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生まれ変わったのですよね?  作者: セリカ
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11 変な人がいますよ

 翌朝、エルナから学園が始まるまでは王都の案内をしてくれると言われたので、早速お出かけです。

 主に色々なお店がある商業地区に来ています。

 最初に美味しいお菓子のお店が良いと言ったら、まずはカフェに行きましょうと言ったけど、カフェって、なに?

 到着すると良い香りがする飲み物が来ましたが、お屋敷の物とはまた違った香りですね。

 エルナに紅茶とコーヒーのどちらが良いと言われましたが、どっちにしてもめっちゃ甘くしてしまうのですよね!

 だって、どっちもそのままだと苦いから。

 私とエルナは紅茶で、セリスとリンさんはコーヒーですね。

 エルナとセリスはちょっと砂糖を入れてましたが、リンさんはそのまま飲んでます……。

 以前にそれ甘くないですよね? と聞いたら、「この風味と苦みが美味しいのですよ」と言って、シノアさんも、もう少し大きくなれば分かりますと言われましたが……それでは私には、永遠にわからないですよね?

 それはさて置き、私は……もちろん甘くなるまで、砂糖を入れまくりです!

 さらにお菓子とかケーキもどんどん食べてるので、セリス以外からは太っても知りませんよ! と言われてますが、成長しないから絶対に太らないのは内緒です。

 ついでにお店の限定メニューも制覇しょうとしてたら、「今日の限定ケーキがもうお終いって、早すぎますよー」と、店員の人に文句を言っているお姉さんがいます。

 店員さんが「今日は、とても注文されるお客様がいらして……」と言いながら、こちらをちら見しています……もしかしなくても、私が原因ですか?

 確かに……メニューを全て注文して、限定品が美味しかったから追加しましたが……お姉さんはこっちのテーブルをじっと見てます(おもにケーキを)


「料金は倍でも良いから、もうちょっと作って欲しいです!」と言ってますがもう材料が無くて……と、言われるとお姉さんはこちらを見ながら、すごく悲しそうにしています……罪悪感が……。


 まだ、テーブルには沢山あるので、ここはお姉さんをお誘いしましょうか。


「あのー、お姉さん、こちらで私達とご一緒しませんか? お目当てのケーキもまだ沢山ありますので、どうですか?」


「良いのですか? 私、甘い物には目が無くて、ご一緒に堪能させてもらえると、とっても嬉しいです!」


 まるで、待っていたかの様に即答です!

 もし、このお姉さんに尻尾とか有ったら、激しく振っているに違いありません。

 だって、あんなに見つめられて、知らないふりは出来ないですよ。


「では、どうぞご一緒致しましょう!」


「ありがとうございますー、店員さん私は、コーヒーをお願いしますね!」


 絶望して悲しみに沈んでいたのに、一瞬でもの凄くテンションが上がってます。

 やっぱり甘い物は正義ですね。

 そして、お姉さんはコーヒーに私と同じぐらい砂糖とミルクを入れるではありませんか……私はリンさんを見ながら、心の中で嘘つきと呟きました。


「お招き頂きありがとうございます、私はエレーンと申します」


「私はシノアと申します、こちらは友達のエルナとセリスとリンさんです」


 自己紹介をしてる内にもうぱくぱく食べてます。

 全く遠慮のない勢いで、私と変わらない勢いで食べています。

 そして、あの激甘になったコーヒーを飲み干してお代わりしてます。

 私の味覚と同じ人がいて良かったです。


「エレーンさんもシノアと同じぐらい甘党なのですね」


 エルナ達は私以外には居ないと思っていた存在に関心を引かれているようです。

 あれ、セリスだけはちょっと警戒していますがどうしたのでしょう?


「私は、美味しい物や甘い物を毎日食べるのだけが楽しみなので、特にここの限定ケーキは大好きなのです!」


 うん、ケーキを好きな人に悪い人は居ないと思いますが、セリスが気にしているみたいなので、ちょっと見てみると……あれ?

 この人の能力が見れません?


「シノアちゃん、ダメですよ! そんなに私を覗いちゃ……めっ! ですよー」


 しかも、ばれてます!?

 今まで、おじいちゃん以外には気づかれなかったのに?


「どうして、分かったのですか?」


 つい素直に質問してしまいましたよ。

 これでは、犯人確定です。


「御馳走になったから今回は教えてあげるけど、私を見ることは出来ないし、私には鑑定をされるとその視線がわかる技能があるんですよー」


 なんと、アイテムでは無くそんな技能もあるのですか。

 それはぜひ欲しいですね。


「ちなみに私には鑑定の妨害などは通用しないから、シノアちゃん達のことは初めから見えているんですよー、てへ!」


 えっ!?

 そんな技能まで存在するのでしたら、隠していてもその内に私の正体もばれて……でしたら、エレーンさんにもうばれているのですよね?

 これはまずいのでは?

 それに、この指輪は確か神様にも通用すると聞いていたのですが、これはどうなっているのでしょう?

 もしかして、ハッタリとか?


「大丈夫ですよー、私はどこの国にも属していないし、美味しい食べ物以外には興味が無いから、口外とかも絶対にしないからそこは安心していいですよ?」


「私のことは見えているんですよね?」


「例えば、シノアちゃんに固有能力が9つあるとか? 見た目とか?」


 ばっちりと見えているでは、ありませんか!

 もしかして、この指輪って、欠陥品ですか?

 はっきり言って、怪し過ぎます。安心どころか食べ物で、喋ってしまうのでは?

 私が何を言おうか迷っていると。


「一つだけ良いことを教えてあげます、シノアちゃんが欲している物は、シノアちゃんだけの条件を満たしてないのですよー」


「えっ! それは何でしょうか?」


 あっ!

 つい聞いてしまったけど私の心も読まれているのでしょうか?


「はい、ヒントはここまでです。これ以上は、私が認める美味しい物をプレゼントしてくれたら、サービスしますよ? 本当は教えてはいけないんだけど、美味しい物が私の唯一の楽しみですからね」


 食べ物で、規則とか破るとか、私と同じ考えなのかも。


「分かりました、必ずや美味しい物を見つけてきますよ」


「ここに大抵いるので、期待して待ってるからね! それと忠告なんだけど、余り目立たない様にした方がいいですよ」


 何故かギムさんと同じことを言ってますよ。


「それじゃ、ごちそうさまでしたー。シノアちゃんのおごりは美味しかったよ!」


 そう言っていなくなってしまいましたが、さりげなく奢りになってます。

 そのうえ、私の分を殆ど食べ尽して去って行くとか……しかも私の食べ掛けの物までありませんが、初対面なのに遠慮が全くありませんね。

 しかし、エレーンさんは何者なんでしょうね?

 セリスは緊張しているのかわかりませんが、すごく警戒していたんだけど?


「セリス、どうしたのかな? 確かにびっくりしたけど、そんなに警戒しなくても良いと思うんだけど?」


「実はあの方を前にすると体がまったく動けなくなってしまって……」


「私には1つもありませんがシノアって、固有能力が9つもあったのね! すごいことですよ! 」


「エルナ、それは内緒にしてて下さいよ。リンさんもお願いします」


「分かっていますよ? これでまた秘密が増えたわね!」


「分かっておりますから、シノアさんの秘密は墓地まで持って行くので、ご安心して下さい。しかし、あの方は何者なのでしょう? 一見すると隙だらけに見えるのですがまったく勝てる気がしないのです、私もそこそこはアリオス様に剣術を習いましたが、打ち込む前にきっとこちらが倒されていると思います」


 その前に何かエルナに秘密のことなんかあったっけ?

 あの人の強さに関しては、私はまったくわからなかったのですよね?

 いつもなら、私よりも強いか弱いかなどは何となく分かるのですが、それがエレーンさんには感じられなかったのです。ただ何となく親近感は感じるのですよね?

 帰ったらギムさんと相談してみれば良いけど、今日は工房に籠ると言っていたから、何か作り出すとまったく反応してくれないので、後日ですね。


 それから、服とかアクセサリーのお店を何件も回ることになりましたが、エルナは服屋さんとか好きですね。

 お屋敷にあんなに沢山持っているのにまだ欲しいなんて、私はギムさんが作ってくれた一式があればもう良いのですが、もう十分にあるからとか言ったりすると。

 エルナ曰く「女性がお洒落を怠ってはいけません!」と懇々と着飾ることの何たるかを聞かされます。

 下着にしても「見えないから、何でも良い」と言った時も見えない所も怠ってはいけないと更に懇々とお説教が……。

 とにかく女性の嗜みに関して妥協案を出すとお説教の時間になるので、この手のことは言いなりになっていた方が良いと私も学習しましたよ。

 セリスに関しては、何も無いので色々と買ってあげました。

 お約束のエルナの着せ替え人形と化してますが……。

 すごく遠慮してますが内心では、とっても喜んでいます。

 繋がっているから、何となく分かるのですが意識すると、とってもわかってしまうのですよね。


 軍部とか技術開発区などは、関係者以外立ち入り禁止なので行きませんが、娯楽地区は?と聞くと「あそこは男性が行くところですし、知らなくて良いのです」と言って却下されました。

 そんなことを言われたら知りたくなってしまいますが、セリスが知っているみたいなので後で聞いてみましょう。

 闘技場の方は、見学だけしに行きましたが……強い人が結構居ますね。

 普通にレベル50以上の方がごろごろと……確か私の記憶では、鍛錬した者でレベル30ぐらいと聞いた記憶があるのですが……あれは間違っていますよ。

 たまにギムさんぐらいの人も見るし……あの人はミリアさんではないですか。

 何でこんな所に?

 私としては余り会わない方が良いと思うので去ろうとしたら……。


「エルナちゃん、お久しぶりね」


 はい、エルナが声を掛けられてしまいましたよ。

 おじいちゃんの孫だし、当然知らない仲じゃないとは思っていたけど。


「ミリア様、お久しぶりです」


「良かったら、向こうのお店で、久しぶりにお話しでもしない?」


「勿論良いですよ! シノアも良いかしら?」


 私としては避けたいのですがエルナはその気ですからね。

 なるべく適当に大人しくしていましょう。

 ミリアさんとエルナと私は座ってますが、ミリアさんの護衛の騎士さんは背後に控えてますね。

 リンさんとセリスも私達の背後に控えてますが何で一緒に座らないのかな?

 エルナも何も言わないから、後でセリスに聞きますか。

 どうか何も無く会話が終わることを祈りましょう。

 エルナとミリアさんが仲良くお話しをしているので、私は静かに甘いフルーツジュースを飲んでます……こっちに振られないように祈って……。


「まだアリオスは王都に戻る気はないのかしら?」


「お爺様は、もうあの土地から離れるつもりは無いみたいです……叔母様のお墓がありますから……」


「そう……まだミーナのことを……私のこともあるから、やはり無理なのかな……何度も手紙は出しているのですけど」


「ミリア様のことは何も言ってませんよ、ただ側に居たいからとだけ言ってました」


「エルナちゃんもお婆様と呼んでも良いのですよ? 私は使徒になってしまいましたが祖母なのですからね」


「それは……ミリア様はアストレイア様の使徒なのですから、そこは弁えないといけないかと思います」


「はぁ……そこはアリオスが羨ましいわ……サラもお母さんとは呼んでくれなくなったし……」


 なんと、この人はエルナの祖母でも有ったのですか。

 ミーナさんと言う方が亡くなった娘さんなのですね……では、ミリアさんが二人の母親なのですよね?

 アリオスおじいちゃんとミリアさんは、夫婦と言うことになるのかな?


「あの時、私も返還するつもりだったのに、あの人が止めるから……元々は私の責任なのに……だから言われた通りにしてるけど」


「ミリア様、まさかお辞めになるのですか?」


 後ろの騎士がちょっと驚きながら聞いてますね。


「今さら、辞めるつもりはありませんよ? 娘を死なせた組織が健在な限りは、このフェリス王国の国民を守る為に尽くすつもりです。帝国の手の者に間違いはないのですが、未だに行方知れずになる者がいる状況ですからね……」


「失礼なことを申し上げて済みません」


 この国はフェリスと言うのですか……初めて知りましたよ。

 あやうく非国民とかになるところでした。

 どうも、帝国には人攫いがいるみたいですが、人体実験がどうのこうのとか聞こえましたので、もしかしたら私の居た施設もあるのかも?


「今後、そのような話はしないでね、どこに聞き耳をたてている者がいるか分からないので」


「そう言えば、そちらのお嬢さんはエルナのお友達かしら? つい話し込んでしまったので、退屈な思いをさせてしまってごめんなさいね」


「いえ、私はエルナの……」


「そうでした! この子はシノアと申しまして、お爺様の孫認定の子ですよ!」


 ちょっと!

 目立たないように静かにしていたのに何を言い出すのですか!


「あら? 私にとっても孫と言えるのかしら?」


 止めて下さい。

 私は、使徒と関わり合いになりたくありません。


「3日後には私の従妹として、学園にも通う予定になってます! すでにお母様が全て手配してありますよ」


 さらに今後の予定まで、暴露してますよ。

 私の目立たない予定の生活が一番知られたくない存在に知られてしまってますが……。

 この娘は……。


「サラの事ですから、ミーナの忘れ形見とか言って学園長を納得でもさせたのでしょうね」


「私もやっと楽しい学園生活が送れそうです!」


「シノアさんでしたね、アリオスのことはなんて呼んでいるのですか?」


 ……これは、同じパターンが来ましたよ。

 流石におばあちゃんと呼ぶことは無理です!

 既にもう一人の騎士がこっちをすごく睨んでいます。


「おじいちゃんと呼ばせてもらっていますが、ミリア様は同じ様に呼ぶと他の方の視線が痛いですから……」


 特に後ろの騎士の片割れの視線が痛いです!


「まあ……これはアリオスのことがちょっと許せなくなってきました……自分だけ家族団欒を楽しんでいるのですよね? ちょっと抗議の通信を今日にでもしなくては」


 この人も大概おかしいです。

 呼び方なんて、何でも良いと思っているのは私だけなんでしょうか?


「あのー、それではミリアさんではダメでしょうか? レートさんとサラさんもそう呼ばせてもらっているので……私、ちょっと世間知らずなので、不敬に当たるのでしたら止めますが……」


「ミリアさん……久しぶりの響きだわ! では、そう呼んでね! 私はシノアちゃんと呼ばせてもらいますね」


「ミリア様、少し宜しいでしょうか?」


「またですか、カイン……この呼び方に不満でもあるのかしら?」


「いえ、宜しければシノア様の後ろに控えている方のお名前をお聞きしたいのですが、宜しいでしょうか?」


「シノアちゃん、後ろの娘を紹介してもらって良いかしら……ちょっと見覚えがあるような気がします?」


 セリスが動揺しています。

 顔にはまったく出して無いのですがすごく焦っています。

 まずいですよね、どうしょうかな?


「発言されることをお許しください。私は、シノア様の専属のメイドのセリスと申します」


 おおっ!

 動揺していたのに何も無かったかの様にちゃんと答えてますよ。

 セリスって、役者とか出来そうですよね。


「私は、カインと申します、宜しければ覚えて頂けると幸いです」


 おっ、これはセリスに気でもあるのでしょうか?

 うちのセリスを気に入るなんて……ちょっと釣り合うか見て見ましょう。



 名称:カイン


 種族:人間


 年齢:27


 職業:聖騎士


 レベル:180


 技能:上級剣術 中級槍術 中級風魔術 中級体術 中級護身術 中級魔術耐性 気配感知 


 固有能力:大地の女神アストレイアの加護  大地の女神アストレイアの使徒




 えっ、この人も使徒なんですけど……。

 技能は少な目なのですがばっちりと強いと感じます。

 何で、私の周りには強い人しか居ないのですか?

 一応、私を睨んでいる人を見ると……。



 名称:ガルド・マクガイア


 種族:人間


 年齢:29


 職業:聖騎士


 レベル:172


 技能:上級剣術 中級火魔術 初級誓約魔術 中級体術 中級魔術耐性 初級魔術無効 気配感知 危機感知 鑑定 威圧


 固有能力:大地の女神アストレイアの加護  大地の女神アストレイアの使徒



 まじですか……この人も使徒だし鑑定持ってますよ。

 だからさっきから、私の方を睨んでいるのですよね。

 セリスも鑑定出来ないから、きっと私とセリスを怪しい奴と思っているに違いありません。

 思ったのですが、鑑定詐称なんて技能があると良いのではないでしょうか?

 まあ、見れないから怪しいとか言って来たら、女性を覗くなんて最低ですねーと言ってやりましょう。

 現時点なら、ミリアさんは味方になってくれそうですし、カインと言う騎士も多分、味方になってくれそうです。

 ちなみに今の私がこれです。



 名称:シノア


 種族:見た目は人


 年齢:不要


 職業:不要


 レベル:28(+700)


 技能:初級槍術 初級体術 初級精霊魔術 中級火魔術 中級水魔術 中級風魔術 初級土魔術 中級雷魔術 初級聖魔術 初級闇魔術 初級錬金魔術 初級武器創製 初級料理人 鑑定 気配感知 危険感知 並列思考 魔力索敵 魔力操作 


 固有能力:精霊の加護 紅玉の魔眼 反転 吸収 英霊召喚 次元収納 ?の加護 ?の使徒 眷属召喚



 結構頑張ったのですが……圧倒的にレベルが負けています……。

 一応、初めに聞いた鍛錬したレベル近くになったのにまったく喜べないのですが。

 勝っているのは、半端に使えない技能と固有能力の数だけです。

 魔術も私の知識にはあるのに使う事が出来ない物もあるので、私の能力は複数あるだけで半分以上が意味が無いのです。

 大体、並列思考とかあるんだから、魔術が複数同時に使えても良いと思うのですが不可能です。

 まともに意味があるのは、魔力索敵だけです。

 これのお蔭で、一定範囲の相手のマナの大きさがわかるので、魔物の探索がとてもしやすいです。

 多分ですが相手のマナの大きさ=強さと私は思っているのですが、強いか弱いかをこれで判断してしまうのかも知れませんね。

 一番酷いのは精霊魔術です。

 精霊のみんなとは友達だったのに、会話が不可能だし、他の魔術に比べてそよ風程度の行使しか出来ません。

 精霊の加護があるのに、精霊関係の力が最低とか意味がわかりません

 あの便利な目の代わりに女神様がくれた魔眼だって、どんな能力があるのかもわからないので、ただ持っているだけです……それといつの間にか増えた眷属召喚ってなに?

 向こうの私は、このレベルと半端な能力で、どうやって20人以上いたレベル40前後の人数を圧倒したのでしょう?

 スナイパーのお姉さんだけ飛び抜けて強かったのに、あっさり勝ったらしいのですが……女神様! 教えて下さい!

 私の有利な所は死なないことだけなのですが、これは他の使徒にも適用されることなのでしょうか?

 もしも、向こうの私になったら、この人達に勝てるのかな……。

 もし同じ条件なのでしたら、いくら相手がレベル固定でも私がそのレベルに追いつくのにかなりの時間が掛かるのですが……。

 最初の頃に私は結構強いのかもなどど思っていたのが懐かしいですね。

 取り敢えずはここを乗り切って、ギムさんに相談するしかありませんね。


「あら? カインはこの娘を気に入ったのかしら? それにしても貴女とはどこかでお会いしたことがある気がするのですが?」


「ミリア様、申し訳ありませんが私は、本日初めてお話しをさせてもらいました」


 セリスってば、内心はさっきよりも動揺しまくっているのに、まったく表に出さずに初めてを装ってます。鋼の精神力を持っているのですね、私も見習いたいです。


「私の勘違いのようです。それではそろそろ行かなければいけない所があるので、また今度お食事でもしましょうね」


 やっと何事も無く解放されそうです。

 私はセリスと違って、質問攻めなどになったら、すぐにボロが出てしまうので勘弁して下さい。


「ミリア様、時間がありましたら、いつでも来て下さいね。きっとお母様も喜ぶと思いますので」


 申し訳ないのですが出来れば来ないでください!


「近いうちに行きますが、あの子は、まだ……許してはくれないと思うけどね」


「お母様は、いつまでも昔のことを気にする人ではありませんよ」


「そうだと良いのですけど、エルナちゃんのお誘いなので、行かせてもらいますね」


 うーん、亡くなったミーナさんが関係あるのかな?

 この手の事は、余り関わらない方がいいですよね?


「ミリア様、少し宜しいでしょうか?」


「何でしょう、ガルド」


「その娘が付けている指輪はアストレイア様の指輪では無いでしょうか? 確かアリオス様に下賜された物だったと思いますが」


 この人は、指輪の方から攻めてきましたよ。

 この指輪していると毎回まずいんじゃないかな?


「これは、アリオスおじいちゃんが身に着けていなさいと言って、私にくれた物なのですがダメなのでしょうか?」


「アリオスがそうしなさいと言ったのであれば問題はありませんよ。なのでそれはシノアちゃんの物ですので、もし誰かに何か言われたら、私の名において証明しますから安心してね」


「しかし、それは女神様の物であって他の者に与えるのは……」


「何か不満があるのでしたら、私も同意しているので同罪になりますから、私をアストレイア様に訴えますか? 」


「いえ……わかりました」


 私に、読心の技能は有りませんが、今回だけは引き下がってやると顔にめっちゃ出てます。

 エルナみたいに家名も有ったので、貴族のお偉いさん出なのでしょうね。

 ちなみに平民には家名がないので、鑑定した時にすぐに貴族と区別が付くから、ある意味便利です。

 家名は魂に刻まれる物らしいので、この国なら、女神様に貰うか貴族の者と結ばれないと手に入らないそうなのです。私には不要なのですが。一応、エルナの従妹扱いになっていますが、私に家名なんてありませんけどね。

 取り敢えずは、ミリアさんが私の味方になってくれそうなので、良かったですよ。


「では、そのまま私が持っていても良いのですね?」


「文句を言ってくる者が居たら、私が狩りますので大丈夫です、それではまた今度ね」


 狩りますとか言ってますが、この辺りはやはり血筋なのでしょうね。



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