その11〜その15
11.あの日、あの野原で俺の肩に小鳥が止った。
今日、この野原で俺の機体に小鳥が止まる────燃える相棒を背に、俺は空の上へと旅立つ
『飛行機雲』
────あなたは本当に孤独ですか?
12.黙って波に身を任せ、待つのは友の腐れ縁。
最後の願い、静かに海で眠りたい────彼の所にフカが泳ぐ
『飛行機雲』
────過保護と相手を思いやるのは違います。あなたには、最高と呼べる友がいますか?
13.風が優しく肌を撫でる。ずっと先に基地が見えた。
静かだ……戦場の音は遠に消え、先ほどエンジン音も消えてしまった。
俺は本当に空に浮かんでいるのを感じた
『飛行機雲』
────本気で何かを成し遂げるには、全てを懸ける覚悟が必要です。
それ程打ち込める事があなたにはありますか?
14.空母に並んだその勇姿。古き良き戦友は未だ死なず。我、将に飛び立たんとす。
『飛行機雲』
────苦楽を共にした仲間程信頼できる人はいません。
部活、勉強、仕事、あなたの仲間はどこにいますか?
15.ふと見た空に雲があった。切れ目から覗くものはほんわかと明るい。
ふと滑走路を見ると黒き煙を吐き出すそいつはいた。
『飛行機雲』
────光と闇、あなたのした結果は両方を生み出すでしょう。
それでも、それを受け入れられるあなたでありますように。