18 後始末……
私が目覚めると1人増えてますが誰なのでしょう?
聞いたら、向こうの私が買ってきた奴隷とのことです!
まじですか!?
シズクさんという異世界人らしいのですが、鑑定してみたら、中々強いですよ。
私より年下だったので、これからはお姉ちゃんと呼んで下さいとお願いしたら、「シノアお姉ちゃん」と言ってくれたので、良い感じです!
エレーンさんの気持ちが少し分かるようになりました。
後は、向こうの私が呼びわけがめんどいのでノアと名乗ったことと、ギムさんに武器を作ってあげたらしく、見せてもらったら、何これ?
私が作る物と全然違いますよ!
ギムさん曰く、私の基本レベルが上がらないとこれ以上の物は作れないそうですが……もう十分におかしい性能だと思うのですが!
セリスのことは戦闘に差し支えないようにしてもらったらしいので、解決出来たみたいです。
ただ精神面は自力で克服しなさいと言われたらしいのですが、大丈夫なのかな?
この娘は奴隷と聞いていたのですが、職業が無しみたいですね。
シズクに聞いてみると、本来の誓約魔術でノアが契約したらしいので、奴隷ではなく、配下扱いらしいです。
ただし、命令には絶対服従らしいのです。試しにパンツを脱いでとか冗談で言ったら、嫌がりながら脱ぎ始めたので、止めましたが……シズクから……。
「シノアお姉ちゃんもノアさんと同じことを言うのですね……」と、涙目で言うので、ギムさんの視線が痛いんですけど!
セリスは「シノア様が望むのでしたら、私は何でも致しますが……」とか言い出す始末です。
なんか私が眠っている間にすごくまずいことをやってくれた感が半端ないです……頭が痛いです……。
ギムさんが聞いた所では、ノアは私の願望優先に行動するらしいのですが……私の願望って……。
取り敢えず、シズクをエルナに紹介して、何とかすることにしたのですが……セリスから、私が居ないのでエルナが朝から探し回っていたらしいと聞いたのです……。
これから、お願いをしに行くのに……怖いです!
そんなことを考えていたら、工房の扉が勢いよく開かれて、そこには……エルナが息を切らせながら立って居ますよ!
「シノア! 見つけたわよ! 私をあのままにしておいて今までどこに行っていたの?」
あのまま?
ちょっと!
ノアは一体何をしてくれたのでしょうか!
私が硬直してるとそのままつかつかと近寄って来て、いきなりキスしてくるんですが!
「随分と探したけど、これで許してあげるね……やっと、私に応えてくれたんだし……」
何々?
何を答えたの?
「ごめん、エルナ……私は、一体何をしたのかな?」
「何を言っているの? あんなにしたのに忘れたなんて酷い! いいわ、私が今晩にでも思い出させてあげるから、覚悟しておいてね!」
大体は、想像が付きましたが……なんてことを!
私は心の奥底でそんな願望が有ったのですか……ちょっとショックです!
最初に出会った時のエルナは、完璧なお嬢様だったのに……どうして、こんなに残念なお嬢様になってしまったのでしょう?
一緒に寝る様になってから、段々酷くなっていく気がするのですが……。
こうなったら、さっき見つけたこれで言い訳をしましょう。
「エルナ……実は、昨日の私は、記憶が無くなるほど酔ってしまって……夕食後に工房に来てからの記憶が無いのです!」
「嘘よ! シノアが酔う訳が無いわ!」
「実はこれを飲んだら……何も覚えて無くて……」
「何これ? 魔王殺し? 何ですかこれは?」
収納に空っぽの瓶だけあるということは飲んだのでしょうが……少しぐらい私に残してくれても良いのに!
「エルナ様、それは度数80%なので、およそ酒とは呼べない代物です」
「そんなの飲めるのですか?」
「ちなみにわしは飲めないからな? いつもはグラスに数滴入れて1杯飲むのが限界の代物だ。それをそのままストレートで1本飲んだんだよ」
セリスの機転には毎回助けられますが、ギムさんが珍しく擁護してくれてますよ。
「そう……覚えてないのなら仕方ないわね……でも責任はちゃんと取ってくれないとダメですからね!」
責任とか……また重いことを言ってきましたよ。
どんな責任を取らされるのか知りませんが、軽いのでお願いしますね。
「それで、エルナにお願いがあるんだけど……」
「それで、貴女の腕に抱きついている、その子は何?」
さっきの件は納得してくれましたが、シズクを見つめる目がちょっと怖いので怯えていますよ!
セリスと違って、安全な王都でどうやって言い訳をしましょう……考えている途中だったのに……。
「エルナ様、その娘は酔ったシノア様が拾って来た娘なのです」
「拾って来た!? シノア……流石に誘拐はいけないんだけど……親御さんが心配する前に返してあげないといけませんよ?」
ちょっと……私が誘拐したことになってますが!
確かにノアがしたこととは言え、奴隷を身請けしたとは言えませんから、私は泣きますよ!
「違うよ! エルナ、これには……」
「エルナ様、少し説明不足でした。その娘はどうも異世界からの迷い人らしく、途方に暮れて居た所をシノア様が保護したのです」
「そうでしたか……疑ってごめんなさいね、シノア……」
ナイスフォローです!
セリスには演劇というよりも詐欺師の才能もあるのかも知れませんが、いつぞやの詐欺師のエルフと違って私の味方なので、頼もしいですよ。
「それで、その娘はシノアが面倒を見ることで良いのかしら?」
「そうしたいので、エルナにお願いしょうと思って……ダメかな?」
「シノアお姉ちゃんにご迷惑をかけていることは十分に承知していますが、お願いできないでしょうか……私に出来ることなら何でもしますのでお願いします……」
シズクも良い感じに援護射撃の台詞を言ってます。
この娘は中々空気が読めるみたいですね。
「シズクの生活費とかが必要なら私が出すので……」
「えっと、シズクちゃんと言ったかな? 私のことをエルナお姉ちゃんと呼んでくれるかな?」
「エルナお姉ちゃん」
何かツボに入ったようで喜んで居ますよ。
何となく、エルナの好む趣味がわかってきました……要するに妹が欲しいのですね。
そうすると、私は見た目でエルナの好みなんですねー。
私は確かに幼児体型ですが、一応は同い年なのですけど……複雑な気分になってきましたよ。
「うん、お姉ちゃんが何とかしますので、ここに居られるように手配しますねー。その代わり私のことはお姉ちゃんと呼ぶのですよ」
「ありがとうございます! エルナお姉ちゃん!」
「素直で可愛い子ですね! 早速ですが、私とシノアの妹ということでお母様に話を付けて来るので、後で一緒に来るのですよ」
とても機嫌良くなって行ってしまいましたが……何となく納得出来ない気分です。
それから、シズクをサラさん達に紹介して、一緒に住めるようになりましたが……サラさんがたまに一緒に寝てくれるなら、許可しますとか言うので了承しましたが……。
エルナが私もとか言い出すのですが、どうしたものでしょうね。
これはチャンスと思って、私が保護したので、「私と一緒に別の部屋にしては?」と提案したら、「シノアの部屋は私の所以外にはありません!」と、却下されてしまいました。
結局はレートさんが仲裁をしてくれたので、セリスと同じ部屋にするように何とか話を付けました。
まったく、この母娘は……。
話し合いが終わると、エルナがシズクに合いそうな自分のお古を探してくると言って出て行ってしまいましたが……また着せ替え人形にでもするつもりなのですね。
シズクとは、ちょっとお話がしたいので、工房のいつもの部屋に来ています。
今までのことを話せる範囲で教えて欲しいと言うと。
どうも、10日前に召喚されたばかりとのことです。
あちらの世界の学校で勉強中に突然見えない壁に包まれて、気が付いたら、ローブを被った女の人が「レベルはそこそこなのに技能無しなんて、ハズレか」とか言って、地下牢に押し込まれた後、すぐに奴隷商人に売られたそうです。
反抗をしようとしたら、既に奴隷の令呪が刻まれていて、苦しくて抵抗が出来なかったそうです。
おや?
そう言えば、この娘には令呪がありませんね?
確かノアが本来の誓約魔術で書き換えて、直接魂を支配しているらしいので、令呪が無いそうなのですが……私にはそんな技能は無いのですが?
気になって、ちょっと久しぶりに自分を見てみると……
名称:シノア
種族:見た目は人
年齢:不要
職業:不要
レベル:32(+700)
技能:初級槍術 初級体術 初級精霊魔術 中級火魔術 中級水魔術 中級風魔術 初級級土魔術 中級雷魔術 初級聖魔術 初級闇魔術 初級錬金魔術 初級誓約魔術 初級武器創製 鑑定 気配感知 危険感知 並列思考 魔術並列起動 魔力索敵 魔力操作
固有能力:精霊の加護 紅玉の魔眼 反転 吸収 英霊召喚 次元収納 ?の加護 ?の使徒 眷属召喚
初級ですが誓約魔術もありますし、少し技能が増えていますがいつの間に?
ギムさんから聞いた話では、現在では失われた方式で支配しているらしいので、移譲などは不可能らしいです。
それにしても、技能無しとか言われたそうですがはっきり言って、この子は優秀ですよ!
この子は剣術技能もあるし、天眼持ちだから、かなり強いと思います。
詠唱破棄とか言う技能がありますが、もしかして、言葉にしなくても魔法が使えるのかな?
そして、この高速回復って、なに?
この技能隠蔽で、おそらくはその人の鑑定では見れなかったのでしょうね。
これが見えていたら、絶対に売り飛ばさずに自分の奴隷にしていたはずです。
ちょっと、剣とか扱えるのかと聞いて見たら、父親が剣術の師範だったらしいです。
試しに練習場で剣を渡して、私と模擬戦をしてみたら……私の攻撃は全てかわされてしまうし、私は防ぐのが精いっぱいでしたよ。
強いねーと感心していたら、剣が使い難かったらしいのです。どんな剣が良いのでしょう?
聞いてみたら、日本刀と言う刀らしいのですが、いまいちわからない?
シズクが意識すれば私の思考がわかると教えてくれたので、意識してみたら……この子の考えていることが全てわかるのですが!
支配しているとはいえ、これは可哀想すぎますよー。
この子の秘密というか……プライベートのことが全て分かってしまいましたが……ごめんね。
その中で、刀らしきイメージを見つけましたが……ふむふむ理解しました。
この子の祖父は刀鍛冶もしていたらしく、その工程も見ていたので、より良く理解出来た所で、私が作ってみましょう。
名称:ムラマサ・ブレイド
効果:無属性 マナを籠めると速度増加
状態:正常
こんな感じでしょうか。
彼女の祖父が村正と呼ばれる刀を作る人だったようなのでこうなりましたが、渡したらすごく喜んでいますよ。
とても馴染んで、重量を感じるのに振るのにまったく気にならないそうです。
刀を鞘から抜いたら、なんか別人のような雰囲気になりましたよ。
先ほどより、さらにやばい感じがします……そう、おじいちゃんに勝てないと思った時に感じた雰囲気ですね。
試しにこの刀でもう一度試合をしてみたら、まったく相手にならなくて私の惨敗です!
剣の速度が速いし、切り返しなんかも自然過ぎて、次の攻撃がわかりません!
槍の間合いなんかも直ぐに詰めて来て、何度も寸止めされましたよ。
私の攻撃は刀に触れたと思ったらそのまま流されて、気づいたら懐に入られて刀が目の前にあります!
武術の資料などで調べていたのですが、槍と剣なら槍の方が有利の筈なので、それだけこの子の剣の腕が高いということなのでしょうね。
私が普段の時に身に着けている剣は、護身用兼相手に剣士と思わせるフェイク用ですので、少しは練習しましたがさっぱりです。
槍の方はある程度使えますから、魔物相手は勿論、学園でも剣術の先生に勝ち越していましたので、ちょっと自信が有ったのに、無くなりそうですよ。
これは、剣と刀の違いなのでしょうか?
それは置いといて、剣術とか極めると恐ろしいですね……お蔭で私が如何に半端な強さしか無いかを思い知らされましたよ。
私は、遠距離から近づく前に相手を倒すことを改めて心に決めました!
卑怯とか言われても、この世界の流儀で言うのなら……勝てばいいんですよ!
それに、実戦の真剣勝負でしたら、私は10回は死んでいたしね。
レベルは、やっぱり強さには比例しませんね。
特に鞘に納めているのにどうしてあんなに速く刀が振れるか不思議ですね。
向こうの世界の技で居合抜きというそうなのですが、あちらの世界の剣士の方がこっちより強いのでは?
セリスやギムさんも驚いていましたが、本人が言うには、こんなに速く振れたりするようになったのは、いま初めて知ったみたいです。
向こうでも上級生に混じって練習とかしていたらしいのですが、自分でも驚いているみたいですね。
本来は、刀の重さで辛うじて振れる程度だったらしいので、短めの小太刀を使っていたそうです。
有段者の試合などは欠かさず見ていたらしいので、そのイメージが何となく再現出来るようになったみたいです。
この世界に来てから、身体能力が信じられないほど上がったようです。
年齢は私と2つしか変わりませんが、普通に考えたらこの娘は異常ですね。
特に相手の動きが遅く見えるし、何となく動きが予測出来るとのことです!
以前、私の行動をことごとく阻止してくれたスナイパーのお姉さんも天眼を持っていましたので、納得しましたよ。
一緒にダンジョンに行かないかと聞いたら、「ノアさんにシノアお姉ちゃんに付き従うように言われているので、一緒に行きます」と言ってくれました。
そうなると……私とセリスは寝なくても問題は無いのですが、この娘は人間ですからね。
流石に不眠で挑んでいたら倒れてしまいますから、昼間に睡眠を取るように指示しておきました。
ついでに小太刀の方も2本作って渡しておきました。
先ほど読み取ったイメージで、小太刀を二刀流で使いたいと思っていたので、サービスしたら「そこまで、読み取れてしまったのですね……」と、言ってうずくまってしまいました?
聞いてみたら……「それは、私が読んでいた剣客漫画の主人公のスタイルだったのですが……」らしいのですが漫画ってなに?
あまり覗くのも良くないので聞いたら、こちらで言う童話などの絵ばっかりの本みたいです。
その漫画の娘の真似をして、隠れて二刀流の練習もしてたらしいのですが、父親からは、いま修練をしていることを極めるまでは余分なことはしてはいけないと言われていたらしいのです。
まあ、半端なことをしていると私のように器用貧乏になってしまいますよ。
しかし、これほどの逸材とは。ノアが惜しむ訳ですね。
何よりも、私とノアの差が激しすぎるのですが!
強さに関しても、ギムさんも多分勝てないらしいし、魔術に関しても上級クラスだし、知識も失われた事すら知っているとか……私と同じと言ってますが……。
落ちこぼれの姉と出来過ぎる妹かもしくはその逆か……会話とか出来る様になったら、どうなるのかな。
そんなことを考えていたら、扉の隙間からエルナが覗いていますが……何をしているのでしょう?
「エルナは、何をしているのですか? 入ってくれば良いと思うのですが?」
「あっ! ちょっと2人の戦いに見入っていたら、声が掛けにくくて様子を見ていたのだけど……シズクちゃんって、とっても強いのね!」
「見ての通り、私はまったく勝てないですよー」
「私……シノアに一太刀も入れれないのですが、どうやったら、あんな動きが出来るのかしら……」
そう言えば、エルナにはダンジョンに行く為の宿題を出していましたね。
「ちょっと、私と模擬戦とかしてみますか?」
「うーん……いまの見てたら、まだ無理だと思う……私にはシノアの動きにも付いて行けないと思うから……お母様と練習をしているけど、差が開いた気がします……」
シズクとの模擬戦は全力でやっていましたからね。
いつもはぎりぎりでかわしていたから、ちょっとまずかったかな。
まあ、見られてしまった物は仕方ありませんので、エルナには頑張ってもらいましょう。
この子に職業を付ければもう少し恩恵があるので付けてあげたいのですが、ギルドに登録するのは良いけど少し実力を示さないと選べないのでどうしましょうかな。
「シノア、考え込んでいるみたいですがどうしたのですか?」
「シズクに職業を付けてあげたいのですが、ギルドで下手に実力を見せたくはないので、どうしょうかと考えています」
「あら、それならうちで出来るわよ? バレンタイン家の騎士団もあるので、可能ですよ? 私もそうでしたですからね」
「あるのですか! では、シズクをそこに案内してもらっても良いですか?」
まさか、ここにあるとは!
公爵様の騎士団ですか……ついでに私も調べてみたいですね。
「じゃ、付いて来てね」
まさかの練習場奥の部屋とか、すぐ近くにあったのね……。
さっそくシズクにやってもらいましょう。
「シズク、そのクリスタルに手を翳して見てねー」
「はい、こうですか?」
すると表示されたのは
剣士 魔法剣士 剣聖 侍 忍者 魔術師 暗殺者
6つなのですが、侍とか忍者って、なに?
「この娘は、すごいな……いきなり剣聖とかあるぞ……」
ギムさんが何か驚いてますが、そんなにすごいのかな?
「剣聖って、何ですか? 」
「剣士の最高のクラスの一つだ、アリオスがレベル80になった時に増えたのしか見た事が無いが」
最初から、最強の職業があるとか、異世界人は規格外の存在ですね。
まあ、選ぶのはシズクだけど、何にするのかな?
「あの……剣聖にした方が良いのですか?」
「シズクの好きなので良いよー、自分のことだし、私は強制はしませんよ?」
「じゃ……私は忍者が良いです!」
「では、それを意識して念じれば、そのクラスになるよー」
「はい!」
えらく喜んでいますが、聞く所によると例の漫画の娘が二刀流の忍者だからだそうです。
忍者って、なに?って聞いたら、とっても饒舌になって語り出しましたよ!
普段は漫画とかも読むのを禁止されているので、いつも隠れて読んでいたけど、内容はばっちりだそうです。
まあ……私は先ほどの件でわかりましたが、記憶力が良いというのも考え物ですね。
しかし、どう考えても先ほどのシズクの戦闘スタイルと違うのですが……この漫画の娘はかなりのご都合設定なんで、こんな展開はあり得ないのでは?と、聞いたらきっと怒るよね!
午前中はセリスの見習いとして、午後は睡眠を取っておいてもらって、夜はダンジョンで良いかな。
「一応、聞いてみるけど防具は、このイメージに有った忍者の娘と同じ格好がいいのかな?」
「えっ!? 作ってもらえるのですか?」
もう目が欲しいと訴えてますよ!
「良いけど。さっき語っていた忍者と少しイメージが合わないような気がするけど良いの?」
「あれはあれで、私の欲しいのは、シノアお姉ちゃんが思っている方が良いんです!」
この娘は、趣味に関することだと、まるで別人ですね。
最初のおどおどした雰囲気はどこに?
イメージをスケッチしてギムさんにお願したら、これなら直ぐに作れるので、明日までに作ってくれるそうです。
ついでに私もクリスタルに手を翳したら……不要と出ました……こんなに技能とかあるのに不要とかショックなんですが!
ギムさんは、「職業が不要と表示されるのを見るのは初めてだなぁー」と笑っていますし!
エルナは、「今晩は、慰めてあげるから元気出して」とか言ってますが結構です!
セリスは何も言いませんが複雑な感情を感じます……今度お仕置きをしましょうね。
読む気は無かったのですが、何となく気になる表情をしてたので覗いたら……シズクは心で、「ニートなのかな?」とか思ってますが、それは向こうの世界で何もしない人のことですよね!
シズクの心はほぼ把握してしまったので、向こうの世界の常識とかはもう理解してしまっているのですからね!
ちょっと、私の心は傷ついたので、この娘もお仕置きが必要ですね……ふっふふふ……。
あー、このクリスタルを破壊したい……まあ、二度と職業を見てみようなんて、思いませんよ!
「私は、もうふて寝しますので、起こさないで下さいね!」
取り敢えず、さっさと寝てしまって、ダンジョンで気分を晴らしましょう。
その後、皆が寝静まってから、セリスとダンジョンに行きました。いきなり芋虫と戦わせてみましたが普段通りに動けるようになりましたね。
ただ……体は動くけど、心は嫌がっているという面白いことに!
いえいえ、さっきのお仕置きのつもりでは無いのですが、見ていると何となく私の心が晴れて行きます!
私は何をしているのかと言えば、後方から魔法で攻撃に徹しています!
セリスには、近接戦闘をするように指示していますから、頑張っていますね。
15階層のボスまでは、このままセリスの訓練ということにして、続行しましょう。
「セリス、大丈夫ですか? 無理でしたら、私が前に出ますよ?」
「お気遣いありがとうございます。慣れる為にもこのまま頑張りたいと思いますので、大丈夫です」
「辛くなったら言ってねー」
勿論、口ではちゃんと気遣ってますよ!
しかし、嫌な顔をしながらも敵を倒してますが、芋虫に触れてしまうと、あのセリスが涙目になってますよ。
本人には申し訳ないのですが……気分が良くなるので、なんかいい感じです!
セリス、ごめんねー……だけど、15階層までは、耐えてね!




