2.『壊れない壁』
中学が終わっても私は人を信じることが出来なかった。
"どうせ裏切るだけ"
ずっとそう思い続けたから家族まで信じられなくなった。
高校には入ったけれど、勉強するだけのために入ったようなものだ。
友達なんて作る気にもならなかった。
ある日、いつものように1人で本を読んでいたら、
?「ねぇねぇ!見てこれ!面白いよ!!」
急に声をかけられた。
ビックリして見てみると、目の前には少しバカっぽい顔の女子が私にスマホを見せていた。
結「あっそ。ひとりで楽しんでおけば?」
?「えーっ!本当に面白いから!ねぇ!見てみって!!」
あぁ...めんどくさい...
正直言うほど面白くもない画像だし、どうでもいい。
結「うるさい。1人で居させてくれないかな。」
少し強めに言ってしまった
泣かせちゃったかと思ったけれど、その人は平然としていた。
?「なーんでっ♪いろんな人といた方が面白いよー?まぁ、ウチは君と一緒にいたいからそれでいいんだけど♪」
自分の考えか....人の気持ちまで分からないのかな....全く...
夢奈「ねーねー!友達になろ!!いいよね!!」
めんどくさいから無視した。でも夢奈は気にしないで
夢奈「ゆい...ちゃんで合ってるよね??よろしく!」
結「これで『ゆい』じゃないなら何があるのさ...」
夢奈「うっ...」
やっぱりバカなんだろうな...
全く...このままほっといたら泣くんだろうな....仕方ない。とりあえず...
あれ?とりあえず...友達?それじゃあ...あいつらと一緒...
夢奈「?結ちゃん?どしたの??」
結「....!い、いや...なんも....」
夢奈「そっか!ねぇ!友達!だめ??」
...どう返信すれば....
結「...あんまり騒がないでね?」
夢奈「!!うん!騒がないようにする!!」
もう騒いでるよ....
バカは嫌いだ。腹立つし、何言っても分からないし....
とりあえず近くにはいてあげてもいいかな...
信じはしないけどね。
……To be continued