99 被告人は〇〇〇に
私が床に這いつくばっていると、入り口の方にお怒りの感情をした者が来ます。近づいて来るとこのマナの気配はカミラですよ!
こんな動けない状態の時に見つかったら、いい訳すら出来ないので滅茶苦茶叱られる予感がします!
道場の扉が開くと、少女を抱きかかえたエルナとカミラとアルカードと知らない方が2人います。エルナの笑顔とカミラの私を見る目が怖いんですけど!
「ここにシノアがいると聞いて来ましたが……いましたね? 道場の真ん中でボロボロになって仰向けに倒れているのは新しい遊びですか?」
「エルナお姉ちゃん、お帰りなさい! お姉様は馬鹿な事をして、今はいつもの病気で倒れているのです。気にしないで下さい!」
エルナの疑問にシズクが答えましたが、酷い返答です……この調子では私の弁護はしてくれそうもありませんね……。
「そうなのですか? 丁度いいので、私の質問に答えて下さいね? ナリアさん、ちょっとナオちゃんをお願いします」
ナリアさんという方に少女を預けて私の所に来ると、私を軽々と抱えて先ほど用意した椅子に座って膝の上に……この体勢はお約束のお尻叩きの体勢です!
素早く私のズボンとパンツを下げてお尻を撫でていますがエルナに叩かれるとすごく痛いので許して欲しいのですが……。
「シノア、今から私の質問に正直に答えないと私の心がとても痛むので、全力で叩きます。私にそんな事はさせないで下さいね?」
「も、勿論ですよ! 私がエルナに嘘なんて付かないのですから、何でも聞いて下さい。可能な限り正直に答えますので、優しくして下さい……」
今のエルナの全力で叩かれたら、斬られた方がましなレベルなのですよ!
そして、私の答えが間違っていたのか、いきなり叩かれました。めっちゃ痛いです!
「痛いです! いきなり叩くなんて、どうしてですか! すごく痛いですよ!」
「可能な限りとは何ですか? 今は懺悔の時間なのですから、答えは「はい」しか受け付けませんよ?」
「うぅ……わかりました……」
「では、私を置いて森の古城に出掛けたそうですが、どうして私に声を掛けなかったのですか?」
「それは……たまたまシズクと2人でいたから、たまには2人でギルドの依頼でもやってみようかと思って……」
私が答えると再び追加のお仕置きが来ました。なぜ!?
素直に答えているのに叩くなんて酷いです!
それにこれ、さっきよりも威力が上がってます!
「正直に答えたのに、どうして叩くのですか!」
「セリスさんも行ったはずですから、3人ですよね? 最初の質問から嘘を付くなんて私の心が傷つきましたよ?」
「セリスは勝手に付いて来ただけなので、最初はシズクと2人で行く話だったのです! シズク、そうですよね!」
(お姉様! どうして、私に話を振るのですか!)
シズクに話しを振ると念話で私に振らないで下さいと言ってきます。
(共犯者なのですから、上手く私を弁護して下さいよ!)
(嫌な例えなのですが、ここで上手く対処しないと私にも被害が……)
流石にエルナに叩かれるのは嫌だと言ってましたからね。
「エルナお姉ちゃん、お姉様の言う通りなのです。私がセリスお姉ちゃんにちょっと話してしまったので、付いて来てしまったのです」
「そうなのですか? シズクちゃんが私に話してくれれば、私も行けたのですよね? 悲しいのですが、後でシズクちゃんにもお仕置きが必要になってしまいましたね?」
「私もなのですか!?」
「シズクちゃんのお尻を叩くのは久しぶりですが、小ぶりで美味しそう……ではなくて、叩きやすいので期待していて下さいね? シズクちゃんが始めた事なのですから、大好きなのですよね?」
「……間違ってはいないのですが……エルナお姉ちゃんは加減を知らないから、ただ痛いだけなんですよ……」
シズクも共犯者として、罰が確定したみたいなので、仲良く叩かれましょう!
(お姉様が私に話を振らなければ私に被害が及ばなかったのに……恨みますよ!)
シズクが念話で何か言ってきましたが、少しでも被害者が増えた方が私の被害が減るはずです!
「それで、見慣れない子がいるのですが、どうしたのですか?」
レンを見ながら笑顔で質問しています。ここで対応を間違えると更に威力の上がったお仕置きが!
「森で出会って、仲良くなったので連れて来たのですよ! 身寄りも行く所もないとの事だし、エルナ好みの可愛い女の子だから、エルナなら私に賛同してくれると思ったのです!」
「確かにお人形さんみたいな可愛い子ですね……」
レンをじっと見つめていますが、何となくいつもと反応が違います?
いつもなら、嬉しそうに喜ぶのですが……。
今のレンは魔術で完璧な女の子に変化しているのです。
男の子として紹介すると面倒かと思ったので、常に女の子に変化するように言ってあるのです。
その為に部屋の方も私の工房の近くの地下にしました。認証キーを渡してあるので、変化していない時は地下の趣味風呂を使うように指示もしてあります。
何やら納得したエルナが私を見て微笑むと、笑顔で強烈な一撃を追加してくれました!
「きゃうーん!!! いまのはあり得ないぐらいに痛いですよ! 私の説明に何か間違いでもあったのですか!」
流石に痛さが半端無くて、久しぶりに変な声を上げてしまいましたよ!
「シノア、この子は男の子ですよね? 見た目は完璧な女の子ですが、私の勘が男の子と告げています」
馬鹿な……サラさんだって気付かなかったのに、どうして分るのですか?
「貴方のお名前を伺っていません。私はエルナと申しますが、お名前を教えてくれますか?」
「は、はい! 私はレンと申します、エルナ様」
「シノアの事は何と呼んでいるのですか?」
「お姉ちゃんと呼ばさせてもらっています……」
「では、私の事も同じ様にエルナお姉ちゃんと呼んで下さいね? それで、私の予想通りレン君で合っていますか?」
「それは……あの……」
レンが私の方を見ながら念話で語り掛けてきました。
(お、お姉ちゃん! 私はどうすれば良いのですか? 言われた通りに体の方も完璧に変化して女の子の筈なのですがどうしてばれてしまったのでしょうか? あの方に見つめられると逆らってはいけない気がするのです。何となく怖いのです!)
この中でレベルだけはアルカードの次に高いのにエルナに怯えています!
これで、レベルが高くても強いとは言えない事が実証されましたが、取り敢えずかなりピンチなので、レンには正直に話すように言いましょう!
「シノア、早く何か言わせないとまた叩いてしまいますよ? 恐らくなのですが、レン君と念話でもしていると思いますけど、誤魔化す相談でしたら、許しませんよ?」
「レン、エルナの質問には嘘偽りなく正直に答えて下さい!」
少し念話で声を聞いただけなのに、どこまで勘が良いのですか!
勘が良すぎるのって、めっちゃ怖いですよ!
「はい、私はエルナ様の言う通り男の子です。両親から女の子として扱われてきたので、性別の事はお姉ちゃん達と出会って初めて分かったのです。私の容姿が女の子の方が良いとの事で、魔術で体の方も完全に変化していたのですが……」
「そうでしたか……すると、レン君は変化する魔術が完璧に使いこなせるのですね? とても羨ましいですが、今はどこまで変化させているのですか? それと次に私の呼び方を間違えたら、お仕置きですからね?」
「は、はい! ごめんなさい、エルナお姉ちゃん! いま変化させているのは体の輪郭と少しだけ胸があるようにして、男の子に付いている物を無くしています……」
「それだけの変化で、見た目は完璧な可愛い美少女なのですね? 一度解除してくれますか?」
吸血鬼の事だけは、他の人の目もあるので、象徴的な目だけは絶対にまずいです!
(レン、目以外は言われた通りにして下さい。エルナには他の人がいない時になら教えても構いませんが、今はとにかく目だけはそのままにして下さい)
(わかりました、お姉ちゃん)
レンが変化を解くと胸の部分が真っ平になって、下腹部に少し膨らみが……。
「エルナお姉ちゃん。これで、宜しいでしょうか?」
「殆ど変化がありません。確かにこれなら、変化しなくても女の子に見えますね? カミラの話は本当でしたが、私にこの魔法が習得が出来ないのはとても残念です。レン君は闇魔術が使えるのですね?」
「はい、お姉ちゃんに可能な限りの闇魔術を教えてもらいました。これはその中の魔法の1つです」
「確認が出来ましたので、先ほどの姿に戻っても良いですよ? 不自然なので、私も貴方の事はレンちゃんと呼びますから、仲良くして下さいね!」
「はい! こちらこそ宜しくお願いします!」
「とても素直な可愛い子ですね! さて、この辺りで質問は終わりますが、シノアにお願いがあるのです。当然ですが、聞いてくれますよね?」
「勿論ですよ! エルナのお願いでしたら、今すぐに可愛い子を攫ってこいと言われても、私は即実行します!」
「シノアは私の事が分っていますね! ですが私は本人が望まないのに愛を押し付けたりはしないので、残念ですがその案は却下します」
私には強制的に愛を押し付けている気がするのですが。今は考えるだけでもマイナス要因になるので、とにかく頷きましょう!
「それで、お願いとは何なのですか? まだ新作のお菓子はこないだのポテチしか完成した物がありませんが?」
「それも大事ですがナリアさん、こちらに来て下さい」
「はい、エルナ様」
すると、もふもふの耳と尻尾の人が可愛い子を抱いたまま近くに来ました。
鑑定すると妖狼族と分りました。ちょっと耳と尻尾にすごく触りたいです。
「シノアにお願いとは、このナオちゃんの令呪を消して欲しいのです」
ナオちゃんと呼ばれる子の胸元を開いて令呪の刻印を見せてくれました。よく見るとマナの流れで、エルナと繋がっていますが?
「それは構いませんが。エルナと繋がっているみたいなのですが、どうしたのですか?」
「ヴァリスで、ナオちゃんが変な輩に買われるのが我慢出来なくて、私が買い取ったのです。お話を聞くと、騙されて奴隷に落とされてしまったのです。こんな可愛い子にこのような印が付いているのが私には耐えられないのです!」
「エルナの気持ちはよーくわかりましたので、直ぐに解除しますね」
「それとなのですが、ナオちゃんは私にどうしても隷属したいとの事なのです。シノアがアイリ先生に掛けている状態にする事が出来ますか? あれなら令呪などという刻印が付かないし、もう誰にも付けられる事も無くなるのでしたよね?」
「それはそうなのですが……アイリ先生と同じと言うのは……」
「お初にお目に掛かります、シノア様! 私がエルナお姉様にお願いしたので、出来るのでしたら、その方法で掛け直してください!」
いま、エルナお姉様と言う言葉が聞こえたのです。実際は、自分の好みの子を買い取って妹分にしたのですか?
ちゃんと、アイリ先生がどんな状況なのか教えてあげたのかな……アイリ先生は実質ペットなのですよ?
「ナオちゃんでしたね? 確認しますが本当にそのレベルまで掛けてもいいのですか? 確かにもう令呪を刻印されなくなるのですが、エルナに……」
「はい! 私が心から望んでいますので、エルナお姉様に従属したいのです!」
「ナオちゃんのような可愛い子にそこまではっきりと言われると、私はとても嬉しいです! いつかシノアも私にこのぐらいの熱い思いで囁いて欲しいです!」
良く分かりませんが、ナオちゃんという子は心から望んでいるみたいなので、問題はありませんね?
私には感情が感じられるのですから、この子が嘘を言っていないのは何となく分ります。
エルナが訳の分らない事を言っているので、私に変な追加注文が来る前に誓約し直してしまいましょう!
いまの私なら、2人のマナの繋がりのパスを繋いで、主従を刻むだけでお終いです。
「分りました。それでは2人の体に触れて回路を繋ぎますので、お互いに相手を想って下さい。私は2人を繋ぐ門の役目みたいなものなので、決定権はエルナに委ねます」
「それでは、シノアがナオちゃんの令呪と私の胸に手を触れてするのですか? 本来でしたら、まだ日が高いので恥ずかしいのですが、シノアですから、特別ですよ?」
多少は動けるようになった私の手をナオちゃんの胸の令呪とエルナの胸元に手を突っ込んでいますが……。
「済みませんが、エルナの方は額の方に触れたいのです。支配する側は胸じゃなくてもいいので……」
「そうなのですか? カミラの胸ばかり揉んでいるので、少し負けますが、私の胸を揉んでもらおうと思ったのですが。残念です」
何が残念なのか知りませんが、そんな事をしたら、病気の愛とやらが更に重くなって、日課が増えるだけなので、しないだけなんですよ!
何か許せば、次からは遠慮が無くなるのですから、下手な事が出来ないのです!
あれ……何か思い当たる事があるような……。
(君って、鏡を見た事がないの?)
……どうでも良い事しか話して来ない呪いの腕輪が何か囁いてますよ!
とにかく何でも良いので、早く終わらせてしまいましょう!
残念がるエルナを無視して、さっさと額に触れてエルナとナオちゃんのパスを繋いで、エルナに支配の権限を与える2人の意思を確認したら……はい、お終い。
ナオちゃんの令呪は消えましたが、代わりにエルナに体の支配権を献上してしまいましたよ!
私は、この後にどうなっても知りませんからねー。
だって、ここまでするともう私にも解除が出来ないから、エルナが死なない限り永続しますよ!
「完了しました。ナオちゃんに私がアイリ先生にしているみたいに何か命令してみて下さい」
「もう終わったのですか? でも、先ほどよりも強く愛の絆を感じます。そうですね……ナオちゃん、パンツを脱いで私に渡して下さい?」
「えっ!? ぱ、パンツですか? いまここでその様な事をするのは恥ずかしいのですが……体が勝手に脱ごうとしています! どうしてですか!?」
私がシズクに最初に命じた事と変わらないじゃん!
恥ずかしがりながらも、足が悪いのか立てないので座ったまま脱いで、エルナに差し出していますが……いつの間にか私達以外は気を利かせて誰も居なくなっているのですが、これは公開プレイとかいうのですか?
「はい、良く出来ましたね! もう良いのでちゃんと穿くのですよ?」
顔を真っ赤にしながら穿き直していますが、シズクが呆れたように眺めています。
「エルナお姉ちゃんとお姉様は、本当は実の双子なのではないのですか? 私はお姉様に最初に命じられた言葉が思い出されましたよ……」
「エルナお姉様、これはどうなっているのですか? とても恥ずかしかったのですが、体は言われた通りに……」
ナオちゃんが疑問に思っていますが、これが普通の反応ですよねー。
「ナオさん、貴女が望んだ誓約は主に体の支配権を捧げる契約なのです。令呪を刻印された場合は主に逆らうと胸が苦しくなる縛りがあるのですが、今の方法で誓約するとそのような体罰みたいな事はありませんけれど、主の言葉に体が従うようになるのです。令呪のような刻印が無いので、体罰のような事はありません。同時に、もう令呪を刻まれなくなるのが利点と言えるのか分かりませんが……」
カミラが説明しています。教えていなかったのですね……まあ、もう私は知らない!
「そうだったのですか……でも、エルナお姉様だけが私に命令できるのですよね?」
「ええ、そうなりますが……」
「でしたら、問題有りません! 私はエルナお姉様に尽くすつもりなので、後悔はありません!」
「私も内容までは知らなかったのです。変な事は命じないので安心して下さいね? それにナオちゃんの言葉を聞いて、私は改めて心が癒されています……」
ふむふむ、今の言葉に何か癒される内容があったのですか?
まあ、私はもう関係無いので、後は好きにすれば良いのです。カミラがアルカードに頼んでさっさと令呪だけを消せば良かったとか呟いていますが、気付くの遅いですよ。
アルカードも誓約魔術は上級なのですから、解除が出来たのにねー。
エルナの機嫌がとても良くなったので、これで私は許される筈なのです。そろそろこの体勢から解放して下さい。
勝手に逃げたりすると絶対に怒るので、未だに判決を待つ罪人の気分です。
ちょっと軽く妄想の世界に浸っています。早く帰って来て欲しいです。
そんな事を考えていたら、エルナが突然立ち上がるので、私はそのまま床にダイブして転がっています……頭を打ち付けたので、ちょっと痛いんですけど!
「エルナ……どうしたのですか……突然立ち上がったら、膝に居た私は転がるだけなので酷いです……」
「ごめんなさいね、シノア。ちょっと思い付いた事であったので、思わず立ち上がってしまいました!」
「今度は何を思い付いたのですか?」
「それは、秘密ですよ?」
「それで、私の裁判は終了なのですか?」
「私とナオちゃんの心を繋いでくれたので今回は許しますが、次にこのような事をしたら、問答無用で100叩きの刑にしますからね?」
「100叩きの刑って、まさかお尻をですか?」
「私がシノアを叩く所は、そこしかありませんよ?」
「そうですか……」
次からは、黙って冒険に行ったら、必ず100回もお尻を叩かれるとか、拷問ですね……。
エルナは叩き方が上手いのか知りませんが、体の芯に響くような強烈な叩き方をするので、まじで痛いのですよ。
以前の時みたいに癒したら、追加の罰とかになったら大変なので、話だけはしましょう……話だけね!
やっと体が動くようになったので、さっさと穿き直しています。エルナのお許しのお言葉を聞くまでは、またしても床を舐めながらお尻を丸出しで転がっているのって、惨めですね……。
「さて、次はシズクちゃんの番なのですが、聞く事がもう無くなってしまったので、いつものお仕置きしか残っていませんね?」
「私だけ、沢山叩かれるのですか!?」
「仕方ありませんよね? さあ、パンツを下ろして壁に手を付いて下さいね?」
「嫌です! エルナお姉ちゃんは加減を知らないので、マゾのお姉様と違って、私は立てなくなってしまいます!」
誰がマゾですか!
最初に叩かれて喜んでいたのはシズクなんですから、ありがたいエルナの平手でも貰って下さい!
先ほど私を訓練という名のいじめでボロボロにしたので、丁度いいから私の前で叩かれて泣き叫ぶといいのですよ!
逃げようとしましたが、カミラが素早く手を掴んでいたので、この場からは脱出不能です。
主をディスった罪もあるので、早く言い声で鳴いて下さい!
「カミラお姉ちゃん! 離して下さい!」
「済みません。予めにエルナ様から、シズクさんが逃げる素振りをしたら、先に捕まえるようにお願いされていたので、諦めて下さい」
「私の手首を掴んでるカミラお姉ちゃんの力が異常過ぎます!」
「私も今回の件は看過が出来ないので、お二人には罰が必要かと思います」
「そんな!」
カミラは、まだお怒りのままなので、後で私に説教でもしてくるのが確実です。
いざとなれば、黙らせてしまえばいいんだけど……それをするとカミラから、すごく悲しい感情が流れてくるので、私はすごく反省したい気持ちになるのですよね。
私は反省などしたくないのです。まだカミラの小言を聞いていた方が、次にカミラにどんな悪戯をすれば気が晴れるかを考えれるので、良いのです。説教は甘んじて受けています!
カミラに両手を掴まれて、エルナがシズクのパンツを下げて叩く体勢で撫でています。エルナの笑顔が怖いよ!
「さて、覚悟は出来ましたか?」
「次からは、エルナお姉ちゃんも誘いますので許して下さい!」
シズクが涙目で許しを請いていますが、私の心は逆に気持ちがいいです!
早くお尻を真っ赤にして、道場の床でも舐めればいいのですよ!
「それは、当然なのです。シズクちゃんの涙を見ていると私の心が痛んで来ましたので、私のお願いを聞いてくれたら、今回は御咎めなしにしますよ?」
「どんなお願いなのですか! エルナお姉ちゃんのお願いでしたら、今すぐにでも、この前に言っていた気に入らない人物の暗殺でも直ぐに実行します!」
ちぃ!
エルナが妥協案を出しています。もしかしたら、初めからシズクに素直にお願いをさせる為に脅したのではないのですか?
私だけ、強烈なのを少し叩かれているのですから、せめて同じ回数だけ叩いてからにして下さいよ!
しかし……私と言っている事が似ているのですが、シズクの場合は暗殺ですか……とても年相応の考えとは思えませんが、美少女を攫って来れば良いと思っている私には何も言えませんけどね。
「社交界で、私の手を握って来た下心ある者達を亡き者にするのも良いのですが、そんな事よりもシズクちゃんにしか出来ない事をお願いしたいのです」
暗殺はおっけいなのですか!?
エルナの手を握っただけで、殺される対象とかめっちゃ怖いんですけど!
恐らくですが、エルナも人の機微に敏感なので、いやらしい考えをした貴族の坊ちゃんだと思います。私が一緒に行った時に、挨拶で手の甲にキスをされたる度に私に小声で洗浄魔法を掛けて欲しいと頼んできましたからね。
エルナが男性と結婚する未来がまったく見えませんね。
「私にしか出来ないお願いとは、コスプレの事でしょうか? わかりました! エルナお姉ちゃんに似合う新作の衣装を大至急作らせてもらいます!」
「それはシズクちゃんが閃いた時でよいので、このナオちゃんに私が満足する可愛いメイド服を作って欲しいのです! 勿論、下着から全て一式ですよ?」
「そのもふもふの耳と尻尾の子ですね? わかりました! 大至急作りますので、直ぐに私の工房に連れて行って製作に取りかかります!」
「ナオちゃんは、この後に連れて行きたい所があるので、この場でナオちゃんの体のサイズを全て記憶して下さいね? シズクちゃんの妄想力なら、当然出来ますよね?」
「いまこの場なのですか? じゃ、ちょっと服を脱いでもらって体を触らせてください。完璧に記憶して見せますので、後は試着した時に調整する程度まで仕上げます!」
出たよ。シズクの服脱いで宣言は全裸になる事なのですから、ここで脱ぐのは、普通の人には酷かと思います。
「エルナお姉様……ここで、服を脱ぐのですか? 男の人もいるし恥ずかしいのですが、エルナお姉様のご命令でしたら……」
「では、男性の方は、道場から退出して下さいね? とはいえ残っているのはギースさんとリックさんだけになっているので、呼ぶまでは通路で、待機していて下さい」
「それでは、私はそろそろ仕事に戻りますので失礼致します」
ギースさんはそう言って上着を持って出て行きました。庭掃除が好きですねー。
「じゃ、俺は通路にいるから、終わったら呼んでくれ」
リックさんという方も出て行きました。アルカードはいつの間にか居なくなっているのですが、この屋敷の事は全て見ているのですから、いても居なくても一緒なんですけどねー。
男性がいなくなったとはいえ、ナオちゃんが恥ずかしそうでしたので、エルナが抱き抱えてシズクと一緒に更衣室の方に行きました。初めからそうしていれば問題がなかったのでは?
一応、レンは女の子として、カウントされたみたいです。なんかメアリちゃんのレンを見る目が変わっていますね?
「シノア様、ちょっとお願いがあるのですが、聞いてもらっても良いですか?」
「お願いですか? いつもの媚薬とかですか?」
メアリちゃんのお願いは大抵は怪しげな薬品の要望なのですが、薬品を使った水魔術が得意なので、結構色んな事が出来るんですよね。
「私もレンちゃんと同じ部屋に移りたいのですが、許可貰えないでしょうか?」
「カチュアさんと相部屋と思いましたが、何かやらかしたのですか?」
「こないだ、部屋に新人の若い子を連れ込んだのがばれてしまって、その子にカチュアさんの趣味もばれてしまって、私はすごく怒られてしまったのです。その日は朝帰りで絶対に熟睡したかったのに下らない事をぐちぐちと夜明けまで説教されましたよ」
「カチュアさんの趣味ねー」
「大体、あの衣装が増え過ぎて私のクローゼットにまで浸食しているのですから、サイズで誤魔化せなかったのですよ!」
カチュアさんは長身の美人さんですからねー。
メアリちゃんは私と背が変わらない可愛い系ですから、あのアイドルコスなら、似合うかも知れませんが、サイズだけは無理がありますからねー。
「別に構いません。丁度良いので、レンに色々と教えてあげてくれると私が助かります。ですが、部屋の大きさはメアリちゃん達の相部屋よりも少し狭いけどいいのですか?」
「私は特に荷物は沢山ありませんし、一緒に寝れば問題は無いので構いません!」
「だ、そうですが、レンは良いのですか?」
「メアリさんは良い人なので、私も歓迎です。それに一緒に寝てくれる人がいた方が私も気持ちが落ち着きます」
「シノア様と本人の許可も出ましたので、早速荷物をまとめて移動します! シズクちゃん達が出て来たら、着替えて一緒に行きましょうね!」
「はい、メアリさん」
レンは、泉で寝ていた時も私の腕に抱き着いていましたので、きっと人肌が恋しいのかも知れませんね。
私がレンと一緒に寝てあげても良かったのですが、エルナとカミラを放置すると問題が発生するので、私の寝床はエルナの部屋と決まっているのですよね。
エルナは抱き枕の生贄さえいれば問題無いのですが、カミラを放置するとノアに叱られますから。必ず来るように言われています。
しかし、しばらく一緒に寝ていないので、今晩はマイナスポイントとやらが大量に増やされて拷問でもされるのではないでしょうか?
カミラの私に対するお怒りの感情がちっとも薄れないので、2人きりになったら、長いお説教が待っているのは確実です。私の仕返しポイントが増加するので、どんな事をしょうかと考えるだけです。
レンとメアリちゃんが仲良く話していますが、何だがメアリちゃんのレンに対する感情が少し変化しています?
なんというか……好奇心と言うのか、捕食動物でも手に入れたような感じで喜んでいる感じです。
まあ、めんどいので、メアリちゃんにレンの事は丸投げしてしまいます。レンも私の考えに賛同するようになってくれると、色々と面白い事が出来る気がしますので、メアリちゃんには期待しましょう!




