プロローグ、第一話『闇』
~プロローグ~
私には愛なんてものは存在しないと思っていた。
でもある日、教えてくれた人がいたんだ。
気になるの?
それなら、話してあげるよ
-私が愛を知るまでの話を-
1.『闇』
どうせ、人のことを信じていても、いつかは裏切るんだ。
信じてた人を崖から突き落とすように・・・
私がそう思うようになったのは中学三年の秋頃。
二年まではすごく楽しかった。友達ともうまくいってたもん
でも・・・中学三年になってしばらくしてから私は熱風邪をひいてしまい、2日学校を休んだ。
きっといつもどうりのテンションで話しかけてくれる。
そう思って教室に入った。
みんないつもどおり笑っていて、安心していつも一緒にいる友達に話しかけに行った
『おはよう!』って。
すると急に笑顔が消えて離れていった。
気のせいだと思いたかった・・・一番の親友だった人がいたから。
その子はとてもかわいい子で、みんなから人気があった。いじめなんてするはずないくらいいい子だったんだ・・・
この日からずっと私を無視する日が続いた。仲が良かったグループだけでなく、クラスの人全員で。
日がたつにつれて持ち物を隠されていたり、落書きをされていたり、足をかけられたりした。
だんだん辛くなって親にも先生にも相談した。
でも、返事は『気のせいだろう』とか『そんなの気にしてないで勉強に集中していなさい』くらいしか言われなかった。
それが半年以上続いて、私は親友と思っていた人になんでいじめるのかを聞いた。
するとその人は笑いながら
「あんたが嫌いだからに決まってるじゃん。そんなこともわかんないの?バカみたい」
その言葉を聞いて、ほかの人たちは大笑いした。
そのときわかったんだ。
みんなにとって私はただの道化師でしかなかったこと。
みんなにとっての遊び道具だったこと。
その日から私は人を疑うことしかできなくなった。
-to be continued-