表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

もしも、私が

もしも私が猫だったなら――


冬は毎日窓辺で日向ぼっこをする

お腹が空いたらごはんをねだる

寂しくなったら撫でてもらう


そんな風に気ままに振る舞っても

愛されて生きていけるだろうに



もしも私が、校庭の隅に立つ、あの桜の木だったなら――


枝の下を通り過ぎていく子供達の

悩みも悲しみも何も知らず


それでもただ立っているだけで

誰かの慰めになれるかもしれないのに



もしも私が、クラスの人気者だったなら――


教室で孤立するあの子を

さり気なく仲間に入れることも

できたかもしれないのに



そんな空想をいくらしても

現実の私は

猫でも桜の木でもない

人気なんてちっともない


――だから 今日も 何もしないの?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ