもね。
私は言ってみれば、つい先日会ったばかりの他人なので、ちょっと……いえ、かなり申し訳ないのですが。
どうしたら良いか迷っている私にそれならばと一つお願いをしてきました。
「ならば、わしのことは、おじいちゃんと呼んで欲しいのだが」
仮にも元公爵様でこの町の領主様をそんな気軽に呼んでいいのかな?
私は身分などはまったく気にしないのですが、エルナとカイ君も御爺様と呼んでいますし、どうしましょうね。
私が考えていると、おじいさんが理由を話してくれましたが、その理由とは。
何でも昔はエルナもカイ君もおじいちゃんと言って懐いて来てくれたのですが、学院に行く様になってからは、御爺様などと堅苦しい呼び方をするからだそうです。
学院の教師どもがくだらんことを吹き込んだに違いない、とか言ってますが、貴族なのですから礼節などは教育されると思いますが?
なので、二人が呼んでくれないから、自分の祖父と思って甘えて欲しいとのお願いなのですが……良いのでしょうか?
私は身内などは居ないので、そのような感情は無いのですが、おじいさんには色々とお世話になりましたし、一緒にいると何となく満たされるのです。
私はどうも悪意とか善意などにはとても敏感なようで、おじいさんからはとても良い感覚が得られるのです。
まあ、別に構わないかと思って了承すると、さっそく呼んで欲しいと言うので、「おじいちゃん、これから宜しくね!」と言ったら、とても喜んでました。
あと、鍛冶師のギムさんの話をしたら、それならば道中は安心出来るので、おっけいだそうです。
もう自分の夢は終わって、酒を飲むぐらいしか楽しみが無いといつも言っていたそうなので、目標が出来るのは良いことだと納得していましたね。
ギムさんはあんな性格だけど信用出来る人物だから私の話をしても良いか、と聞かれたので、お任せしますと言っておきました。
それに色々と感づかれているみたいなので、むしろ知っていてくれた方がいざという時に頼りになりそうです。
ついでにラースさんの事をお話ししたら……。
なんと、これに関してはギムさんと同じ考えでした。
おじいちゃんも結構騙されて、えらい目に遭っているそうです。
今は立場ある職に就いているので、軽く脅して、こちらの言い分を通しているそうです。
あの人は、昔は結構な問題児だったらしいのですが……口が上手いので、女性を口説いてすぐに手を出して何度も殺されかけていたそうです。
特に他人の物だと特に欲しがる傾向があったので、何組も夫婦を破たんさせた悪魔とか言われていたそうです。
しかし……そんな人がどうやってギルドのマスターになれたのでしょうか?
実は気付かずにおじいちゃんの娘にも手を出しかけて、一度ボコボコにしてやったそうです。
これが原因で、おじいちゃんも二度とパーティーは組んで無いそうです。
久しぶりにこの町に現れたと思ったら、ギルドマスターなどになっているので、おじいちゃんも「性犯罪者が地方とはいえギルドマスターになれるとは、どんな賄賂を使ったのやら……」と思っているそうです。
こんな話を聞いたら、私のラースさんの印象はもう最低ランクになりましたね。
もし弁明とか聞く機会が有ったら、出世が出来た経緯を聞いて見たいですね。
ギムさんも全盛期の時はランクBの冒険者だったらしいのですが、今では、酒代に必要な分だけとか言って、お偉いさんの依頼とか無視しまくって、ランクCに降格してるそうです。
ランクGまで落ちても構わなかったのですが、ランクBの冒険者を最低ランクまで落とせないので、ランクCになっているそうです。
その気になれば現役と変わらん実力者なので、ギルドも保留にしているそうです。
その後、食事をしてから、エルナのお部屋で、ちょっと武器作りをしましたが。
その辺の空いてる倉庫とかで良いと言ったのに、「でしたら、私の部屋に行きましょう」と言って引っ張られて行ったのです……お嬢様の部屋なのにいいのかな?
まあ、作っている所を見たいと言うので構いませんが、ついでにこの件の口止めもしています。
取り敢えずは、槍を色々と製作して、次に弓と色々な属性の矢を製作してみました。
メインの槍はあるので、槍は投擲すると仕込んだ魔法が発動する物を各属性を10本ずつと矢も30本ずつと練習用の普通の矢を100本ほどです。
弓の方はこんな物を
名称:ミスリルの弓
効果:マナを込めると飛距離が伸びる 命中精度補助大
状態:正常
私は弓など使えないので、、素人でもとにかく当たる様に作ってみました。
エルナが「私も欲しい」と言うので、同じ物を作って上げましたが、「これに頼ると技能が多分成長しないかも?」と警告はしておきました。
ちょっと続けて作ったので、「ちょっと疲れたなー(マナが減ったなー)」とか言ったら、「それじゃ、うちの自慢のお風呂に行きましょう!」と言うのですが、私としてはこのまま森に行ってテストをしたいのですよね。
私がどうしょうかなーと考えていたんですが、「私とは、もう入ってくれないの?」とか悲しげに言われたら、もう断れませんよ!
仕方ないので、エルナの好きにさせましたが……お嬢様に侍女のようなことをさせても良いのかな?
ええっ……勿論全て洗ってもらいました!
用意されていたのは……これ向こうが見えるのですが、服として機能して無いのでは?
「部屋に行くまではこのガウンを羽織れば問題無いよ?」とのことですが……。
もしかしたら……そっちの趣味があるのでは無いかと私は心配になってきました。
仮にも公爵令嬢様なのに、貴族の令嬢とはこれが普通なのでしょうか?
こうして、私に貴族と言う人達の誤った認識が刷り込まれていくのでした……後日、カイ君から、「それはお姉さまだけなのです。普通は違いますので本気にしないで下さい」との事でした。
手を引いて、部屋に戻ろうとするので「私はその辺の空いてる部屋で……」と言いかけたら、「一緒に寝るので私の部屋しかダメよ?」とのことです。
これは困りました……私は、これから夜明けまで、作った武器が使い物になるかテストがしたいので、寝たくありません。
しかし、これを断ると絶対に落ち込んで「私には飽きてしまったの?」とか誤解を招くことを言い出すのですよね。
皆さんが眠っている時に試さないと昼間は拘束されるに決まっています。
最近、エルナの私への接し方が異常とゆうか世間で言う愛が重いと言うのですか?
私への独占欲が強いのです。
以前の私なら、うざいとか言うと思うのですが、何故か私は彼女の思いが強くなるほど心地良くなってくるのです。
これはどうしてなのでしょうか?
私は普通の生活はして来なかったので、一般常識も欠けまくっていますが、感情の方もかなり欠落しているので、世間の常識がいまいちわからないのですよね。
まあ……生まれた時から実験体として、施設では何の情報も与えられず、辛うじて精霊のしーちゃんから人間の情報を聞いていただけなのです。いま思うとかなり偏った情報ですね。
それにしても、恒例の抱き枕と化してますが……実はこの状態も何となく心地良いので、されるがままにしてますが今日は抜け出したいです。
エルナが眠ったところで、仕方ないので、以前まったく使えなかった分身体の魔法を使ってみます。
この魔法は、私にそっくりな複製を作ることが出来るのですが、いまいち使えないのです。
まず、何も出来ない。
しかも、普通の魔法よりマナを使うのに戦闘力皆無だし、移動とかも歩くだけなので、単なる精密な人形ですね。
囮ぐらいにしか使えないのですがマナが勿体ないので、さっさと攻撃した方が早いですね。
一応、話せますが返事しか出来ません。(はいとかわかりましただけです)
回収も可能で、取り込むとマナも回復するので、泉に保険として作り出していましたが……残りの3体はまだ大丈夫かな。
サテラさんの装備を手に入れてからは、マナに余裕が出来ていたので、酷く消耗した時にしか回収していなかったし、もう大丈夫と思いましたからね。
しかも、裸のまま泉に入れてあるのですが……まあ、誰もあんな奥まで行けるとは思いませんが、行く機会が有ったら回収するとして、作ってみますか。
取り敢えず久しぶりに作ってみると……あら?
何と、現在の私と同じ服も着ています。
改めてじっと自分を見てみると……これ何も着てないより逆に恥ずかしいのでは?
そんなことを思いつつ分身体に私の代わりにエルナに抱かれていて欲しいとお願いすると……。
「抱かれているだけで良いのですか?」
質問をしてきましたよ!
何か分身体がレベルアップしてます。
ちょっと色々と質問をしてみたら、しっかりと答えてくれます!
私が知っている知識の範囲で知性を持っているようで、行動も人並みに可能らしいです。
あの頃は、私に知識などの情報が足りなかったので、これと言った意思を宿らせることが出来なかったようですが、使える魔法になりましたね。
この魔法は、闇魔術なのですが、もしかしたら、中級にすれば一緒に戦えるのかも知れませんね。
そうすれば何らかの欠点はあるかも知れませんが、個人で集団戦も可能になります。
試しに更に分身体を作り出したら、5体が限界でした。
これは、泉に置いてある3体を回収するか倒されてしまえば、8体まで作れると思いますが、ここからですと結構遠いのですよね。
泉には魔物が寄ってこないので、その内に回収に行きますか。
まあ、これで安心してテストに行けるので、「エルナの望む様に抱かれていてね」と命令して、いざ森へ魔物狩りに出発です。
門は閉まってましたが、そこは土魔術で壁に足場を作りつつ風の魔法で跳躍力を上げれば簡単に越えれました。
まあ、魔物は防げますが戦争とかになったら、結構簡単に侵入されそうですね。
取り敢えず、ちょっと矢の練習をしてみましたが、弓のお蔭か結構狙った所に撃てるようです。
それでは、さっそく弓の方から狩りに使ってみますか。
まずは、先ほど確認した距離を保って、見つけた魔物に効きやすい属性の矢で頭を狙って撃ってみると、意外と狩れます。
まあ、当てるのに特化した弓なので一応狙えますが、所詮は素人だし、技能も無いので2発も外すともう矢では無理なので、魔法で対処になりました。
矢自体に魔法を込めてますから、当てさえ出来れば結構なダメージを与えれますので、技能の習得条件が分かりませんが、しばらくは時間がある時に練習をすれば、最初の不意打ちには使えますね。
次に槍なのですが、これは投擲用に作ったので、魔法と併用すれば、中距離において3段攻撃に使えます。
一応、初級槍術だけはあるから、私が何となく狙って投げているので外すこともありますが、収納の中から掴んで投げるので、不意打ちも有効です。
きっと投擲系の技能があればもう少し命中率が上がると思いますが、外れても牽制の意味もあるので、これも有りですね。
弓の技能はエルナにありましたから、きっと投擲の技能もあると思います。
槍は矢より威力があるので、状況によっては貫通させて縫い止めるなんて方法も良いかも……ちょっと酷いけど。
まあ、私は基本は接近戦を避けて遠距離で近づく前に倒すスタイルなので、決して怪我をすると痛いから接近戦が嫌な訳では……すいません、本当に痛いのですよ。
ギムさんが持っていた痛覚遮断とかが手に入ったら、剣術とか育てたいと思っていますが……痛いのはもう嫌なのです。
最初の頃のあの痛みに耐えながら戦っていたのは、地味にトラウマになってしまったようです。
30日も過ぎたら、腕を犠牲にすれば倒せるとか思って泣きながら倒していたのが懐かしいですね。
普通は、体の一部を食べられたり、風穴を開けられたり、手足を切られたりとかの繰り返しとかで鍛えられて耐性とか付くと思うんですが……。
正直、即死する攻撃をされた方が意識が無くなるので、良いと思っているのですが……でも、どうやって元の泉に戻っていたのか分からないのですよね?
死に戻りが出来るのはよく分からないけど良い事なのですが、その間の私の行動が知りたいです。
そのうちに誰かの前でわざと死んだらどうなるのか試してみたいのですが、もし生き返らなかったらと考えると出来ません。
痛みに対しては我慢出来るまで慣れましたが……なぜ痛覚遮断の技能が増えなかったのかちょっと疑問です。
まあ、人によっては卑怯とか思うかも知れませんが……この世界は強さが全てらしいので、勝てばいいんですよ。
後は魔法なのですが、無詠唱はなるべくわからない様にした方が良さそうですね。
この世界で無詠唱とか複数の魔術を同時に使ってくるのは、神か魔王や、かなり高レベルの者だけなので、このまま魔法を使っていると自分の正体を教えているようなものですからね。
おじいちゃんがラースさんを使って誤魔化してくれると言っていたので、この町では安心ですが王都でぼろが出ないようにしないとですね。
それと適当に前置きとか先に言ってから魔法を使ったら、言葉を乗せた方が威力が向上したのです!
この体になってからは、頭でイメージしただけで使えているので楽になったと思ってましたが、さらに言葉で発する方がよりイメージを強く持てるので威力が上がるみたいです。
エルナに聞いた魔法の発動方法は、イメージしやすい工程の言葉を頭の中で描いてから、力ある言葉を発して魔法を使うのが普通と聞いています。
なので、如何に早く自分の中でその構築が出来るかで発動の速さが変わってくるそうです。私はどうもその工程を無視して結果のみで使っていたのですが、それでもこの体では十分に発動条件を満たしているのです。(女神様、ありがとうー)
試しに範囲魔法の『アイス・ストーム』を恥ずかしい言葉を並べてイメージして使ったら、目の前に居た7体の魔物が完全に氷漬けになりました……ちなみに私の水魔術は中級になりましたが、こんなに威力がある物なのでしょうか?
ちなみに前置きで使った詠唱の言葉は、なぜか初めから私の知識の中に有ったので、そのまま使っています。
いちいち覚える必要がなくて良かったのですが、必ず最初に偉そうな言葉から始まっているとか、どうして私にはこんな知識があるのでしょうね?
まあ、これで詠唱を付け加えるとイメージが倍増されていくようなので、良しとしましょう。
でしたら、例え中級魔術無効があるラースさんでも、倒せるような気がしてきました。
冒険者ギルドにはレベル30前後の人が結構居たのですが、私には余り脅威に感じ無かったのです、私はレベル25なのに。
このレベルとは、やはり経験値的な物と私は推測します。
強さに関しては、如何に強力な技能を持っているかでは無いでしょうか?
そう考えますと、レベルが高く無くても強力な技能を持っている相手には、注意をしないと苦戦をする可能性がありそうですね。
王都に着いたら、エルナと一緒に学院に通えるのは結果的には良かったのかも知れませんね。
普通にどうやって教えてもらえるか分かれば、それを応用すれば技能の上げ方もきっと分かるはずです。
後は、道中でギムさんに色々と質問をしてみましょう。
そう言えば、ギムさんのお店で色々と武器を鑑定してた時に一つだけ気になった武器がありましたので、それも作っておきましょう。
見た感じは不便そうな武器と思ったのですが、使えるかはわからないけど何となく私と相性が良い気がするのです。
お試し品を使い切って、ちゃんと即席のお風呂で体を洗ってから戻ってみると何か部屋の様子がおかしい……。
なんというか、この部屋の雰囲気が足を踏み入れてはいけないと、私の心が警報を鳴らしているのです。
エルナは眠っているのですが……すごく幸せそうな表情で熟睡しています。
私の分身体は素直に抱き枕と化してますが、いつもと何かが違うのですよね?
エルナを起こさないように分身体に何かあったのか聞いて見ると……しばらくして、エルナが起きたのですがどうも私の分身体に違和感を感じたらしいそうです。
どう見ても私には自分とほぼ変わらないと思うのですが、ちょっと違いがあるのかな?
そして、「私のシノアと何か違う気が……」と言うので、「私は、貴女のシノアですよ」と答えたらしいのです。
ちょっと、何を認めているのですか!
少し会話をした後に要望を聞いて、言われるままに実行したそうです。
聞いてて、私はそんなことをしたのかと思いましたが、私にそんな知識は無かったはずなのにどうしてなのでしょう!
そして、満足して今に至ると赤裸々に話してくれましたが……私は明日から、どうすればよいのでしょうか?
取り敢えずは回収して、朝起きたら「夢でも見ていたのですか?」と言い切りましょう!
何か狩りより精神的に疲れてきましたよ!
その後、回収するとマナと強い思いのような何かが流れ込んでくる感覚が少し有ったのですが、これは何でしょう?
以前はマナしか流れてこなかったのですが……まあ何かプラスになったと思って忘れましょう。
そして、朝です!
私は、まったく眠っていませんので、ずっとエルナの観察をしていただけなんですけどね。
エルナのおはようの次の言葉は……「目覚めのキスがして欲しいです……」この子は……。
仕方ないので、考えて置いた行動をして忘れさせましょう!
「おはよう。そして、何を言っているのですか?」
「何って、昨夜は私のシノアになるって、言ってくれたから……」
本体の私は言っていません!
「エルナ……私が何を言ったのか知りませんがどんな夢を見たのですか?」
「えっ! あれが夢? さっきのことのように私は覚えているのよ?」
「そう言われても、私はずっとエルナに抱きつかれて眠っていただけなのですが……余程リアルな夢だったのでしょうね」
「そんな! あれは夢だったのかな……」
「では、私は夢の中で一体何をしたのですか?」
「えっ……それは……」
「まさか人に言えないような内容なのですか? ちょっとおじいちゃんに相談してみようかな?」
おじいちゃん、利用してごめんなさい……エルナはいずれ正しい道に戻しますので、いまは使わせてください。
「えっ! ダメよ! うん! ごめんなさい、私の勘違いだったわ! ちょっと私の願望が強く夢に出たようなので、気にしないで、今のは忘れて欲しいの!」
願望とか言っちゃってますよ、この子は……
では、あれはその内に実行される予定なのでしょうか?
エルナのことは好きなのですが、仮にも公爵家の令嬢なのですから、良い男性を見つけて下さい。
「でも、あれが夢なんて……こんなに鮮明に思い出せる物なのかな……」
そんなことは、早く忘れなさい!
何か目を閉じて、思い出してます。
早く話題を変えないと……
「エルナ、今日の朝食は何かな? 私、色々な物が食べたいから、今日も楽しみにしてるよ!」
私の考えることなんて、食べることしか思いつかなかった!
「エルナの作ってくれた、お菓子も美味しかったから、他の料理も食べたいですね。特にエルナが作ってくれる物が」
「任せて! 私もそこそこ料理も作れるから、今日のお昼は私が作ってみようかな?」
「じゃ、今日はエルナの手料理を楽しみにしてるね! 」
「期待していてね! じゃ、着替えて朝食にしましょうか」
エルナはとてもやる気になってます。
何とか、話題を逸らせましたがエルナの料理のレパートリーはどのくらいなのでしょうか?
貴族のお嬢様なのに料理が出来るなんて、変わっていますよね。
偉い様なのですから、食べる専門と思っていたのですが、きっと趣味なのでしょうね。
確か中級料理人なんて技能が有ったので美味しい物は出てくると思うのですが、出発までは厨房のシェフさんの上級料理人の味が堪能したかったとは決して言えません。
分身体に素直に寝ててと命令しなかった私にも責任はありますから、自業自得です。
今後は、命令する内容は曖昧では無く、ちゃんとしたのにしましょう。




