2 楽は出来ない様です……
困りましたよ。
しーちゃんから聞いた人の物語のお話しとかでは、普通は最低限の装備とかお金などは貰えるのでは?
今の私には見事に何もありません!
それに……泉の周りには何か気配がしますが恐らく魔物とかですよね……暗いから、地味に怖いです。
この泉からは暖かい力を感じるので、恐らく魔物などは寄ってこれないと思うのですが逆に私もここから離れられないですね。
取り敢えず何でも良いので着る物が欲しいです。出来ればちょっと女の子らしい物が……。
しかも、私はレベル1なので、魔物に勝てるかも怪しいですよ?
この世界のレベルの基準がまったくわからないのも痛いですね。
しばらくは、寝転がって空を見ていましたが夜空の星って、綺麗ですね。
小さな小窓から眺めていたのとは違って満たされた気持ちになります。
かなり時間が経ったのですが……お腹も空かないし眠くもなりません
気が付けば、夜が明けて朝ですよ……おかしいです……。
心地よい風が吹いて気持ちよいのですが食欲すら湧きません。
何も無いので、助かりますが……取り敢えずは、空腹と睡眠が不要になったようですが……夢も見れなくなりましたね。
まあ、どれだけ時間が経過してもお腹が空かないのは大変助かります。
もし空腹で死んでしまったら、生まれ変わったのにいきなり餓死するなんて最悪です。
今さら気づいたのですが年齢が不要と言う事は私は、この姿が永遠に固定なのかも?
こんな事でしたら、もう少し成長した女性らしい姿を注文しておけばよかったですよ。
このままですと成長が出来ないのが残念です。
いま使えそうな魔法を少し試していたら、突然倒れてしまいました
魔法を使おうと、しーちゃん達がマナを感じ取れば使えると言っていた事を実践していたのですが?
もしかして……私の体を動かすのにはマナが必要なのでは?
しばらく倒れたままマナを感じ取れるまで待っていたら、動けるようになったのですが、この程度で何も出来なくなるなんて、お先が暗いです。
まだ少し体が重いのですが、這っていって泉で水を飲んだら、回復が早まりましたがこの水にはマナでも含まれているのでしょうか?
何となく飲んだのですが、今まで食べていた食事やスープより、この泉の水の方が美味しいのです。
結論として、この体は食事などをしなくても良いのですがマナが減ると動けなくなるのです。しばらくじっとしていれば戻りますが泉の水を飲むともう少し早まります。
それにしても、これでは完全に人と言うよりマナさえ供給すれば動く人形状態ですね。
せっかく今があるのですから前向きに色々と試してみましょう!
取り敢えず泉から離れたら、いきなり猪のような魔物に撥ねられて、意識が無くなりました。
気が付くと泉の側で目が覚めましたが体が動きません。
恐らくマナが無いので、しばらくじっとしてるしかありません。
動けるようになったので、また移動すると狼に腕を噛み切られたのですが、すごく痛いです!
なんとか泉に戻ってきたのですが、せっかく治ったのに早くもまた右腕がなくなってしまいました……。
せっかく治してもらったのにいきなり脱走前に戻りました……痛くて泣いてます。
しかも、痛みが常に続くのでどうすれば良いのか分からないまま泣きながら耐えてましたが、しばらく時間が経つと少しづつ腕が元に戻ってきています!
もしかしてと思いマナを無くなった部位に集中すると早く再生して治りましたが、今度はマナ切れらしく、動けません。
でも、治ってくれて良かったです。
女神様……せっかく生まれ変わったのですがどうすれば良いのでしょうか?
私が不貞腐れていると猪のような魔物がこちらを見ていますが、どうもこの泉の近くには来れないようです。
声も出ないほど動けなかったので、頭の中で「ウィンド・カッターでも食らえ」とか思ったら、猪を切り裂いて倒せました!
魔術を言葉にしていないのに発動するとは、思いませんでした。
しかし、私のレベルが低いのでもう指一本動きません。
今の私を誰かが見たら、間抜けその物ですね。
自分で思って、虚しくなってきました
これは一度全快するまでは何もせず待ってから、魔術がどのくらい使えるか検証してみましょう。
いまの状態で、泉の範囲から離れると魔物の方が強すぎで、瞬殺されるだけです。
取り敢えず魔術に関しては、意識すると色々な魔法がイメージ出来ますが、使える魔法は初歩的な魔法だけです。
試しに4回ほど、先ほどの魔法を使ったら、もう立っていられません。
この状態で1回でも使えば、ピクリとも体を動かすことが出来なくなりました。
これなら、生まれ変わる前の方がまだ使えていたと思うのです。文句を言いたいわけでは無いのですが、ここから全快するのにすごく時間が掛かるのです……。
しかし、かなり時間が経っているのに眠くならないのは時間を有意義に全て使えるので良いのですが、マナ切れの時ぐらいは寝たいです。
人と呼べないから、むしろずっと行動出来ると思えば良い事なのですが、マナの最大値とか増えないと半日は倒れているだけの状態ですから、暇なのです。
魔物が来れないギリギリの所で魔法で攻撃するという姑息な方法で地味に倒していたら、ちょっとずつ魔法を使える回数が増えてきました。
新しい魔法が使えるみたいなので、『ウィンド・ストーム』なる範囲魔法を使ったら一発で私が倒れました。
勿論、魔物は一度に複数倒せましたよ?
だけど、これマナの消費が大きすぎます。
これなら、単発の方がまだ多く撃てるので当分は封印です!
レベルが上がった時に使える回数が増えたので、レベルをとにかく上げないと何も出来ません。
これで、魔術に関しては、多少はましになったので泉からあまり離れなければ、何とかなりそうです。
泉の水を飲むとマナが早く回復するのですが、ちょっと美味しいだけのただの水ですので、飽きるからあんまり飲みたくないです。
しーちゃんに聞いたお話では、魔物の死体は人間達にとって使い道があるからお金になると聞いてましたので、倒した魔物はせっせと収納に入れてますがこんなのがお金になるのかな?
そう言えば、お金ってなんでしょう?
お腹は空かないけど、何となく何か食べたいと思って、寄せ餌代わりに倒した魔物に別の魔物が喰いついていたのを思い出して、私も生で食べたのですがすごく不味いです……。しかも、しばらくお腹も痛くて泣きそうでした。
酷い目にあったので、2度と食べたいと思わなくなりました。
魔物の皮を剥いで服の代わりにしようとしたのですが、生臭いので無理です。
私は匂いには何だか敏感になっているようなので、これはちょっと耐えられません。
魔法を使い過ぎると倒れるだけなので、武器創製なる技能で剣とか作ってみました。一応は切れるのですが何か違う……何故か格好悪いのです。
私を追い込んでいた人達の持っていた剣をイメージしたのに、これは何故か切れる棒ですね。
使い道はあるから良いんですよ……知らないうちに火魔術が使える様になっていたので、猪の魔物とか焼いたら、美味しくないけどちょっとは食べれる様になったので、切るのに丁度良いんですよ。
たまに木に果物らしき物が生っていて、これが唯一の甘味ですね、中にはハズレが合って吐きましたが……。
今の私は少しでも美味しい物を食べれれは幸せなんですよ。
たまに調子に乗って奥に行って魔物に囲まれて死んじゃうんですけどね!
しかし、私は死んでいるのにどうやって、泉の所に帰ってきているのでしょうね?
そのまま魔物に食べられていると思うのですが不思議です。
まあ、復活出来てるから良いんですけど、まったく動けない状態からなので、目が覚めたらマナぐらい回復してても良いと思うんですが。
一つだけ気になる事があるのです。魔物の核みたいなので魔石と呼んでますが、これに関しては回収が出来ません。
スライムを見ると透けているのでわかるのですが、これを破壊すれば他の魔物も即死させる事が出来るけれど、砕けている物に触れても消えてしまうのです?
魔石に関しては、恐らく固有能力の吸収が関係あるのかも知れません。(人じゃないし……)
しかし、スライムと呼ばれる魔物は恐るべき強敵です。
下手に触れると溶かされるので、取り付かれたら激痛地獄が待っています。
小型のは何とかなるのですが、大型になると魔石を攻撃する手段が無いのです。魔法で無理やり体表を押し込んで核を攻撃して倒せたのですが、切れる棒ごと腕も溶かされて最悪でしたので、なるべく戦わない様にしています。
私のレベルが10ぐらいになった頃からある程度の戦闘をしてもマナ切れの事態は避けられるようになってきましたので、ちょっと魔法無しで戦えないか検証してみる事にしました。
最初の頃は相手の動きも見えないし、気が付いたら噛まれていたとか散々でしたが、レベルが10になった頃からは、躱す事も出来るぐらいにちょっと運動神経が向上したみたいなので、この切れる棒が役に立っています。
魔法を使わずに倒せれば、もう少し行動範囲が広がるので、一生懸命練習したつもりなのですが、身に付くかな?
ただ……気配を消して戦闘中に攻撃をしてくる魔物だけは要注意です。
他の魔物に集中をしていて、気付いたら泉に居たことが何回かあります。
しかし、行動範囲が広がったお蔭で、何かに襲われて壊れた馬車らしき物から、傷んでいたのですが衣服なども手に入りました。森に落ちている物はかなり古い年代の物が多いのです。人里とかいつになったらいけるのかな?
廃墟のような所も見つけました。ここも劣化が酷く、ちらほらと魔物が徘徊してたぐらいなのですが、一つだけまだ立っている建物がありました。
ぱっと見は神殿と言った感じです。
この建物にだけは魔物が寄ってこないので、何かあると思いますが、泉と違って誰かいるのでしょうか?
3日ほど観察していましたが、まったく人の気配も魔物の気配も無いので、勇気を出して扉を開けたら……、気付いたときは泉に……何故?
服の首回りが血だらけだったので、多分ですが首を刎ねられたのでしょう?
しかし、首を刎ねられて生きているのも十分に怖いですよね。
気になるので、もう一度行く事にしましたが今度は扉が開いたままになってました?
恐る恐る中を見てみると……激しい戦闘でも合ったかのようにめちゃめちゃになってました。
よく見てみるとまだ新しい壊れ方をしてますね。
私が死んだ後に何かあったのでしょうか?
奥に一枚の大きな鏡が台座に固定されています。気になるので、近寄ってみたら、私ではなく違う誰かが映っています!
私の姿は泉に映る姿で確認しているので違う事は分かりますが、綺麗な娘ですね。
私と違って綺麗なドレスのような物を着ていますが、体格的には私に近く、私と同じ銀髪です。
つい鏡に触れてしまうと鏡の中の娘が目を開いたのです!
「私を起こしてくれたのは貴女かしら?」
鏡の中の娘が話しかけてきましたがどうしましょう?
相手は動けないようなのですが・・・。
「多分、私かと思います」と、言いながら、ちょっと鑑定してみますが、見れるのかな?
名称:サテラ
種族:天魔族
年齢:3921
職業:ロイヤル・ガーディアン
レベル:1282
技能:槍魔天 最上級雷魔術 闇の支配者 中級誓約魔術 上級体術 中級物理耐性 上級魔術耐性 中級魔術完全無効 鑑定 見切り 威圧 気配感知 危険感知 痛覚遮断 気配遮断 並列思考 魔力索敵 魔力操作
固有能力:英霊召喚 収納 魔龍王ヴァルザードの加護 魔龍王ヴァルザードの使徒
はぁ!?
何この娘?
レベルとかおかしいです!
技能とかも凄すぎるし、おまけに魔王の使徒とか表示されてますよ!
無理無理!
私なんて、小虫程度の存在ですよ!
ここは、動けない内に逃げましょう!
私が振り返って、ダッシュで逃げ出そうとすると……お声が……。
「待って、お願い! 貴女は私と同じ天魔族なのでしょ?」
えっ?
いま何か気になることを……どうしましょうか?
「お願いだから、逃げないで欲しいの……私はもうここから出られないし、本体は既に滅ぼされているので、何も出来ないよ」
「えっと、お姉さんは死んでいるのですか?」
「貴女に鑑定があるから、私の事を見たのね」
「はい、実はそうです……力の差がありすぎだから」
「さっきも言ったけど、私は魂がここに封印されているだけなので、本体が無いので、ここから出れたとしても消えるだけね」
「お姉さんはどうしてここに?」
「まだ生きているか分からないけど、姉さんと戦って負けて、ここで眠っていたみたいね。相打ちに持ち込んだと思ったんだけど。魂が抜けた本体が墜ちて行くのだけは、確認してるけど……」
「よく分からないのですが、姉妹で戦うのですか?」
「姉は神王クロノスの使徒だったの。戦う前まではお互いの主は同盟も結んでいたから、まさか戦う事になるとは思っていなかったわ」
「なんで、いま目覚めたのですか? 先ほど私を同族と言っていましたが?」
「この鏡面結界に魂を封印されると同じ一族の者が関渉しない限り目覚める事はないわ」
「私は、その天魔族ではないと思いますが?」
「いえ、貴女にはその力を感じます。もう生き残りも少ない一族なのですが」
私の両親にどこかで血が混じっていたのでしょうか?
しいていうのでしたら、この銀髪が同じというぐらいなのですが。
「貴女も使徒なのかしら? 主の名前が分からないのですが? そして使徒なのにレベルが12しか無いけど力を奪われたのか封印でもされているの?」
「私は、ちょっと前に通りかかった女神様に助けてもらって、いまこの森を徘徊中なのです。女神様の名前は聞き忘れてしまったので分かりませんが、レベルに関しては頑張って上げているところなのです」
「えっ!? 使徒なのにレベルが上げれるのですか? 普通は力を貰う代わりにレベルが固定されてしまうのですが?」
「レベルって、貰える物なのですか? 女神様は生まれ変わったのだから当然レベル1だと言ったのですが? 力以前にこの体一つで森に放置されましたよ」
「試しに、私の力を貴女にあげるわ。どうせ消えてしまうだけの力なら、同族の血を引く貴女に譲渡した方が面白そうだから」
「私にくれるのですか? まだ倒せない魔物も沢山いるので、強くなれるのでしたら歓迎です! どうやって?」
「鏡に触れて私の心臓の辺りに手を重ねて、そしたら私は貴女に送るように念じるので、それを受け取るといいよ」
私は彼女の胸の辺りに手を重ねてみると、何か力が流れ込んでくる感じがします。
これで、私はこの森で最強になれます!
今まで、苦戦していた魔物も手当たり次第に狩りつくしましょう!
「ちょっと、私と自分のレベルを見てみるといいよ」
お姉さんはレベルが582にダウンしていますが私は……。
名称:シノア
種族:見た目は人
年齢:不要
職業:不要
レベル:12(+700)
技能:初級精霊魔術 初級火魔術 初級風魔術 初級水魔術 初級土魔術 初級雷魔術 初級聖魔術 初級闇魔術 初級錬金術 初級武器創製 鑑定 気配感知 危険感知
固有能力:精霊の加護 紅玉の魔眼 反転 吸収 次元収納 ?の加護 ?の使徒
……(+700)って、なに?
まったく強くなった気がしません……レベル12になったと時の方がちょっと強くなったと実感したぐらいです……これはズルはしないで、地道に頑張れという女神様のお告げなのでしょうか?
弱い私とはお別れして強くなれると思ったのですが、期待したのにがっかりです。
もしくは、これが本当の罰ゲームとか?
しくしく……。
「どうなっているのかしら? 普通は、これで譲渡したら貴女はレベル712になるはずなのに。レベルが上げれることが関係してるのかしら?」
「ありがとうございます。お姉さんの気持ちは嬉しかったのですが、私には反映されないみたいですので、地道に頑張ることにします……」
「うーん、もしかしたら何か条件が満たしてないからじゃないのかな? 一応は譲渡されているので、いずれ使える様になると思うよ」
出来れば今すぐに強くなりたいのですが……。
「ついでに私の収納に残っている物も上げるわ。同じ様にしてくれれば、アイテムなんかも収納持ち同士なら可能です。しかも貴女は次元収納だから、無限に入るはずよ」
「これ無限に入るのですか? 知らなかったです。とりあえずどんどん入れていたのです。お姉さんの持ち物なのに良いのですか?」
「戦闘中にほとんど使ってしまったから、大した物は残ってないし、もう使い道も無いから貴女の好きにしていいよ」
その後、色々と貰いました。どんなアイテムかわからない物がありますが、衣服などがあるのは嬉しいですね。
同族?だけで、こんなにしてもらって良いのかな?
可能でしたら、このお姉さんを助けてあげたいのですがどうしたら良いのでしょう?
「お姉さんを助けるにはどうすれば良いのですか?」
「私のことを心配してくれてありがとうね。私はもう戻るべき肉体も無いし、この結界から出たら消滅するだけなので、最後に貴女に会えたことは奇跡なのかもね!」
「それじゃ……この後、お姉さんはどうするの?」
「貴女にこの鏡を割ってもらえば、私もみんなの所に行けるかな? 姉さんがいたら、もう一度楽しくおしゃべり出来たら良いな……」
ここまでしてもらって、私が鏡を割るのは、お姉さんを殺してしまう事ですよね?
そんな事は私には出来ませんよ……どうすれば……
「お願いできないかな?」
「私には出来ません……」
「じゃ、迷惑じゃなければ私の魂を貰ってくれるかな?」
「魂を貰う?」
「私達の一族は相手の了解を得られれば、その人の心に住まわさせてもらう事が出来るのです。私の中にも何人かいたけど本体を失った時に居なくなってしまいました」
「もしかして、心の中でお話が出来る様になるのですか?」
「それは出来ないけど、条件を満たせば私を召喚出来る様になります。この能力を持っていたから、私達は滅ぼされたんだけど」
「滅ぼされたのですか?」
「間違ってはいないわ。こんな方法を取って戦争をしてるから、増えるより減る方が遥かに速くて、戦力が拮抗した頃には10人もいなかったと記憶しています」
「それじゃ……ただ強力な戦力を作る為に死んだのですか?」
「単に死ぬ前に生き残った者にしていただけなんだけど、戦える者は小さい子でも戦場に出てたから、私も10歳の頃から生き抜いて、運が良かっただけね」
「お姉さんはずっと戦っていただけなのですか?」
「双子の姉さんとお茶して、お喋りをしてる時間も少しは有ったよ」
戦いしか知らないなんて……それに比べたら私の方が断然救われています。
「私にお姉さんの魂を下さい、どうすれば良いのですか?」
「では、この鏡を割って少しの時間なら留まれますので、私の額に手を当てて、私の魂を貴女に誘導して下さい。そう思うだけで、自然に出来ます」
「分かりました。では割りますが、実は嘘でしたーとか言って消えないで下さいよ」
「ちょっと、召喚された時に何が見れるか楽しみになって来たので、断られても貴女に住み着くからね!」
そして、鏡を割ると薄らいだお姉さんが私の前に膝をついて待機していますので、手を当てて念じると私の中に何か存在を感じる様になりました。
待っててくださいね、必ず呼べる様になりますからね。
あっ!そう言えば……。
条件って何でしょう?
聞くのを忘れてしまいました……私の固有能力に英霊召喚が増えてますが多分これですよね?
意識しても、使い方がまったく分かりません。
これはレベルが足りないのだとすれば、仮にですが条件がお姉さんと同じレベルにとかだったら、あと570も上げないと呼べません。
女神様の時もそうですが、私って肝心な事を聞くのをすぐに忘れますよね。
反省して、今後は最後までしっかりと聞きましょう。
そして、これはお約束なのでしょうか……お姉さんの鏡を割ったら、魔物がどんどん集まってきました。
囲まれていますので、ピンチどころでは無いです。
要するに、今までは強者のお姉さんがここに居たから近寄ってこなかっただけで、その存在が消えたから弱っちい私が餌に見えるわけですね。
こんな小さな餌に群がるとか、この辺りの魔物って飢えてますね。
結構頑張ったけど、馬鹿な事を考えているうちに囲まれて意識が遠のきました。
死ぬ時って、こればっかしです!




