その31〜その35
31.飛んで、降りて、繰り返す機動
同じ過程で違う結果
隣に並ぶエンジン音
『飛行機雲』
────量ではなく、質。あなたはいつの間にか、周りの友人に置いていかれた経験はありませんか?
32.最後の敬礼は風防越しに見える
新たな地へ、新たな空へ、新たな風へ
彼の記憶はここに残る
『飛行機雲』
────出会いと別れの季節。二方の眼に涙がうかびます。悲しさだけではありません、その人の面影はすぐ側にいるはずです。
33.野原の草が長く倒れる
三本の道が続いている
何処までも、何処までも……幾つも続いていた
『飛行機雲』
────飛び立つ前にも足跡があります。あなたは、今の場所に立っていることに、誇りを持てますか?
34.ふらり、俺の姿は星の下にあった
彼の眼にと星があった
ふらり、彼の足が向かう
……何処えともなく
『飛行機雲』
────人のいない所、時。時には一人になってぼんやり、もしくは考え事をすることで見つかるものがあるかもしれません。
35.向かい風、敢えて選ぶその風
高く高く、そこに辿り着くのに必要なのだ
潮風が吹く、旗が広がる
鉄の翼が旗に隠れた
『飛行機雲』
────苦難の風は貴方を成長させます。
その過程……苦難を吟味し、己を吟味する。
過程は一つではありません。
ただ、ゴールの〝一つ〟を求め、精一杯、足掻いてみませんか?