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人外達の愛しい子[仮]  作者: 零月
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第5話

遅くなり申し訳ありません

「長、この者の名は?」


「カグラというそうです」


「長、僕がカグラの家族となり、カグラを育てよう」


ノエルは表情を変えず淡々と言う


「…しかし、貴方もまだ子供でしょう」


「?僕は一言もカグラを一人で育てるとはいっていない。それに家族になって育てると言っても僕は兄としてカグラに接するつもりだ」


「じゃ、俺もー。こいつの兄になるぜ」


リュークがものすごい笑顔でシャナイリに言う


「リューク、貴方もいいのですか?」


「ああ、いいぜ。だが、お前もだからな。シャナイリ」


「……はい…」


有無を言わさぬ笑顔にシャナイリは小さく頷く



―それから、シャナイリ達は精霊に頼んで子供が食べられる果実などを持ってきて貰う

シャナイリ達はそれをカグラに食べさせる


それを数週間続けたらシャナイリもカグラに笑って見せるようになった


そうやってカグラを育てていたある日、カグラが熱を出した

普通の人間なら、風邪だといって気にしなかっただろう

だが、シャナイリ達は人間ではなく竜

竜は体が丈夫で病気にかかることがまずない(例外はあるが)

その為、カグラをどうすればいいか分からないシャナイリ達は守神の元へ連れていくことにした


「狐神様、カグラの体温が急に上昇し力がなくなってしまいました。どうすればいいのでしょうか」


シャナイリが守神の方にカグラを連れていき、守神に手渡す


『…ただの風邪だ。暖めてゆっくりさせていればすぐなおる。それにしても……』


シャナイリ達を面白いものを見たとでも言うようにじっくり見て言おうとしたがすぐに口を閉じる


「なんです?」


『それにしても、最初に比べてえらく態度が変わったなと思ってな』


「…そうですね」



それから1年、カグラは歩いたり話したりするようになった

そこでシャナイリたちは気づいたことがある

それは、カグラは右眼が見えていないこと

そして、右足を上手く動かすことができないことである

それからシャナイリたちは全員でカグラの傍を離れることをしなくなった


この頃には、シャナイリたち以外の竜たちもカグラを可愛がり遊んだりしていた


それから、2年たったある日

子竜と遊んでくると言ってカグラが遊びに行ったことがあった

それから一時間、いつもより早く子竜だけが帰ってきた

一人家に残っていたリュークは子竜の様子がいつもと違うことに気が付き子竜に声をかける


「ちび助、どうしたんだ?カグラはどうした?」


「リ、リューク様、カグラが、カグラが…」


「カグラがどうした!?」


そして、子竜が今までのことを話し始める





これからもよろしくお願いします

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